《 緑・気・浴(42)“谷戸林床の植物”❖20-97❖》

キバナアキギリ(黄花秋桐)    シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Salvia nipponica Miq.
ツリフネソウ(釣船草)  ツリフネソウ科 (Balsaminaceae)
学名:Impatiens textori Miq. f. minuscula Hayash
《“寺家ふるさと村の谷戸”❖2020/10/18❖》
『植物観察』
谷間の奥まった丘陵斜面の日陰、少し湿った所に見えた植物。
キバナアキギリ(黄花秋桐) ;
シソ科の仲間で黄色の花はキバナアキギリと シナノアキギリ 、 ツルオドリコソウだけ。
低い山地の木陰などに生え高さ30cm前後。葉は対生、三角状ほこ形。
茎の先に花穂をだし、淡黄色の唇形花を数段つける。
花筒の内部の基部近くに環状に毛がある。アキギリは花筒の内面ほぼ全体に毛がある。


ツリフネソウ(釣船草);  
茎は直立、普通、赤色を帯び、多数、分枝し、節がふくらむ。
葉は互生し、菱状楕円形で細かい鋸歯がある。
花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。
花序の茎には紅紫色の突起毛があり、花は花弁3個、萼片3個。
萼片も紅紫色で花弁のように見え下の1個は大きなく袋状。
その先端は細長い距でクルリと巻く。この距部分に蜜がたまる。
花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点がある。
雄蕊は5個、花糸は短く、葯が合着して雌しべを包み込む。
花軸の下部に毛のないものとあるものが存在する。
毛のないものをナメラツリフネソウと呼んでいる。
2005年に発見された ワタラセツリフネソウは、
側花弁の基部の裂片(小花弁)部分で、
ツリフネソウは尖るが、ワタラセツリフネは尖らず時間の経過につれ黒ずんでくる。
ツリフネソウは、地方によって色々と変化があるようだ。





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#植物

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《 緑・気・浴(41)“谷戸の蝶と虫”❖20-96❖》

小栴檀草らしい茎に蝶(名前不明)がとまっていた。
晒菜升麻にとまっていた虫(名前不明)。
背高泡立草か??にとまっていた虫?
《“寺家ふるさと村の谷戸”❖2020/10/18❖》
『蝶と虫観察』
里山の谷間のことを「谷戸」と呼んでいる。
稲刈りも終わりつつあるやとの奥で小動物が活動していた。
冬に向かっての蝶や虫達が、蜜??を求めての事だろうか?








#ブログ

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《 緑・気・浴(40)“畦道の植物”❖20-95❖》

オオバギボウシ(大葉偽宝珠)の実    キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Hosta montana F. Maek.
別名: トウギボウシ(薹擬宝珠)、ウルイ
ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子) キク科(Asteraceae)
学名:Lactuca indica L. froma indivisa (Mak.) Kitam.
《“横浜青葉区寺家ふるさと村(3)”❖2020/10/18❖》
『植物観察』
オオバギボウシ(大葉偽宝珠)の実;
キジカクシ科は旧分類のユリ科から分割された。
柔らかい葉、茎等が食用でウルイと呼ばれ、独特の苦みと風味、ぬめりがある。
本州の太平洋岸に分布するものをオオバギボウシ Hosta montana、
本州の日本海側に分布するものをトウギボウシHosta sieboldiana との説がある。
他説では、同種としトウギボウシ Hosta sieboldiana を標準とする見解がある。
一般的には、オオバギボウシで表記されている。


ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子);
アキノノゲシ と比べ柳のように葉が細いことから名前がついた。
日当たりのよい荒れ地や草地などに生え、高さ2mくらいまで伸びるものもある。
葉は互生、葉が深裂せず、基部も茎を抱かない。
茎の上部の葉はほとんどが全縁で小さい。茎を切ると白い乳液がでる。
茎の上部に直径約2cm程の頭花を円錐状に多数つけ、頭花は、普通、淡黄色。
昼間開き、夕方にはしぼむ。総苞は長さ約1cm。
総苞片は、覆瓦状に重なりあい、縁は黒っぽい。
最近ではアキノノゲシに含め、分類しないのが普通である、と聞いた。





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#植物

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《 緑・気・浴(39)“2020実りの秋(2)”❖20-94❖》

