《 雅羅・/・襍囈〝珍名花〟❖ ’24-60 》

ニオイカントウ(匂款冬) キク科(Asteraceae)
学名: Petasites fragrans (Vill.) C.Presl
別名:ウインター・ヘリオトロープ(Winter heliotrope)

《 面白い名の花(園芸種か)“匂款冬” 逗子市内  ❖ 2019/03/01  ❖ 》 
地中海周辺地域を原産とする多年草で、雌雄異株(しゆういしゅ)。
名は、芳香のあるカントウを意する。カントウはフキ(蕗)の別称。
セイヨウフキ(西洋蕗)の仲間でもある。
生え方や葉の形状などは日本在来のフキに似ている。
が、ニオイカントウの方がやや小型。花時の茎丈は20cm程度。
園芸種の植栽しか見ていない。地下茎で増える由。
雌株より華やかな雄株が殆どで、雌株を見つけるのは大変。
奇妙な名だが、葉や花が「フキ」や「ノブキ」等に一寸似ている。
花序が淡紫色の小さな筒状(集合)で周りの舌状花で構成。
筒状花の先端は5裂し、濃紫の葯と白い柱頭が突き出ている。
フキにそっくり。赤紫色がかり色鮮やかな姿。
雄株は、小花で花冠は五裂し星形。両性花の形態を示す。
花喉部(かこうぶ)から一本突き出るこん棒状の突起は雌蕊。
雌蕊の基部を囲う赤紫色の部分が雄蕊。
開花して雌蕊が伸長する時に雄蕊から花粉を付着する。
そして、雄蕊の伸長を促進させ突き出てくる様だ。
見た目は授粉した雌蕊に見えるが、雌蕊は不稔(ふねん)に由。
花後は枯れ結実しない。諸々複雑かつ不合理な仕組みもフキと同じ。
花名の“匂い”は、弱い。かすかにバニラの様な甘い香りを持つ。
花序一個の直径は1cm強、星形小花は、直径4mm強とかなり小さい。
蘆花記念公園(旧脇村邸)の花も総て雄株のようだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月29日、記」
 
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《 雅羅・/・襍囈〝樹花〟❖ ’24-59 》

ベニバナアセビ( 紅花馬酔木)  ツツジ科(Ericaceae)
学名: Pieris japonica f. Rosea Makino
別名:アケボノアセビ(曙馬酔木)、ウスベニアセビ(薄紅馬酔木)
《 稀なる原種か園芸種か“紅花馬酔木”・・現横浜市東戸塚辺り? ❖ 1977/2/28  ❖ 》 
ツツジ科アセビ属の常緑低木で、英名, Japanese andromeda 'Rosea'。 
親のメモにあった“あしび”。一般的には、アシビ(馬酔木)は、白い花。
ロセア種は、鳥取県の大山周辺で発見された品種をアメリカで選別育種された。
花は、ピンク色。他に濃桃色「ダイセン」や紅色「クリスマス・チア」等園芸種もある。
*         *         *
有毒植物で鹿の多い山(丹沢山地)でよく見かける。白・薄紅色も見かける。
そんな花を戸塚の林地で見た。花が美しく薄紅色、場所から見ると自生種だろう。
こんなメモとポジフィルムが出てきた。仔細は不明だが、記録として残そう。
*       *       *       *       *
今では、園芸種のベニバナアセビはよく見られ、庭木等に植栽されている由。
幹はやや捻じれ、樹皮は灰褐色、縦に裂け目が入る。
葉は、互生し枝先に集まってつき長さ3~10㎝、幅1~2㎝の倒披針形~長楕円形。
葉は革質で厚くやや波打ち、葉先半分の縁にはごく浅い鋸歯があり先がとがる。
円錐花序が垂れ下がり、花が下向きに多数つける。
花冠は長さ約7㎜のスズランの様な壺形で先が浅く5裂。
花色は白色が普通、稀にピンクのものも見られる由。
雄蕊は10個。葯に刺状の2個の突起がある。
蒴果は直径5~6㎜の扁球形で上向き。秋に褐色になり翌春まで残る。
種子は長さ2~2.5㎜、稜のある不定形。
Pieris japonica f. rosea Makino ベニバナアセビ((ウスベニアセビ)。
淡紅色花でアケボノアセビ(曙馬酔木)とも呼ばれ花期2~4月。果期9~10月。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月28日、記」
 
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《 雅羅・/・襍囈〝早朝光景〟❖ ’24-58❖ 》

ホトケノザ(仏の座) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Lamium amplexicaule L.
別名:サンカイグサ(三階草)
ホトケノザ(仏の座) 、小さな花だが近寄って見れば!!
運良く魅せてくれた。

《 妖しく魅せる草花“仏の座”・・泉の森 ❖ ’24/02/27❖  》
田畑の中や周りに、絨毯を敷きつめた様に群生する草花。
林床に見る仏の座は、ポツンポツンとまばらで、とても可愛い。
ホトケノザは秋に芽吹き、根から直接葉を出して広げる。
陽に暖められた熱を摂取する仕組みが、根生葉(ロゼット状)。
2月頃から開花し始め5月末頃まで、と花期はとても長い。
半円形の葉が、茎を取り囲む様を蓮華座(れんげざ)と云われる。
春に畑を彩るのは、ホトケノザとかヒメオドリコソウだろう。
早春を感じ始める今頃、赤紫の小さく可愛い花を付ける仏の座。
早朝にライフワークを済ませ、早朝散歩に出掛けた。
オドリコソウという花、したたかな生存戦略をみせる。
他家受粉の開放花と自家受粉の閉鎖花を同時に持つ。
種の先にアリが好む成分(エライオソーム)を付け、
アリに種を運ばせる機能を持ってる、自然界の妙だ。
葉が仏座に似て、花が段々に咲く様で“三階草”とも呼ぶ。
四角い茎と唇形花を持つ姿、シソ科の特徴をよく示している。
雨降った翌日の早朝に、時として妖しい姿を見せる。
眼の前の光景が、まさにそれだった。早起きは、三文の徳!!
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月27日、記」
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《雅羅・/・襍囈〝今日は何の日〟❖’24-57❖》

《 歴史・事象を再考しないと・・“226事件” 》
 連休が終わって、清々しい朝を迎えたが、過去を思うと??
激務を、激動の時代を担った“昭和の裕仁天皇”を想う日(個人的に)。
今上天皇のお祝い日のすぐ後で、天皇のお立場等と軽々に申せないが。
裕仁天皇は、20世紀に於ける世界の2大元首と思って止まない。
そしてもうお人方は、英国のエリザベス2世(Elizabeth Alexandra Mary)。
エリザベス2世の言語録に裕仁天皇への敬意が示されている事に日本人として誇りを持つ。
そんな裕仁天皇の在位中の大事件の一つが、「二・二六事件」。
この大事件の背景を思うと、現代の憲法の再検討を痛感する。
現行法に対しての法哲学的思考、その一端をこの事件に重ね仮想してみたい。
法の根底・基本の憲法、手続き法や民事法をも含め過去の事件事例を参考に。
「二・二六事件」は、様々な要素を包含している。ケース・メソッドとして。
今年は、折りに触れ、昭和天皇と法を考えてみたい。と思った一日であった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月26日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝進化〟❖ ’24-56❖ 》

紅葉・黄葉の混在。どこか、春めきて。。!
葉っぱにみる霜。春を前に最後の喘ぎ!!
モノクロにしてみると・・・より鮮明に映る。


上下のカメラ、外観は全く同じだが中身は超進化されている。
上、FUJIFILM X100V  下、FUJIFILM X100Ⅵ
《 雨模様・・散歩に出掛けられなかった3連休 》
 「早春の風」・・温かさを感じ、神々しさを思った一瞬。
天皇誕生日一般参賀・お立ち台に見る皇室の方々。
天皇・皇后、そして愛子親王殿下のお姿に春の息吹を感受した。
 
