《 “鎌倉の緑地!!”❖ 20-34❖》

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広町・鎌倉山入り口
稚児桜。
山桜、背が高く綺麗に開花していたが、長い間見ておれない^^)。
アオキ(青木)     アオキ科(Aucubaceae)
学名:Aucuba japonica Thunb.  別名:アオキバ 青木葉
3~5mmと小さな花、遠目には、目立たないが、近寄って見ると結構面白い形だ。
アオキは日本特産、江戸時代にヨーロッパに渡り、ヨーロッパに於いて珍重された由。
日本固有の自生種で、庭木や生垣に多用されてる。実は、雌株にしか付かない。
カンザキオオシマ(寒咲き大島) バラ科(Rosaceae)
学名:Cerasus speciosa 'Kanzaki-ohshima'
オオシマザクラ より早く咲く。2月末から3月初めには花を開く。
植栽された若樹。
ニオイタチツボスミレ(匂立壺菫) スミレ科(Violaceae)
学名:Viola obtusa
近寄ってみると、かすかに匂う。森のなかで1箇所でしか見れなかった。

《 “1964年の鎌倉~!?!”朴訥・/・私心》
新型コロナウイルス、日本国内でも感染者数がジワジワと増え続けている。
封じ込め作戦に苦慮する中、世界中に広がり深刻さを増し「パンデミック宣言」。
併せて、日本国内の患者数急激増加に危惧、一刻も早く医療体制整備を希す。
そして今夏のオリンピック開催予定が、延期になった!?!これも大変な事だ。
かような事象の中で前回のオリンピック頃を思い起こした。
前回の東京オリンピックの年、首都圏の宅地開発が大問題となっていた。
東京への通勤圏として鎌倉も宅地開発の波に呑み込まれている。
鎌倉の象徴的社、鶴岡八幡宮裏山も宅地開発されようとした。
それを阻止すべく立ち上がった市民・事象を総合的に検証した記録資料が少ない。
歴史的環境保全、自然環境保全、この二面を融合する環境が「鎌倉」である。
又、鎌倉の歴史と考古学を融合し総合的に分析し始めたのも1970年代。
作家の永井路子さんは、提唱先駆者で鎌倉の歴史観をもっと語って欲しい。
色々な思い出が脳裏をかすめ、久し振りに広町(鎌倉市の保存緑地)を歩いた。
尾根が痩せ始めている。対策は、練られているだろうがちょっと心配だ。
鎌倉には「三大緑地」(広町、台峯、常盤山)と呼ばれる緑地がある。
鎌倉市の市街化区域に残された貴重な樹林地。
市街化区域に位置した三大緑地は、大部分が民有地。
大規模開発が始まった昭和40年代、樹林地保全に尽力した市民。
三大緑地保全を市行政、国、県に善後策を要望し、
土地所有者の理解と協力のもとに緑地保全が成されていく。
広町(都市林)、常盤山(特別緑地保全地区)、台峯(中央公園拡大区域)、
都市計画決定されたが、その根底に は、「古都保存法」の存在がある。
正式には「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」という。
住民のみならず国民が、後代に継承されるべき歴史的風土保存が主旨。
鎌倉は、自然環境のよさに加え、歴史都市としての知名度が高い。
昭和35年頃より、「昭和の鎌倉攻め」といわれる宅地造成が始まった。
そして古都鎌倉の中心聖域、鶴岡八幡宮裏山にまで宅地開発が迫る。
八幡宮裏山の破壊は、古都鎌倉の破壊にも通じ るもの。
八幡宮の西の谷「御谷(おやつ)」は、八幡宮供僧二十五坊があった遺跡。
風致上、歴史上、また植物学上からみても最も重要な史跡である。
この地の開発阻止運動を「御谷騒動」と呼んでいる。
一般市民、学者、僧侶が毅然と開発業者、市・県と折衝した。
この騒動、當に前東京オリンピックの昭和39年前後のことである。
オリンピック(江ノ島がヨット競技会場)で訪れた観光客にもアピールした。
鎌倉駅前で署名を集めていると、外国からの人々も署名寄付をくださった。
御谷開発は、幸いにも阻止することが出来た。募金運動も功を奏した。
この運動を日本最初のナショナルトラストと云うが、厳密には経緯が違う。
御谷問題に関わった鎌倉の有志が、京都・奈良に呼びかけて出来た組織、
それが「全国歴史的風土保存連盟」だった。事務局を鎌倉に置いて。
京都の双ヶ岡開発問題、奈良若草山の観光道路問題等が問題になっていた。
関連各市の古都保存団体が連携して「古都保存連絡協議会」が結成され、
古都における歴史的風土保存を総合的な施策として、特別立法を要望。
昭和41年、関係都市選出国会議員を中心に超党派の議員立法が成立した。
それが「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」。
この法律は、立法過程を鑑みると世論の積重ねで出来た「世論立法」と呼べる。
市民運動と付随して沸き起こった世論を結集した。歴史的に意義深い。
しかし、今の鎌倉は、かつての社寺文化が薄れ単なる観光地化している。
戦後復興・高度経済成長・激甚災害、等々記録しておく事象が山程ある。
半世紀ほどの前のことでも真実が歪んで現在では語られている。
史実を記録しておく大切さを痛感する。
「2020/03/18鎌倉・広町」
#ブログ #植物

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