《 雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-10〟❖ ’24-88❖ 》

オトコヨウゾメ(男莢蒾)の蕾。
“ 今頃は、蕾状態だろう。 ”
オトコヨウゾメ(男莢蒾)   レンプクソウ科(Caprifoliaceae)
学名:Viburnum phlebotrichum Sieb. et Zucc.

《 里山緑地に見られる樹〝3月花XXI〟》
オトコヨウゾメ(男莢蒾);在来種(日本固有種)。
太平洋側の丘陵や低山の落葉樹林周辺に自生する落葉低木。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)。開花期は、ガマズミよりも早い。
存在は地味だが、花、紅葉、赤い実と観賞に耐えうる程に華麗である。
普通なら4月に入ると、紅色を帯びた白花を見せ咲き誇る。
秋に熟す赤い果実、苦味があるので生食は難しいが美味な果実酒になる。
神奈川県内では陣馬山や高指山、丹沢、箱根に自生。
湘南・三浦半島には自生地は、確認されていない。
昨今、丹沢山地ではブナ林が減少している(再生事業は、進んでいるが)。
ブナ林の林床に見る男莢蒾、どうなったか心配(近日は探訪していない)。
**植栽されてるオトコヨウゾメは、俣野別邸庭園で見られる。**
オトコヨウゾメはコバノガマズミに似て、葉の幅が狭く、托葉がない。
ガマズミは毛が多く、葉の幅が広く、葉先がややにぶい。

オトコヨウゾメ;  
幹は灰褐色。葉は対生、葉身は楕円状披針形、先が尖り基部は広楔形~円形、鋭鋸歯。
葉が乾燥すると黒色になる。葉柄は、赤色を帯びることが多く無毛、稀に多毛。
托葉は無い。葉表はほぼ無毛、主脈上に長い絹毛がある。
葉裏は主脈に長い絹毛があり、星状毛はあっても少ない。
枝先の散房花序に白色の花をまばらにつけ、花が紅色を帯びることも多い。
花柄が細くやや垂れ花序の花数がやや少ない。
花序の柄は、赤色を帯び基部に葉が1対つく。
苞は、線形で早落性。花冠は5中裂、雄蕊も雌蕊も花冠よりかなり短い。萼片は5個。
果実は、惰円形の核果、9~10月頃に赤く熟す。核は、広卵形。
コバノガマズミは似ているが、やや鋸歯が細かく脈が深く葉裏に星状毛が密生する。
葉柄の基部に托葉がある。花序に花が密に多数つき、雄しべが花冠より長い。

*** 以上は、自宅のメモから ***

オトコヨウゾメとは意味深な名前だが、
「男」はオトコヨモギやオトコゼリのように食用にならないことを意味する由。
それとガマズミの地方名イヨゾメ、ヨソゾメ、ヨンゾメ等が合体してオトコヨウゾメ。
つまり食べられないガマズミとなったという。
紫から始まり紅や黄色に変化する紅葉も味わい深い。
枯れた葉は黒っぽくなるのが本種の特徴。




丹沢山地のブナ林の窮状。心配事。
二次的に低木にも及ぶのが心配だ。
自然林も頑張ってほしい。


「令和陸年(皇紀2684年)3月28日、記」
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