この3連休は、雨模様だったが、メタボリズムを思った3日間。
新陳代謝・・我が心身も進化して欲しい、とため息をもって願う。
庭の紫陽花にとっては、恵みの雨か等と窓越しに思ったり。
植物観察していると、得ることが多々ある。葉っぱ一枚をみても。
一瞬の姿に驚く、が常だ。それを撮った表現には情けなさをもつが。
記録・・備忘録として残すのみである。撮り手のことはよしとして。
先年末から、新撮影機材の発表にため息を吐いている。
ただ単に羨望の眼(まなこ)でいるだけだが。
先週発表されたデジカメに嬉しい感慨をもった。
全き個人の思いだが、外観は変化なし、だが中身が進化している。
今時、こんな進化のさせ方もあるのか、メーカーの心意気を感じた。
自分には、高値の花だが異国の写真仲間に誇れる機材の出現だ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月25日、記」
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《雅羅・/・襍囈〝備忘録 '24-6〟❖ ’24-55❖ 》

ユキワリイチゲ(雪割一華) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Anemone keiskeana T.Itô ex Maxim.
* 画像は、総て借物 *
《 今時に植物園でみられる草花・・大船フラワーセンター ❖ ’19/02/08頃?❖  》
ユキワリイチゲ(雪割一華)、在来種;
関東地方では見ることができない花。 自生地は、西日本方面。
Anemone(アネモネ) は、ギリシャ語の「風」が語源。
 「早春の風」が吹き始めると 開花する、 妖精アネモネの化身。 
ユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれるミスミソウ(三角草)に近似。 
早春を彩る草花。花も葉も見られるのは春だけのSpring ephemeralだ。
”春” ”儚い” ”短命”を意味する早春季植物で「春の妖精」とも云われている。
葉は三深裂し鋸歯が入るため、ミツバ(三つ葉)のように見える。
寒い時季は紅葉して紫色を帯びている。花弁は多く十五枚程度。
日が陰ると花はすぐ閉じてしまうので観賞は晴れた日の昼過ぎがよい。
山地の渓谷沿いや,山麓の樹林内,竹林などに生える多年草と聞く。
早春植物の1つで葉を展開している秋から春の期間に光を得られる立地に生きる。
地下茎があり,群生する。根茎は太く横に這い,紫色を帯びる。
根生葉は三裂、ほぼ三角形で鋸歯あり、表面は紫色を帯びた緑色で斑がある。
裏面は濃紫色。葉は単葉で柄がない。萼片は10-20枚程度で八重状になる。
白から淡紫色の花が、3月前後に花を開いて初夏には地上部が枯れる。
庭で生育さている人を知らない。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月24日、記」
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《雅羅・/・襍囈〝vox caeli !?!〟❖ ’24-54❖》

冬のダイアモンド富士。
神々しい富士。
黄金の国“ジパング”を彷彿させる富士嶽。
龍神の逆さ富士。
《  きょうは、“富士山の日”   &  〝 caeli !?! 〟  》
富士山の日;
パソコン通信「NiftyServe」内フォーラム「山の展望と地図のフォーラム・FYAMAP」が、
1996年(平成8年)元日に制定。「ふ(2)じ(2)さん(3)」「富士山」の語呂合わせ。
この時期は、富士山がよく望めることが日付の理由。
*       *       *
〝vox caeli !?!〟とは、天の声を意味するラテン語。
かつて、西欧の学問の世界ではラテン語が共通語であった。
今でも学名にラテン語が用いられている。
*       *       *
日本語の中でも特殊な表現がある。
“お上(おかみ)” この言葉は、天皇を表現する宮中言葉。
 
扨、さて。
今日は、天皇誕生日(祝日法第3条第2項による休日);
1960年(昭和35年)2月23日、今上天皇陛下が誕生なされた日。
即位は、2019(令和元)年5月1日。
天皇誕生日、以前の表現では天長節。外交上では国家の日である。
ナショナル・デー(National-day)に該当するのが、天皇誕生日。
日本国第126代天皇  徳仁の誕生日、2月23日(2020年〈令和2年〉以降)。
国家の日(世界各国)の定義同様に日本の国家の日がいつか知る人は少ない!!
天皇誕生日と建国記念の日、この両者の趣旨を統合しようとする提言がある。
2月11日を「皇室の日」というナショナルデーと定義する提案である。
皇位継承問題が、色々と燻っている現況も含め真摯に検討すべき時と思う。
 
今日の天皇誕生日一般参賀を拜すると、愛子内親王殿下のお出ましが初々しかった。
今上天皇、雅子皇后のお元気な姿を拜していると、富士山の如く優美で。
日本を代表する人・山が、重なる偶然に・・・納得が行く。
“  魂  " を感じる、何かを与えてくれてる一日であった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月23日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝緑地の樹〟❖ ’24-53❖ 》

ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科(Salicaceae)
学名:Salix gracilistyla Miq.
別名:エノコロヤナギ、トウトウヤナギ、他。
ネコヤナギ(猫柳)の新芽
ネコヤナギ(猫柳)のピンク花。
 
《 今時の里山緑地・・泉の森 ❖ ’24/02/18❖  》
ネコヤナギ(猫柳)、在来種;
平地や山中の水辺にごく普通に生えてる樹木。
樹高5m位。樹皮は暗灰色、古木では縦に割れ目が入る。
下部からよく分枝し株立ち状になる。
小枝は黄褐色~小豆色、はじめ軟毛が密生し、後に無毛。
蕾は黄褐色、楕円状卵形、うぶ毛で覆われ、先は尖る。
樹高1〜5m。樹皮は暗灰色。新枝は帯紫褐色で軟毛が密生。
葉は互生。葉身は,長楕円形。先端は尖り縁に細かい鋸歯がある。
雌雄別株。春先に葉の展開前に開花。銀白色に輝く花芽は目立つ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月22日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝備忘録 '24-5〟❖ ’24-52❖ 》

ミツバノバイカオウレン(三葉の梅花黄連)キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Coptis trifoliolata (Makino) Makino
別名:タテヤマオウレン、コシジオウレン
* 以上の総ての画像は借物 *
《 身近な所で見たい花・・太平洋側では見られないのか?? 》
ミツバノバイカオウレン(日本固有種);
中部地方~東北地方、日本海側の低山・亜高山帯に自生する。
針葉樹林のやや湿った樹林下や林縁、笹原に生える常緑多年草。
茎の背丈7-15cm程の小型の草花、根茎は横に這い、匍匐枝を出す。
根出葉はやや厚く、光沢があり、3個の小葉からなる。
小葉は倒卵状くさび形で浅く3裂し、、上半分に鋸歯がある。
冬でも枯れそうになりながら緑で残っている。
標高によって花期が異なるのは当然だが、5-6月頃。
褐色を帯びた花茎の先に直径1.2cm位の白花を上向きに1個つける。
花の直下に白色の苞がある。白い花弁に見えるのは萼片で5枚。
広楕円形で基部は互いに接する。
花弁は黄色で萼片より小さく、蜜を出す。胚は緑色。雄蕊は多数。
果実は、柄がある舟状袋果で、輪状に開出し短毛が密生してる。
側面両側に縦筋が1本ずつあり、輪状に5-8個並ぶ。花柱は短い。
日本固有種で、基準標本は越後駒ヶ岳、立山。
立山で自生確認されたこともありタテヤマオウレンとも呼ばれている。
又、北陸道に多く見られる事でコシジオウレン(越路黄連)とも呼ばれる。
寒冷地に多く、温暖な神奈川県内では自生も植栽も見かけない。
唯一県内で見ることができるのは箱根湿生花園。
 
自分用植物誌に書き留めたい植物。 
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月21日、記」
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《 雅羅・/・ 襍囈〝里山緑地〟❖ ’24-51❖ 》

カワズザクラ(河津桜)   バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus x kanzakura Makino 'Kawazu-zakura'
 synonym Cerasus × lannesiana Carrière 'Kawazu-zakura'
別名:ミナミザクラ(南桜)


