《 “梅園”春に想う!!❖ 20-13❖》

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ウメ(梅)      バラ科(Rosaceae) 
学名:Prunus mume
Armeniaca mume (Siebold et Zucc.) de Vriese
Prunus mume Sieb. et Zucc.
泉の森・民家園。

《樹花(6)・_・春⇔薄紅色~~白色!!”》
ウメ(梅)“ mume " ;
神奈川県西部から静岡県熱海に掛けて梅林・梅園と名が付く場所が数か所ある。
観賞用だけではなく、食用として用いられる梅。この節、各地で梅祭りが!!
梅開花たよりが例年より早い。出かけたいのだが、思うように動けない。
古来、花木の代表として愛でてきた。今は、花木の代表はサクラへと移ったが。
果実の有用性で、武将に重用されてきた。その名残か!?!各地梅園がある。
幹は暗黒色で、不揃いで割れ目ができるが、剪定に強く、樹形を整えやすい。
「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」と云われるが梅の木苔は、趣ある。
紅梅の幹や根は材が赤い。その材や樹皮を使って染めた色を梅染と呼ぶ。
早春、展葉に先立って花を咲かせ、花弁、萼片は其々5枚、雌蕊1つ雄蕊多数。
バラ科の花には自家不和合性があって、複数本ないと実のつきが悪くなる由。
花色は通常白だが、紅、淡紅色など、様々。園芸種は300以上あるとか。
一年枝は緑色で小さな白点が無数にあり、葉芽は小さい(2mm位)。
芽鱗の縁に短毛があり、1節に芽は1~3個、両脇の副芽は小さい。
花芽は早春に膨らみ丸くなる。花芽は1年枝に多くつく。勢いの弱い長枝にもつく。
勢いの強い長枝には花は咲かない。2年~3年枝には短枝が出ると翌年花芽がつく。

*      *      *

表題に記した“梅園”とは、梅の花をこよなく愛でたと伝わる、三浦梅園翁の事です。
「陰陽なるものは、条理なり。条理なるものは、本義を草木の理において取るなり」
三浦梅園は、江戸中期の自然哲学者、国東半島に住して孤高の偉人。
「反観合一」なる言葉に僕の思考の原点とさせて頂いてきた。當に“天地自然”の事。
東洋思想の基本、陰陽「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」を思う。
その陰陽を梅園翁は、「ものの条理」と称している。
条理とは、「草木がなる理(すじ)」と哲理する。
「条とはほんらい木の枝のことで、理とはその筋のこと」
「条とは守備が貫通し、理とは左右にはっきりさけるもの」
一本の幹が根をだし票(こずえ)をだし、根はつぎつぎに分かれ票はつぎつぎと分岐。
その分かれるさまを仔細に見れば筋があり、その筋は何のための筋かとみれば、
気がその筋にしたがって運動し、気の運動によって形がなる。分かる、分かりやすい。
人間の思考は、複雑怪奇に混乱させているのではないか??
植物に例えると、果実がなるには気がとおる根や枝(条)と筋(理)が必要。
その根と枝と筋は幹により、幹のもとをたどると一粒の種。
時期の違いはあれど、実る果実はすでにそのものの中に発芽する種を持っている。
種を撒く場所さえ間違えなければ、自ずと芽は出、果実は成る。
日向か、日陰か、肥沃な土地がいいのか等々、自然淘汰されていく。
語れば、膨大な時間を必要だが、凡人には中々分かり得ない。
だが、一例を考えると、「おのおの」とは、これ如何に!!
「おのおの」とは、それぞれの人格や性格のよい面をよく見極めることであり、
「長ずるところ」とは能力として得手な分野、「好むところ」とは興味が強い方向。
凡人にとって面白い言葉を頭に入れている。
「足の皮は厚きがよし、面の皮は薄きがよし。」
「枯れ木に花咲きたりといふとも、先(まず)、生木(なまき)に花さく故を訪ぬべし。」
最も心に響いた言葉、「 人生莫恨無人識、幽谷深山花自紅 」
「人生 恨(うら)むこと なかれ  人 識(し)ること 無(な)きことを
幽谷深山(ゆうこくしんざん)花(はな)自(おのず)から 紅(くれない)なり。」

「2020/02/02」


#ブログ #植物

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