ノハラアザミ(野原薊)   キク科(Asteraceae)
学名:Cirsium oligophyllum (Franch. et Savat.) Matsum.
Cirsium tanakae (Franch. et Savat.) Matsum.
コハコベ(小繁縷) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名: Stellaria media (L.) Vill.
アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)     タデ科(Polygonaceae)
学名:Polygonum sieboldii (Meisn.) Ohki  
別名: ウナギヅル(秋の鰻蔓)
アキギリ(秋桐)    シソ科(Lamiaceae)
学名:Salvia glabrescens var. glabrescens

ヨメナ(嫁菜)     キク科 (Asteraceae/Compositae)
学名:Kalimeris yomena
カントウヨメナ(関東嫁菜)      キク科 (Asteraceae/Compositae)
学名:Kalimeris pseudoyomena
《“横浜青葉区寺家ふるさと村(2)”❖2020/10/18❖》
『植物観察』
ノハラアザミ(野原薊);
ノアザミ が初夏から夏なら、ノハラアザミ(野原薊)は秋の花。
色以外の区別として、花の下部(総包)に粘りがあるのがノアザミ、粘りがないのがノハラアザミ。
秋の花、とはいえ7月頃から咲くこともあり、花期は長い。蜂達には貴重な花。
根生葉は花期にもロゼット状に残り、鋭い刺針があり中肋は紅色を帯びる。
茎葉は少なく、基部は茎を抱く。頭花は枝先に直立又は横向、柄がなく、集合してつく。
総苞は、毛が多く総苞片は曲がらず、斜上し先が鋭い。総苞片に腺体がなく、粘らない。
ノアザミは、葉の基部が茎を抱く。総苞片に腺体が多く粘る。10月に花が残ることもある。

コハコベ(小繁縷);
日本全土で普通に見れる。茎は下部から多く分枝し、片側に軟毛がある。
葉は卵形、鋭頭、深緑色無毛、下部に少し毛があり長柄があるが、上部は無柄。
花は集散花序につく。花柄は有毛。萼片は5、楕円形。ふちは薄膜質、背は有毛。
花弁は5、白色、2深裂し萼より少し短い。花柱は3、雄蕊は1〜7。
 ウシハコベは大型で、花柱が5個。

アキノウナギツカミ;
葉や茎に細かく鋭いトゲがいっぱい生えていて、鰻もつかめるに名は由来する。
白花もあり、 ミゾソバ の白花にもそっくりだが、ミゾソバにはトゲがない。
アキノウナギツカミは葉形は、細長く茎の周りに葉が回りこむ。
似た花のナガバノウナギツカミは、花柄に腺毛、葉の基部が小さく開出、茎を抱かない。

アキギリ(秋桐);
草丈20~60cm。 茎は直立または基部が倒れて先が斜上する。
葉は対生、葉身は三角状ほこ形で長い柄がある。葉の基部は心形、縁には鋸歯がある。
花は、枝先に多数の輪散花序をつくり、それらが総状に集まって円錐花序となる。
花冠は2唇形、紫色で、上唇は直立し下唇は3裂してその中裂片は大きい。
筒部の内面に広く毛があり、毛は先が尖り、表面はざらつく。
雄蕊は2個。萼は2唇形、腺点および脈上に長白毛がある。
春の若芽は、食用。 塩を少し入れ茹でて水にさらし、あえもの、おひたしに。
そのまま天ぷらなどの揚げ物にしていただける。

ヨメナ(嫁菜);
ヨメナ(嫁菜)とは、若葉を食べた時の味がいい、花の姿がやさしいので「嫁」に由。
ヨメナ は関西に、カントウヨメナ は関東に育つというのが通説。
花の色はヨメナは薄い紫、カントウヨメナは白、というのが一般的だが、薄紫も存在する。
ノコンギクの葉はやや丸みがあり、葉の両面に短毛が生え、ざらつく。
ユウガギクは葉が薄く、中裂する。
カントウヨメナ(関東嫁菜);
草丈50~120cmの多年草。 ヨメナによく似ているが以下の点が異なる。
葉はヨメナよりも鋸歯が深くて大きい。
頭花は径約2.5cmとヨメナ(約3cm)より小さく、冠毛は0.25mmとヨメナより短い。
葉の鋸歯がヨメナより深いことなどが違いとされている。
しかし、関東地方にはユウガギクというよく似た野菊があり、見分けは、苦労する。
カントウヨメナは、花は淡紅紫色、ユウガギクは普通白色、葉はやや厚く鋸歯は小さい。
ユウガギクの葉は薄く、縁は羽状中裂することが多い。
田んぼの土手や湿った草むらなどでいずれの花もごく普通に見かける。
花を特定するのは、厄介。特定せず参考程度。いずれもキク科の花。
#植物

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