河津桜は、木々によって開花に幅がある。

《  “里山緑地・民家園の樹花”❖2024/02/18❖ 》
カワズザクラ(河津桜);
河津桜は、東伊豆河津川沿いに約800本、町全体で8千本が植栽されている。
原種系オオシマザクラ、 イヌザクラ 、 ウワミズザクラ 等の多くには、実がつく。
が、交配作出された園芸品種は、染色体の関係で実ができないものが多い。
大島桜と寒緋桜の自然交雑種と推定されている河津桜は、確りと実がつく。
だが、河津桜の“さくらんぼ”は、食用にはならないと言われている。
河津桜のさくらんぼ、赤を通り越し黒くなると熟すが柔らかくならない。
更に熟した河津桜のさくらんぼ、酸味が強く甘みもなく食用に適さない。
早咲きの桜で花色も清楚なピンク色、見応えある樹木の一つである。
幹は暗灰色で横長の皮目があり、葉は互生、倒卵状楕円形、葉縁に鋸歯がある。
葉は両面とも無毛で葉柄も無毛。蜜腺は葉柄の上部につく。葉より先に開花。
花期は長く花が残っているうちに葉が出てくる。花は大きく直径約3㎝位。
淡紅色で花弁の先端に切れ込みがある。萼筒は長鐘形で萼片は披針形。
サクラ(桜)の早咲き種の一つで、1月下旬~3月上旬に開花する。
 濃桃色、一重咲き、大輪の五弁花、と見応えある桜の一つである。
*      *      *
原木は河津町の飯田典延邸にあるのだが、樹の名付け方に疑義がある。
1950年頃に河津川上流で発見、移植したと伝わっているが、、?
勝木俊雄『日本の桜』には、「1950年頃に伊豆半島で見つけられた若木」、
そして「河津町の民家に移植された」と記載されている。
1974年カワヅザクラと命名し、1975年に河津町の木に指定された。
花名は、地名をもちい“カワズザクラ”と命名されたようだが、検証したか???
昨今のDNA鑑定等で、原木は下賀茂辺りで発見されたのではないかと云われる。
今、下賀茂辺りで“みなみのさくら”と銘打って桜祭りが開催されている。
こちらが、本家か!!全国的には河津桜で知られるが、私的には???
今では河津桜で通るが、南伊豆町青野川周辺が原木の場所ではないか。
紫陽花探訪の途で聞いたこともある。河津桜ではなく、下賀茂桜。
河津桜の樹木名、名称に違和感を持つ(全くの主観・私感)。
身近の民家園のそれは、河津桜の園芸種。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月20日、記」
 
 
 
 




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《 雅羅・/・襍囈〝天空現象〟❖ ’24-50❖ 》

オーロラのある光景。
フィンランドのイナリ。


フィンランドのロバニエミ「サンタクロース村」
トナカイの反りに乗って散策できる村、楽しい処。


《  仲間からのメールをみながら・・・!!“天空の界”を想う  》
色々な事を教え頂いている仲間から「天使の微笑み、否、お叱り」を、、!
「ダイヤモンドダスト」のブログルを見て、よこしたコメントメール。
雪や寒さの北国生活、たまには感じに来い、と。
*       *       *
フィンランドのイナリという町で、悠々自適に過ごして居る御仁。
雪降る町と言えば何処か幻想的だが、僕の初体験したイナリは過酷な・・。
訪ねた初日の天候だが、1メートル先が見えない程の吹雪であった。
数日後の一転した驚きの光景や過ごした日々。早、30年以上を持つ。
以来、幾度となく滞在させて頂いたが、最近はご無沙汰だ。
北欧の冬、“天国と地獄の間”が垣間見られ、懐かしく思い出す。
“オーロラ”自宅(湖畔の山荘)で見れるなんて驚きだった。
オーロラ現象を「太陽風」と呼ぶらしい。調べてみると・・。
太陽から地球へ向かって、風の様に押し寄せてくる電子や陽子の事が太陽風。
北極や南極上空の酸素や窒素などが原子とぶつかり、衝撃で発光してる姿。
『太陽から発するプラズマが、大気圏にぶつかった時に起こる現象』がオーロラ。
ある時、オーロラを湖畔で見たあと山荘でサウナに入った。
サウナから出た後の行動は、驚愕だった!!裏の雪野原に走り、のたうち回る??
裸の儘で体の火照りをさます。ものすごく楽しい、夢心地だった、と覚えている。

フィンランドと云えばロバニエミ(地名)という「サンタクロースの村」。
中々の面白い体験をした。サンタさんに会えるのだから!?!
 
オーロラと言えば、2023年12月1日の夜、北海道で20年振りに肉眼でオーロラが観測された。
更には、2024年には普段は見られない地域でも多くのオーロラが見られるかもしれない由。
太陽がおよそ11年周期の活動のピーク(太陽極大期)に近づいているためらしい。
そして、今回の極大期にはいつもより大きな期待が寄せられていると専門家の言。
2014年に起こった前回の極大期は、この100年間で最も弱いものだったからだ。
それ故、2024年には過去20年間で最も見事なオーロラが見られる!?!
オーロラは、地球の磁極を囲む「オーロラ帯」と呼ばれる地域で発生する。
その位置や範囲は太陽風の強さによって常に動いている。
太陽から吹き出す電荷を帯びた粒子(プラズマ)の流れを太陽風と呼ぶ由。
オーロラは太陽風と磁気圏(宇宙空間で地球磁場の影響が強く及ぶ領域)の相互作用。
太陽極大期には、オーロラ帯が広がって活発化することが頻繁に起こる。
 「より多くのエネルギーがあると、オーロラ帯は厚みを増し南へ拡大する。」
オーロラ帯は、日本では秋田県男鹿市から岩手県普代村までを横切っている由。
オーロラは、春分と秋分の時期により多く発生しやすいのだそうだ。
フィンの仲間は、心理分析研究者だが他分野の友達からの情報を知らせてくる。
文系の僕に講釈してるのだが、仲間・悪友としての付き合いは40年にも及ぶ。
先週末、写真仲間のメールにお嬢さんが此の6月にフィンランドを旅する、と。
メールを無視していたフィンの悪友メール、読んでみたらオーロラ見物のお誘い。
久し振りに出掛けてみたくなった。それにしても天候が可怪しい。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月19日、記」
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《 雅羅・/・ 襍囈〝未来を想う〟❖ ’24-49❖ 》

ウグイスカグラ(鶯神楽) スイカズラ科(Caprifoliaceae)
学名:Lonicera gracilipes Miq.  
別名:ウグイスノキ、honeysuckle
ウグイスカグラ(鶯神楽)の花 1。
ウグイスカグラ(鶯神楽)の花 2。

《  身近な里緑地に見る小花 “鶯神楽”  》
在来種(日本固有種)でウグイスが鳴き始める頃、花が咲く。
そんな名の由来の可愛い小花が咲いている、のを偶然見つけた。
ウグイスカグラ(鶯神楽);
日本各地に自生、主に太平洋側山野に生え、樹高2~3メートルになる。
幹は灰褐色、樹皮が縦に裂けて剥がれる。
葉は対生、倒卵形または広楕円形で長さ3~6㎝、幅2~4㎝で葉裏は緑白色。
葉や花冠などに毛がほとんどないものをウグイスカグラ var. glabra 、
毛が多いものをヤマウグイスカグラ var. gracilipes と区別する見解もある、
が中間も多くあり、区別は困難。ミヤマウグイスカグラは萼に腺毛がある。
普通3月から4月に葉腋から花柄を伸ばしラッパ状淡紅色の花を下垂させる。
枝先の葉腋に付いた花は1~2個。花冠は長さ1~2㎝の漏斗形、先が5裂し平開き。
葉や花冠の毛の量には変化がある。雄蕊5個。雌蕊1個。花柄は長さ1~2㎝。
果実は液果。液果は長さ1~1.5㎝の楕円形、6月頃に赤く熟し鳥の餌になる。
種子は長さ4~5㎜の惰円形、褐色。
*       *       *
一般的に4月頃に花を付ける鶯神楽だが、今の時期(2月下旬)にも咲く。
身近な里山緑地でも春に見られるのだが、2月11日に偶然見つけた。
急いでいたので、再確認のために今日(2/18)、出掛け観察してきた。
今日は、孫娘の1歳の誕生日。前々から思っていたことがあった!?!
誕生日記念花として(お印にあやかり)鶯神楽を孫娘のお印にしよう、と。
花言葉に「未来を見つめる」「明日への希望」とあるが故に。
爺馬鹿で、孫娘への期待も込めお守り的に〝お印〟を(身勝手)。
鎌倉にはかつて、3大緑地と呼ばれた所があった(現存してるが)。
その中の一つに“台峯”(現中央公園周辺)と呼ばれる緑地がある。
その緑地で子供達と散歩中に食べた木の実があった。
「サガリンコ」(グミの様な食感)と呼んでいた鶯神楽の実。
実の大きさのわりに種子が大きく、ほんのりとした甘さと触感がいい。
我が家の初孫娘、一緒に散歩できる日があるだろうか!?! 
“お印”等と恐れ多いことだが、孫娘の“お印”に小さな花を。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月18日、記」

zakkaboh_pfs.jpg
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《 雅羅・/・ 襍囈〝天使の囁き!!〟❖ ’24-48❖ 》

