伊豆高原・大室山眼下に「桜の里」なる公園がある。
年間を通してなにがしらの桜が咲いている!!が特徴の公園。
「花見」の季節と云う事もあって、其処は賑わっていた。
その近くに「池」と云う場所があって、地元の桜・花園。
昨年、偶然に知った所。それも楽しい「おかめ桜」が拝める。
その桜を観に出掛けたのだが、ある樹は、葉桜、ある樹は、蕾??
残念だった。しかし、素朴な野草の「いけばな」に出逢えた。
野の自然景観・・・野草に出合えてそれだけで満足出来た。
身近な里山は、手入れ(下草刈り)をしすぎると思うのだ。
ハナダイコン(花大根)
別名・別読み: ショカッサイ(諸葛采)、オオアラセイトウ、ダイコンバナ、ムラサキハナナ
江戸時代に中国から持ち込まれ、生命力が強いため野生化し日本中に帰化。
花の形が ダイコン の花に似ていることから来た名前。
別名のショカッサイは、諸葛孔明が成長が早いことから戦争中に陣地に植え、食料にしたことによる。
似た名前で勘違いされるのに ダイコンソウ や オオダイコンソウ 、 ミヤマダイコンソウ 、がある。
高さは30~80cm。根生葉と下部の葉は羽状に深裂する。頂裂片が大きく、基部は心形。
上部の葉の基部は茎を抱く。花は淡紫色~紅紫色で直径2~3cm。野に咲く花、そのもの
別名オオアラセイトウと言うが、大型のアラセイトウ Matthiola incana(紫羅蘭;E.Stock)の意か??
「あらせいとう」ってなんだろう意味不明である。
一説には、アラセイトウとは「葉ラセイタ」の転訛、葉がラセイタ(ポルトガル語でラシャの意)に似るに由。
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、
「あらせいたう。こいむらさき葩(はなひら)四枚づゝニ咲。なつかしき香(か)ふんふんとせり。
実ハ小角(さゝげ)のごとし」とあるのだが・・・よく分からない。
ナズナ(薺、ナズ菜)、別名: ペンペングサ
春の七草の一つ。ナズナの仲間には、イヌナズナ・マメグンバイナズナ・タネツケバナ等がある。
ペンペングサの名前の由来は、このハート形の種の軸を、付け根より少し引き抜いて、
グラグラ動きやすい状態にしてから振ると音を立てることから。
別名!! ペンペングサ・ピンピングサ、シャミセングサ・バチグサ、スモトリグサ、ムシツリグサ・カニトリグサ、オムスビグサ、スズメノダラコ・ヂヂノキンチャク・ババノキンチャク、カラナズナ、コチナ(東風菜)
ナズナ属には、地中海・ヨーロッパ・西アジアを中心に約5種が知られる。日本では、そのうち1種だけが観れる。
和名のなずなは、撫で菜の転(撫でたいほどに可愛い)か??
別説では、夏無(なつな)の転訛、夏には枯れて無くなる。
ペンペングサとは、果実が三角形で長い柄があり三味線の撥に似てるとか、風に揺れたときの音から等々。
深江輔仁『本草和名』や源順『倭名類聚抄』に、「和名奈都那」とある。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』では、ナヅナ・バチグサ古歌 メナヅナ奥州 シヤミセングサ
スモトリグサ越後 ペンペングサ江戸 ピンピングサ讃州 ムシツリグサ仙台 カニトリグサ豊後」とある。
春の七草の一。
「羹(あつもの)とし、あへ物、ひたし物に用ひてよし。
・・・種子を取り蒔きたるは殊更うるはしく味もよし」(宮崎安貞『農業全書』1697)。
「伊東市・池 2016/3/26」
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