ハツユキソウ(初雪草);
冬の華ポインセチアと同じトウダイグサ科のハツユキソウ、こちらの開花は夏。
花のように見える部分は、杯状花弁という。
別名、ユーフォルビア マルギナタとも呼ばれる。
まるで冬の花と思える名前だが、夏に清楚な白い小さな花を魅せる。
葉もホワイトとグリーン色のコンストラストが美しく清々。
葉や茎を割くと白色の乳液が出てくるが、触れると皮膚に炎症を起こす事がある。
葉の観賞用に栽培されているようだが、野に自生する野草でもある。
乾燥した草原,道端,牧草地などに生育する草丈80~100cmの野草。
日本には1811年または1860年に渡来したという2説があるが??
茎は直立し上部でよく分枝。葉は互生し長さ5cm位、幅3cm程の長楕円形(全縁)。
最下部の苞葉は2~3枚で輪生、長楕円形の緑色で縁が白色になる。
晩夏頃、上部の葉も密集し白色覆輪の花弁状になり涼しげに見せる。
散形花序に花をつけるが、花冠は退化し、雄蕊と雌蕊だけになる。
5枚の総苞片が合着した杯状の総苞の中に直径7~8mmの杯状花序を見せる。
杯状花序には、緑色の4~5個の腺体、白い花弁状の4~5枚の腺体付属体、
雌蕊1本だけの雌花が1個、雄蕊1本だけの雄花が複数つく。
雄蕊の葯は黄色で2裂し、雌蕊は柱頭が2裂した花柱が3個。
※上記の白乳汁にはユーフォルビンが含まれており触れると皮膚炎症を起こす※
トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)やポインセチア(Euphorbia pulcherrima)の仲間。
和名は、葉の縁が白っぽくなることを降り積もった初雪に例えたもの。
英名もSnow-on-the-mountainで和名と同様の意。
「令和参年(皇紀2681年)8月23日、記」