白い球状の物が、ダイヤモンドダスト。
北海道・幌加内町(ほろかないちょう)の母子里の郷。
イベント会場。上二枚。
以上の4枚画像は借り物。
《  今日は、何の日!!“天使の囁き記念日”  》
「天使の囁き(てんしのささやき)」とは、
-20℃以下になると空気中の水蒸気が凍ってできる氷の結晶「ダイヤモンドダスト」の事。
1978年(昭和53年)のこの日、北海道幌加内町母子里(ほろかないちょうもしり)で、
国内最低気温のマイナス41.2℃を記録した(気象庁の公式記録の対象外で非公式)。
これに因み、同町に「天使の囁き実行委員会」が1994年(平成6年)に設立された。
記念日は「天使のささやきの日」の名称で、日本記念日協会により認定・登録された。
雪や寒さをプラスに変えて雪の神秘、北国生活の楽しさや素晴らしさを体験して貰いたいと、
1987年(昭和62年)に、この日をダイヤモンドダストの観察などを目的に、
厳冬の一夜を体験する「天使の囁きを聴く集い」を実施し始めた。
又、「最寒の地記念公園クリスタルパーク」として記念モニュメントも開催されている。
公式の日本最低気温は、1902年(明治35年)1月25日に北海道旭川市で記録された。
マイナス41.0℃、これにちなんで1月25日は「日本最低気温の日」となっている。
*       *       *
今日は、東京首都圏で雪の降る確率が高い日。 
どんよりとした今にも雪が降ってきそうな天候。
一寸、外出したが用事を済ませてそそくさと帰宅した。
底冷えって感じる。昨日は暖かっただけに尚更だ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月17日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝今時の花〟❖ ’24-47 ❖ 》

シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌) サボテン科(Cactaceae)
学名: Schlumbergera truncata (Haw.) Moran,
別名:クリスマスカクタス
スタンドライトだけの姿。
一寸、妖艶に映る。
《鉢植えの植物 “今の時期に咲くサボテン”  》
 シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌);
多年生の多肉植物で、原産地はブラジルをはじめとする南アメリカ大陸。
「森林性サボテン」と呼ばれ、標高高所の樹木や岩場に着生し育つ。
自生地での茎高は30cm前後。冬に花を付ける事でクリスマスカクタスとも呼ばれる。
シャコバサボテンの特徴は、葉の形が平たく、茎の節ごとに一部が尖る。
シャコのハサミを連ねたような形。仲間にカニバサボテンがある。
シャコバサボテンの開花期は11~3月で、枝の先端に花をつける。
日が短くなるのを感じ取り花を咲かせるので短日植物(たんじつしょくぶつ)。
陽の光が、短くなると花芽をつけ、而して寒くなると華麗な花をつける。
サボテンのイメージは、「乾燥に強い」「日光によく当てる」等だが、
シャコバサボテンは湿度が高い森林に生えている植物。
平たく、やや厚みがあり縁がギザギザした葉が連なった姿。
透明感のある反り返った花の花色は、赤・白・ピンク・オレンジ・黄色・複色。
葉が連なったようにみえるのは扁平な茎で、葉状の茎節は5-6節連なる。
最高で30cmほどになった後、弓状に垂れる。個々の茎節は、艶のある暗緑色。
先端に2個、両側に2-3個の鋸歯状突起がある。刺は殆どないが、刷毛状の目立たない棘がある。
花は、左右相称で筒状に合着する(近縁種のカニバサボテンはほぼ放射相称)。
花は、茎節の都合部または茎先端に付き、苞葉があり、色は桃紅色が基本である。
シャコバサボテンは、茎節の姿が海に生息する蝦蛄に似ている事で名付けられた。
*       *       *
結婚当初に母が玄関にと鉢植えを分けてくれた。その蝦蛄葉仙人掌が生きている!?!
はっきりしないが、仏間の脇に一鉢あることは、現実。楚々たる姿がいい。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月16日、記」 
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《 雅羅・/・襍囈〝今時の草花〟❖ ’24-46 ❖ 》

ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪ノ下) ユキノシタ科(Saxifragaceae)
学名: Bergenia stracheyi (Hook.f. et Thomson) Engl. 
別名:オオイワウチワ、ベルゲニア
2021年1月頃、日付不明。蕾~開花。
2021年1月下旬。屋外。
《 温室の植物 備忘録“今の時期に咲いた草花”  》
ヒマラヤユキノシタ;
分類:多年草(常緑)
原産地:南アジア(ヒマラヤ地方)
大きさ:背丈15~50cm、横幅35~60cm
大きな葉で寒い花の少ない季節に咲くピンクの花をさかせる。
太い赤紫の茎や肉厚の葉は、独特な雰囲気を醸し出す。
耐寒性の花で寒さが厳しくなると葉が赤っぽくなるようだ。
丈夫な花の様であるが、高温多湿に弱いようだ。
早春に、やさしいピンクの花を咲かせる。
革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつき広げる。
なんとなく風格がある。太い根茎が横に伸び樹木のようだ。
園芸種も多く花色も赤から白までと色々。春・秋と二季咲き品種もある。
 
温室で育っているせいか、開花が早い。身近な温室にて。
以前のは、屋外花壇。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月15日、記」 
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《 雅羅・/・襍囈〝今時の木花Ⅱ〟❖ ’24-45 ❖ 》

モクレイシ(木茘枝) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Microtropis japonica (Franch. et Sav.) Hallier f. 
モクレイシ(木茘枝)花芽
モクレイシ(木茘枝)花・・咲き始め。
モクレイシ(木茘枝)雄花。
モクレイシ(木茘枝)雌花。
モクレイシ(木茘枝)樹皮。
以上の画像、総て借り物。
《  備忘録“今の時期に咲く小低木の花”  》
海岸近くの林に生える常緑性小低木。本州での自生地分布は、限定的。
神奈川県西部(大磯丘陵、渋沢丘陵)、伊豆半島、伊豆諸島。
神奈川県内では高麗山(平塚市)の自生地はよく知られている。
樹皮は、なめらかで灰褐色、多く分枝して高さ数十cmに達する。
枝は木化し、著しくかたい。茎も葉も灰白色の短毛が密生する。
葉は、厚く皮質だがやわらかく対生し全縁で楕円形または卵形。
先は、鈍頭でときに微凹端。基部は、鋭尖形で葉柄に連続する。
シャモジかスプーンの様な形。又、葉の付き方は見事な十字対生。
晩秋-早春にかけ、葉腋から総状または円錐状の花序をだす。
頭花は明らかな柄をもち、筒状花からは異臭を放つ。雌雄異株。
雄木には雄花が、雌木に雌花を付け、共に3~4月に開花する。
葉脈に緑白色の小さな花をつける。花弁五枚。
雄花には雄蕊が5つで目立つ、が退化した雌蕊もある。雌花より大きい。
雌花は、雌蕊が一つ観えるだけで雄蕊は見えない。
実は蒴果。中に赤い仮種皮があり、種子が中に。ニシキギ科の特徴か。 
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月14日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝今時の木花Ⅰ〟❖ ’24-44 ❖ 》

ハンノキ(榛の木) カバノキ科(Betulaceae)
学名:Alnus japonica (Thunb.) Steud.
別名:ハリノキ、ソロバンのキ
部分画像は、借り物画像。


《  “今の時期に咲く落葉高木の花”  》
水湿のある低地に、普通に生える高さ15-20mの落葉高木。
幹(樹皮)は紫褐色~暗灰褐色、不規則に細かく裂けて剥がれる。
葉は互生し、葉柄が長いのが特徴で卵形状長楕円形、鋸歯がある。
やや革質、表面は無毛で、裏面は始め毛があるが後に無毛となる。
葉脈がはっきり見え、主脈は裏面に隆起する。側脈は9~11対。
雌雄同株で、葉の出る前に、前年枝の先に2-5花の雄花がつき下垂し、
雄花の花序より基部の葉腋から1個ずつ雌花がつく、長さ3~4㎜と小さい。
開花すると黄色の葯が見え、黄色っぽくなる。
果穂は長さ1.5~2㎝の卵状惰円形。果実は長さ3~3.5㎜の堅果で翼がある。
研究者ノート(筑波実験植物園;奥山雄大)
チョウをはじめとする昆虫の幼虫の多くは、
限られた植物だけを食べて成長することができます。
アゲハチョウとミカン、モンシロチョウとキャベツの関係でおなじみですね。
水生植物区の池の周りに生育しているハンノキの若葉だけをえさにしているのは、
金緑色に輝くとびきり美しいチョウ、ミドリシジミの幼虫です。
ミドリシジミの成虫が現れるのは年に一度、初夏だけ。
7月には卵を残していなくなってしまいます。
美しい緑色のはねはオスだけが持っており、これを見せつけることでメスを呼ぶようです。
ミドリシジミはおもに朝夕に活動します。
閉園間際の時間、池の木道を注意して歩いてみて下さい。
ちょっぴり幸運なら、ちらちらと緑色を見え隠れさせて飛ぶ小さなチョウに出会えるでしょう。
*       *       * 
根に根粒菌 を持ち、肥料木とされる。
雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。有名なシラカバ(白樺)に近い種。
湘南・鎌倉・三浦半島では公園の池のほとりなどに植栽されている。
名前の由来;
①水に埋もれても育つため、水田の脇に並木状に植えて稲掛け(はざ架け)梁
として使ったことから「ハリノキ(梁の木)」と呼ばれ、転化してハンノキ。
②開墾を意味する古語「墾(はり)」に由来するとする説がある。
漢字は「榛」を使うが本来これはオオハシバミのこと。
西欧のこぼれ話 「妖精の国への道」;
ヨーロッパの先住民族ケルトの神話に、ハンノキ(種は不明)がよく登場する。
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、
ウェールズの守護神ブランの木とされている。
ケルト民族も農耕民族であり、低地を好み、荒地を肥沃な土地に変える、
肥料木であるハンノキを大切にしたようだ。
妖精(フェアリー)を生んだケルト文化であるが、
ハンノキは妖精の国へ続く道を守る木ともされている。
このハンノキを食樹としているミドリシジミの別名がゼフィルスである。
ゼフィルスは、ギリシャ神話のゼフィロス(西風の神)を語源としていて、
そよ風、微風のニュアンスもあり、一種の妖精のイメージなのだろう。
妖精の国へ続く道に植えられたハンノキに、
妖精ゼフィルスが舞っているイメージで、
ミドリシジミの一群にその名がついたのかもしれない。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月13日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝いなり!?!〟❖ ’24-43 ❖ 》

北鎌倉・光泉のおいなりさん。
《  今日は、何の日!!“初午”  》
「初午」とは、「2月の最初の午の日」のことを言う。
この日に行われる全国各地の稲荷神社のお祭りをも指す。
お祭りでは豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願する。
各地の稲荷神社で色々な祭が行われ賑をもつ。
赤い幟りが立ったり、赤飯や油揚げ、団子等が売られ、賑やか。
2月の初午の日って!! 稲荷神社の総本社の伏見稲荷大社によれば、
その昔、和銅4年(711年)の2月の最初の午の日に、
穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降臨されたそうだ。
この故事から、稲荷神を祭る祭事が行われるようになったとされる。
旧暦2月の初午の日は今の3月にあたる。丁度、田畑の準備を始める時期。
豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができ今日に至っている。
ちなみに、稲荷の名は稲作の「稲生り」から来たとも言われている。
午(うま)は十二支のひとつで、干支に当てはめると2月。
初めて「午」となった日が「初午」。この日は、年によって変化する。
本来、旧暦二月の最初の「初午」を指すが、今は新暦2月の初午を指す。
「初午」といえば「いなり寿司(初午いなり)」をいただく!?!
 これは、稲荷神の使いであるキツネの好物が油揚げだったことに由来。
初午の際に油揚げや、油揚げに稲荷神の恩恵ある米(酢飯)を詰めたもの。
これを奉納したことが、「いなり寿司」の始まりと言われている。
稲荷神社、いなり寿司を親しみを込め「おいなりさん」と呼ぶ様になった。
だが、いなり寿司の形が東日本では、米俵に見立てた俵型をしている。
対して西日本では、キツネの耳に見立てた三角形が主流のようだ。
東日本では「いなり寿司」、西日本では「お稲荷さん」と呼ぶとも聞く。
更には、いなり寿司以外にも、「初午」に食べる行事食があるそうだ。
「初午団子」とは、繭のような形をした白いお団子を言うとのこと。
初午には、蚕の神様を祭る行事も行われていたそうだ。
繭が沢山できることを願い繭の形に似せて作ったお団子をお供えする。
食べる際には、醤油をつけない決まりがあったと伝わってきた。
理由は、醤油をつけると繭にシミがつき不良繭になる、と忌み嫌われた由。
「しもつかれ」は、鮭の頭、鬼おろしで擦りおろした大根や人参、油揚げ、
節分の大豆などを酒粕と一緒に煮込んだもの(栃木県の郷土料理)。
初午の日に、藁を束ね作った「わらづと」にしもつかれを入れ、
赤飯と一緒に稲荷神社にそなえる風習がある。
「旗飴」、旗を巻付けた棒の先に飴をつけたもの(奈良県にある飴菓子)。
商売をしている家が稲荷神社に供え、そのおさがりをもらうために、
商売をしている家に「旗飴ちょうだい」と子ども達がまわる風習もある。
日本の伝統に、五穀豊穣を祈る風習が根底にあったと言えようか。
更には、「初午祭」では五穀豊穣だけではなく様々なご利益を祈願する姿。
群馬県太田市にある6世紀より約1500年もの間、祭祀祭礼を以ってきた神社。
「冠稲荷神社」は、源氏にゆかりが深い神社としても知られている。
冠神社の初午大祭は、山の神が神馬にのって里におりたつ訪春を祝うお祭り。
旧暦の初午に近い3月、木瓜の花の咲く頃に毎年開催されている。
ランドセルなどのお祓いをしてもらえる「初午開運安全幸福祈祷」、
「義経公・義貞公 厄除稚児行列」「細谷冠稲荷獅子舞」などが行われる由。
面白い祭礼、此の眼にも焼き付けてみたい祭礼である。
*       *       *
きつねとおいなりさん、いなり寿司の形についても云われがあって面白い。
関東の「俵形」は、五穀豊穣の神を祀(まつ)る田の神信仰に由来する。
「稲生り(いねなり)の神」とされてた事から米を入れた俵に見立てた。
関西の「三角形」は、稲荷神社総本宮・伏見稲荷大社の稲荷山の形に見立てた。
又、狐の耳の形に見立てた等々言われは諸説あるが、稲荷信仰の反映である。
 
好みのいなり寿司、北鎌倉・光泉のそれは一般の俵型を横に大きく2つ分が一つ。
もう半世紀もの間、折々に頂いている。北鎌倉には名物和菓子もある。
観光的鎌倉にあって、誇れる食文化が脈々と続いている。嬉しい限りだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月12日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝2月11日〟❖ ’24-42 ❖ 》

門や玄関等に日の丸国旗を掲揚したものだ。我が家も最近は・・・。

《  “「梅花節(ばいかせつ)」今日は何の日!?!”  》
*建国記念の日*
1967年(昭和42年)から実施されている国民の祝日。
この日は、以前紀元節と奉祝されたが、終戦後廃止された。
建国の日ではなく、あくまでも建国を記念する日である。
それは、紀元節のイメージを抑えるために由。
紀元節;
1873(明治6)年から1948(昭和23)年まで祝日であった。
四大節(新年・紀元節・天長節・明治節)の一つであった。
日本書紀による神武天皇即位の日・紀元前660年1月1日を指し、
新暦(グレゴリオ暦)に換算し2月11日を祝日と定めた。
当初は1月29日だったが、翌年から2月11日に変更された。
戦後、日本国憲法の精神にそぐわないとして廃止されたが、
昭和41年に「建国記念の日」として復活したのである。
1873(明治6)年11月15日、紀元前660年を元年として「皇紀○年」、
という年の数えかたが作られたが、現在ではほとんど使われない。
「建国記念の日」の意味は、〝建国をしのび、国を愛する心を養う事〟
建国記念の日(2月11日)は、明治憲法下の時代には紀元節と呼ばれた祝日。
この時期に咲く花の名をとって「梅花節(ばいかせつ)」とも呼ばれていた。
名前は変わったが、日付を見れば戦前からの祝日である事は云うまでもない。
国民の祝日に関する法律の中の「建国記念の日」 
国民の祝日に関する法律に、祝日の日付と意味が示されている。
「建国記念の日 政令で定める日(2月11日)建国をしのび、国を愛する心を養う」
この建国記念の日に関しては、「政令で定める日」となっている。
建国記念の日は、戦前は紀元節と称していた。
日本書紀によればこの日は天皇家の祖とされる神武天皇が即位した日。
その日付を新暦(グレゴリオ暦)の日付に変換したものであった。
 戦後、日本国憲法下で再び祝日が作られることになったとき、
どのような日を祝日に取り上げるべきか国民の意識調査をしている。
結果は、元日、天皇誕生日に次いで、 80%以上の支持を得た祝日。
それが建国記念日で、その日付は紀元節と同じ2月11日であった。
しかしこの祝日を当時、事実上日本を統治していたGHQが許さなかった。
GHQ は、天皇家を中心とした国家神道による大日本帝国の復活を恐れ、
神武天皇即位の日を祝った紀元節の復活的祝日を許さなかったのであった。
*       *       *
昨今、はたび【旗日】という呼び方を聞かなくなった。死語って感じだ。
 〈 国旗を掲げて祝う 〉国民の祝日の意味しているのだが、
 「祝日(しゅくじつ)/祭日(さいじつ)/祝祭日(しゅくさいじつ)/旗日(はたび)」、
みな「祝うべき日。国が定めた祝いの日」を意味する。
「旗日」とは、祝祭日の伝統的表現で家ごとに国旗を掲げて祝う日を言った。
最近、国旗を持っている家も少ないか??各家庭で国旗を掲揚する場所もない。
「旗日」という表現は、言葉としても死語になってしまった。
今や祭日はなくなり、祝日のみになっているが、祝日と祭日の違いを知っておくべきだ。
祝日とは、建国や独立など、その国の大きな出来事や記念日を国が制定した日。
1948年に施行された「国民の祝日に関する法律」で定められ今では年間16日もある。
祝日には、3種類がある。
【国民の祝日】国が定めた、仕事や学校をお休みにする日。
【振替休日】日曜や他の祝日に被った時に、代わりの休みになる日。
【国民の休日】祝日ではない休みの日、前後が祝日である平日の休み。
そして、祭日とは皇室の祭典や神社のお祭りなど、宗教儀礼を行う日。
古くは皇室祭祀令という皇室の祭祀(宮中祭祀)に関する法令があった。
ここで祭日は定められていたが、1947年に廃止。
それによって、現在では祭日はなくなってしまった。
だが名称を変え継承している祝日がある。
* 紀元節(きげんせつ)→建国記念の日。
* 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)→春分の日。
* 天皇誕生日→昭和の日。
* 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)→秋分の日。
* 明治節(めいじせつ)→文化の日。
* 新嘗祭(にいなめさい)→勤労感謝の日。
【継承されず廃止になった祭日】
* 元始祭(げんしさい):1月3日。
* 新年宴会:1月5日。
* 神武天皇祭:4月3日。
* 神嘗祭(かんなめさい):10月17日。
* 大正天皇祭:12月25日。
 
以上、知識として覚えておくのも良いやに思う。

「令和陸年(皇紀2684年)2月11日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝朔・紅葉?〟❖ ’24-41 ❖》

2024/02/10 泉の森・民家園。
カジイチゴ(梶苺)の葉  バラ科(Rosaceae)
学名:Rubus trifidus
2024/02/10


2021/02/13 泉の森・民家園。
《  “河津桜の花は未だだが、葉の紅葉が見れた泉の森・民家園!?!”  》
朔。月と太陽の黄経差が0°となる日。旧暦では2/10が暦月の朔日。
旧暦の元日。旧暦正月朔日と言っても、何か・・響いてこない。
新・旧どちらにしても真冬、花の少ない季節だ。
そんな中、昨今は、気温が下がらず、シモバシラが見れない。
同じ園内にカジイチゴの葉(多分?)が、紅葉していた。
(梶苺)在来種、庭木としてよく栽培されている。
和名は、葉がカジノキに似ていることからに由。
新茎や新枝には軟毛、腺毛があり後に無毛となる。普通、刺はない。
葉は互生し、やや厚く掌状に3~7裂(5裂が多い)し、重鋸歯縁。
新葉の葉柄や主脈には腺毛があり、後に無毛となる。托葉は、狭惰円形。
ハチジョウイチゴも同じような場所に生え、花や葉がよく似ている。
若い茎に刺があり、茎や葉裏の脈に白毛があり、腺毛はない。
モミジイチゴ(長葉紅葉苺・・広義・・日本固有種)
Rubus palmatus Thunb. var. palmatus( ナガバモミジイチゴ)
茎や葉には刺がまばらに生える。茎の刺は曲がらず、葉柄や枝の刺は曲がる。
托葉は、披針形。葉身は、長卵形、重鋸歯縁、掌状に3~5裂し中裂片が特に大きい。葉の形や鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。葉裏は緑色。
 
色々と思い巡らすと、やはり此の葉はカジイチゴの葉、と思える。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月10日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝立春過ぎに〟❖ ’24-40 ❖》

ウメ(唐梅) バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus mume Siebold et Zucc. ‘Tobai


梅・・和菓子!!


《今の季節に観える樹花・・植栽樹 !! 》
ウメ Prunus mumeは落葉小高木。高さ10mになるものもある由。
葉枝は長さ約1cmでアンズは2-3.5cm位なので区別できると言うが。。?
幹は、黒っぽく裂け目がある。樹皮は、硬い。
日本にも野生種が九州にあるらしいが、実見分した事がない。
奈良時代以前にはすでに中国より渡来しており、植栽されていた。
'唐梅'は緋梅系で木質部が赤く花も紅花。古くからの名品と云われて来た。 
唐梅性(とうばいしょう);
花が開花初期は淡ピンク色~赤色、終期は白色。 花柄が長く花は下向き。
唐梅(からうめ、とうばい)、唐梅枝垂(とうばいしだれ)、八重唐梅(やえとうばい)、
と梅の分類は明治時代の「梅譜(ばいふ)」(小川安村著)が基となっている。
豊後生、難波生、摩紅生、紅梅生、緋梅生、杏生、寒紅生、紅筆生、唐梅生の9種。
大別した上、野梅生(一重)、野生梅(八重)、野生梅(八重絞り)、野生梅(青軸)と区別。
銘花は、48種。343品種名は、343種もあると記録にあった。
梅の盆栽(梅盆)、梅の栽培方法、梅の調理法等々、ネット検索は容易だ。
*       *       *
近所を散歩、出掛ける場所場所で梅の木はよく見かけるが品種等は判別出来ず。
一括して“梅が咲いていた”と身近な家人に言っている。“園芸種”が多いなぁ!!
梅の花が、可憐に咲いている。そんな季節になった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月9日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝立春の頃Ⅲ〟❖ ’24-39 ❖》

青色胡蝶蘭〈Blue Gene(ブルージーン)〉 ラン科(Orchidaceae)
学名:Phlaenopsis Blume
《 珍しい花色・・遺伝子組み換え !! 》
青色胡蝶蘭ブルージーンは遺伝子組み換えによる胡蝶蘭。
営利目的、非営利目的にかかわらず増殖、交雑、海外への持ち出しは禁止。
ブルージーンで現在登録中の内容
遺伝子組み換え花(OECD UI:ISK-311NR-4)
品種名:311NR 品種登録出願中(第35624号)
国内特許番号:第5548757号(17か国で特許取得)青色胡蝶蘭、
ブルージーンの特徴;~奇跡のめぐり逢い~
青いコチョウラン(Blue Gene)
コチョウランの仲間は東南アジアを中心に約 50 種、
花が大きくてカラフルな多くの品種は、殆どが人間の作出品種。
そんな胡蝶蘭の花色で青い色の品種は、中々出てこなかった由。
そしてついに登場したのが、遺伝子組換えの花色。
ツユクサの青色遺伝子を胡蝶蘭に導入して青色が出現した。
遺伝子組換え植物であるため、商品化するには条件がついた。
生態系を乱さない証明が求められていたが、
「国内の生物多様性へは影響しない」との結論が得られ、
令和 3 年 3 月に国の「一般ほ場での栽培及び販売」の承認を得た。
青色胡蝶蘭ブルージーンは中輪咲きの胡蝶蘭。「ミニ胡蝶蘭」とも云われる。
ブルージーンは、蕾や花弁の裏側にもブルーの世界が広がっている。
葉は、柔らかく薄い緑色をしているが葉揃いが規則性がない事が特徴。
*       *       *
植物の世界にも“遺伝子組み換え”で園芸種が現れているが!?!
人の・・人工的処理が無い、野の植物を目の前にしてこれで満足だ。
人間のエゴとも思える遺伝子組換えは如何かものか(個人的感情だが)?
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月8日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝立春の頃Ⅱ〟❖ ’24-38 ❖》

ギョリュウバイ(檉柳梅) フトモモ科(Myrtaceae)
学名:Leptospermum scoparium J.R. et G.Forst.
《 今どきの花・・立春に似合う響き !! 》
ギョリュウバイ(御柳梅・檉柳梅);
帰化種の木でニュージーランド、タスマニア、オーストラリアが原産地。
ニュージーランドでは、マヌカ(manuka・マリオ語)としてよく知られている。
蜂蜜の蜜源になり、蜂蜜はマヌカハニー(manuka honey)として食されている。
栽培も盛んで、ピンクの5弁、紅色八重咲き、白色二重咲き、鮮紅色で一重咲き'、
深紅色一重咲き、紅色八重咲き、深紅色八重咲きなど多数の園芸品種がある。
日本には戦後に輸入され、観賞用、庭木として栽培されており1月から開花する。
高さ2~4mの低木。樹皮は縦に長く剥がれる。小枝や若葉は絹毛に被われる。
葉はほぼ無柄、狭披針形と卵形の2形あり堅い革質、鋭形、刺激臭がある。
花は腋生又はときに枝先に頂生、無柄、普通、単生。花托筒は広こま状。
萼裂片は三角形、早落性。花は直径約1㎝。花弁は長さ約6㎜、類円形。
白色~縁がピンク色、まれに赤色、開出する。花盤は五角状円形、緑色~暗赤色。
雄蕊は約20個、花柱より多いか、わずかに少なく、花弁より短い。
花糸は花柱より細い。子房は先が無毛。
細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、
生け垣や公園等に利用されている。
葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、
その葉の形が「御柳(または檉柳)|ギョリュウ」という樹木の葉に似て、
花は梅の花によく似ているため、二つを合わせて「御柳梅」と呼ばれるようになった。
御柳梅は蜜源植物で、抗菌作用や免疫力のアップに効用あり注目されている。
マヌカハニーは御柳梅の花から採れるハチミツだが、豊富な蜜が採れる品種は限られている。
マヌカとは、マオリ語で「復活の木」や「癒しの木」を意味する。
アロマオイルの原料であることからティーツリーとも云われている。
御柳梅の花色は、白、ピンク、赤などがあり、
咲き方も一重咲きや八重咲きなど品種が色々とある。
日本では落葉時期から翌年までと長い期間開花する。冬に咲く花として人気があるようだ。
花径は1~2cm程で、中央の花托が肥大化した花盤がよく目立つ。
株元から細い枝を密に伸ばし箒状に生い茂る。
*       *       *
滞在先の庭片隅に咲き誇っていた御柳梅、瀟洒だ!
目的地は、そこから山道をつたって数キロ先。
花は、陽加減で色が微妙に違ってみえた。
都会の雑踏が洗い流された様に感じる環境。
透き通っている。だが携帯電波が届かない谷間。
不便に思ったが、自然と一体化して楽園に感じる。
トレラーハウスに戻り脇の檉柳梅を眺めていると、
この花達、下界と天界の境に見えて来た。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月7日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝立春の頃〟❖ ’24-37 ❖》

フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Adonis ramosa Franch.
Adonis amurensis auct. non Regel et Radde
別名:元旦草 元日草 正月草 歳旦草
朔日草  長寿菊  長寿草  報春花  土満作、各地で色々な呼び名がある。
《 今どきの花・・立春に似合う響き !! 》
フクジュソウ(福寿草);
「輝きの黄色の花よ福寿草  子等の上にも届けよ福と寿」
以前「辻占福寿草」(金沢・諸江屋)と言うお菓子を頂いた事がある。
菓子の中に説明紙が入っていた。御神籤(おみくじ)の様な菓子!!
「昔から金沢名物「辻占福寿草」は粋で可愛らしい縁起菓子です。
折りたたまれた紙に、かならずおいで  おもいがよい  むねがやすまる
ほれたなか  ねてはもおかる  たよりをまつ」
なんとも遊び心ある和菓子だ。
*能登半島を襲った地震、改めてお見舞い申し上げます。*
 
覗きこむ子のふしぎ顔福寿草--良寛(りょうかん 1758-1831)。
江戸時代の曹洞宗の僧侶、無欲恬淡、生涯寺を持たなかった禅僧。
諸民の信頼厚く、難説法せず、自らも質素な生活を旨とされた。
「子供の純真な心こそが誠の仏の心」として、
子供たちとよく遊んだといわれている。
淡雪の中にたちたる 三千大千世界(みちあふち)
またその中に 沫雪(あわゆき)ぞ降る 良寛。
 
この節、正月用の鉢植えとして園芸店でみる「福寿草」だが、
野の福寿草は旧暦の正月頃に顔を見せる。
雪の下から鮮やかな黄金色の花を咲かせる、そんな風合いが似合う植物。
園芸品種である「福寿海」だが、身近に見てるのは殆どがこの「福寿海」。
「寿」と表現するは、八重咲きである事を意味するのだそうだ。
自生種は、どちらかと云えば寒地性の植物で、関東地方より北に多い。
そして太平洋側には、あまり自生していない。
「福寿草」は、古くは、賀正蘭、側金盞花、雪蓮などとも呼ばれていた。
日本の園芸書として最古の「花壇綱目」(1681年)にも、
「福寿草、花黄色、小輪也,正月より花咲。
元旦草、朔日草(ツイタチクサ)とも、福つく草とも俗に言」とある。
今の正月に飾られる花は室(むろ)での促成栽培で、
各地生地で咲くのは、2月下旬(早春)の頃。
地上部だけが枯れ翌年の早春まで眠ってしまうスプリング・エフェメラル。
野生自生種(日本固有種)は、なかなか見つけられなくなった。
*       *       *
所要で滞在してる先で、スプリング・エフェメラルに出会えた。
納屋裏の温かな所に開花し始めてる。半世紀も前から見られている由。
野生種・・野の花って感じる周り環境。田舎という表現、好きだ。
「令和陸年(皇紀2684年)2月6日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝備忘録 '24-4〟❖ ’24-36 ❖》

ナガバサンショウソウ(長葉山椒草)イラクサ科(Urticaceae)
学名:Pellionia yosiei H.Hara 
《 早急に見ておきたい花・一寸、おいそれと出掛けられない遠方だが !! 》
湿った林床に生育する。宮崎県と長崎県対馬だけに分布する日本の固有種。
森林破壊などにより自生地が消失しつつある。 
ナガバサンショウソウは,ごく限られた地域に生える珍しい植物。
葉が細長くて斑が入るのと葉縁が鋸歯の先で反りあがるのが顕著な特徴。
ナガバサンショウソウのほかサンショウソウにしか見られない特徴。
雌花の花被片や茎にはには微細な毛が生える。花期は秋から春に及ぶ。
絶滅危惧ⅠB類 (EN) 。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月5日、記」
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《雅羅・/・ 襍画〝備忘録 '24-3〟❖ ’24-35 ❖》

ナギイカダ(梛筏) クサスギカズラ科(Asparagaceae)
学名:Ruscus aculeatus L. 
ナギイカダ(梛筏)の若い花??
上記2画像は、借り物。
《 未見の植物、’24・・其の三、ナギイカダ(梛筏)  !!》
常緑の小低木。茎はよく分かれ、高さ10~100cmになる。
葉のように見えるのは枝で、中央に淡緑色の花をつける。
果実も同様の場所で赤く熟す。
普通、人はこの植物の扁平となった茎を葉と思うに違いない。
この木の葉はごく小さくて鱗片状。その形態は、不思議だ。
ナギイカダで葉に見えるのは,仮葉枝(かようし)と呼ばれる器官。
この仮葉枝は、葉なのか茎なのか??研究の結論が出た。
この仮葉枝で、茎で働く遺伝子(STM)と葉で働く遺伝子(YABBY)、
どちらが働くか調べた研究で、どちらの遺伝子も発現している、と解った。
この仮葉枝、葉と茎両方の性質をあわせもつ器官のようだ。
Y. Hirayama et al. (2007) Development Genes and Evolution 217:363-372
(国立博物館・筑波実験植物園、堤千絵 氏の解説) 
和名は、葉の様子がナギに似て、花が花筏の様に葉上に咲く様に見える事から。
古くから栽培されていた。刺がある事で枸橘と同様に生け垣に使われていた。
根茎は匍匐し、太く、仮軸分枝し、茎を多数、直立する。
灌木の茂みは楕円状~ピラミッド状。
茎は多数の縦条線があり、緑色、直立し、多数分枝して、高さ20~80(100)㎝。
葉は三角形の乾膜状の小鱗片、長さ2~4㎜。
代わりに堅い革質の葉状枝(cladode)が葉腋から出る。
葉状枝は長さ1~3.5㎝、幅1~2.5㎝、卵形、全縁、暗緑色、先が刺になる。
ほぼ雌雄異株であり、両性花だけの株や、雄株に雌花がつくこともある。
これは不完全雄花(subandroecious)と分類されている。
雄株と雌株は外観がよく似ている。
花は1~2個、葉状枝の上面の中央にある長さ約2㎜の小さな乾膜質の苞の腋につく。
短い花柄がある。花被は緑白色~白色、長さ1.5~3㎜。
花被片は3個ずつが2輪につき、パピラがある。
雌花は子房の周りに、花糸が融合して杯形になってつく。
子房は上位、単室。柱頭はほぼ無柄、頭状。
雄花は雄蕊3個、花糸は緑色~紫色、退化した子房の周りに、環状に融合する。
果実は鮮やかな赤色、球形、直径8~14㎜、1~4個の大きな種子が入る。
*       *       *
飾磨の緑地(泉の森)には同様の形態の花筏が元気に生育している。自然界の妙。
 
 「令和陸年(皇紀2684年)2月4日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝節分〟❖ ’24-34 ❖》

《 節分という日 !! 》
節分とは、毎年2月3日頃におこなわれる伝統的な年中行事。
毎年2月3日とは限らない。時節を調べていて知った!!
節分とは、年に4回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す。
それが、「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになった。
悪いものを追い出し縁起のよいものを食べ新しい季節を迎える。
健康であるように祈願を込め「邪気」を追い出す行事。
この節分は毎年「2月3日」とは限らない。「立春の前日」故に。
調べると、来年は2月2日(日)が節分。日付的にピンとこない!
更には、節分の「豆まき」だが、昔の“撒き方”をしなくなっている。
病気や災害等の災いは、総て「鬼」の仕業。その鬼を追い出す豆まき。
それ故、鬼は、外。福はうち(家)と大声で豆を撒いたものだ。
撒き終わって我が家では、赤飯とけんちん汁を頂いたのを思い出す。
昨今は、恵方巻きを食べるのも一般的だが、関西の作法と聞いていた。
地方によっては鰯を飾ったり、食べたり。又、そばを食べる所もある由。
古くから伝わる色々な処し方、由来を子供たちにも伝承していきたい。
豆(福豆)にしても炒った豆を用いる(伝説・物語も伝え示さないと)。
我が家では「年取りの日」と節分にひとつ年を取ると云われて来た。
それ故、「節分に年の数だけ豆を食べる」と、毎年食べされていた。
自分の年齢数だけ豆を食べると健康に、病気になりにくくなると云われ来た。
鎌倉という地でもあって“けんちん汁”を食すのが常だった。
もう何十年になるだろうか? こうした風習を処していない。
けんちん汁、頂きたくなった。肌寒い今日の様な陽気だと・・。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月3日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝季節名の花〟❖ ’24-33 ❖》

セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Eranthis pinnatifida Maxim.(Shibateranthis pinnatifida)
《 節分という名の花 “節分草”とは!?!  》
2月3日は、節分と云う伝統的行事は知られた所だが、草名にもある。
植物研究者によれば、日本特産で山地の木陰等に群生する小形の多年草。
白い花弁に見えるのは萼であると云われるが・・・!?!
花弁は、糸状で二又に分かれ先端に黄色い雄蕊状の密腺(蜜槽)がそれである。
木の葉が茂る春頃に種子が散布され、地下の塊茎に栄養分を貯める。
地上部は枯れて翌年の2月まで眠ってしまう春植物。 
こんなサイクルを持つ草花を、スプリング・エフェメラルと呼んでいる。
地上部が短命である様子を称して「春のはかない命」といわれている。
属名のEranthis(エランティス)は、ギリシャ語で「春の花」の意。
和名は早春に花を咲かせるを意味するが、節分の頃より少し遅く咲く。
奥秩父、両神村や栃木県星野町(日本の北限)にセツブンソウの群生地がある。
山地の木陰などに群生する姿は、森の妖精達の乱舞に映る、と称した人がいた。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月2日、記」
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《雅羅・/・ 襍囈〝厄年〟❖ ’24-32 ❖》

《  現在では、真摯に語られない表現!?!  》
二月に入ってしまった。早い、あっという間に一月をもった。
今年は、私事的には超多忙・・激務の連日にうんざりしていたが。。。
二月一日に、「明けましておめでとうございます」!?!
寝ぼけてる!!って云われても不思議ではないだろう。。。!
古くからの慣わしでは、毎年二月一日を重ね正月(一夜正月)と呼んだ。
その年の2度目の元日とし、「厄年」を迎えた人のための特別の日。
2月に元日を今一度迎え、歳を一つ多くとったと仮定して、
厄をやり過ごしてしまおう、とする厄年の人のための2度目の正月。
気の持ちようだろうが、人生で3回訪れる厄災が降りかかるとされる厄年。
陰陽道の影響を受けて生まれ、平安時代に公家で広まり武家や庶民に広まる。
古来、「祝う」同様に神に仕える役割、その年齢と考えられていた。
それが、いつしか「役」が「厄」へと転換されたのはなぜだろう??
「厄年」数え年の男性、25、42、61歳。女性、19歳、33歳、37歳。
人生での転機、大きな変化が生じる頃と考えられてきた。
変化に動じず大事な時期こそ平穏に注意深く過ごす、先達の教えか。
「重ね正月」「一夜正月」「歳重ね」とは、上手い風習と捉えたい。
本厄とか、前年の前厄、後年の後厄、、、要は慎重に、との考え方。
「令和陸年(皇紀2684年)2月1日、記」
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