《襍・/・囈  〝2023回顧(3)〟  ❖ ’23-143 ❖》

洪鐘祭・・ポスター。
以下、祭礼行列の点描。
建長寺山門前の祭礼儀式。
稚児行列参加母子。
洪鐘(おおがね)をイメージした手編みの帽子。
洪鐘祭り関係者の意気込みが感じられる帽子。
円覚寺・地元神社等々社寺の関連性が垣間見られる。


竹の花。古民家「あしがり郷瀬戸屋敷」広報より転載画像。



今年は、紅葉・黄葉鑑賞が叶わなかった。
どことなく感傷的な歳の瀬である。


《半世紀~一世紀前を思う;???》
1965年4月8、9日に円覚寺で洪鐘祭が、催されこの目で観た。
祭礼行列では、前回は見られなかった面掛け行列。一世紀ぶりの復活だ。
面掛行列自体は、坂の下で毎年開催されているが洪鐘祭では前回なかった。
感慨を新たにし、而して祭礼の神仏混淆を思い伝統文化の復活を切に期す所。
前々回の洪鐘祭は、1901年に開催された。時間的経過を思うと!!
そんな120年を思っていたら“120年に一度!?咲く”花の記事を見た。
神奈川県開成町で竹の「花」が開花した、と。
江戸期から残る古民家「あしがり郷瀬戸屋敷」(神奈川県開成町金井島)。
屋敷敷地内の竹林で咲いているのが見つかったというのだ。
敷地北側に位置する竹林の100本程度の「紋竹」に花がついた由。
一見すると花というより稲穂の様で独特な形で先が割れ雌蕊と雄蕊が確認でる。
細く伸びた花が垂れ下がる。これ又、不可思議な姿だ。
瀬戸屋敷は、江戸期に名主を代々務めた瀬戸家屋敷で、
母屋は300年前に建った。
竹林もその当時に植えられたと考えられている。
現在に至るまで何回、花を付けたか?
竹の花は一斉に咲いて枯れることから、古くより凶兆ともされてきた。
枯れ倒竹した竹の花が、地面に触れたところから新たな竹が生えてくる由。
なんとも驚きと共に不可思議な現象(開花)である。
人生に一度見れるか否か??なんとも不可思議な感覚である。
2023年の事象、60~120という数字、気が遠くなる!!
我が2023年度の2大事象として挙げたい。
 
今年は、余り行動が持てなかった。
来たるべく新年は、頑張り行動したい。
 
ブログルの皆さん、来年も宜しくお願い申し上げます。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月31日、記」

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《襍・/・囈  〝2023回顧(2)〟  ❖ ’23-143 ❖》

ブッシュカン(佛手柑) ミカン科(Rutaceae)
学名:Citrus medica var. sarcodactylus
ダイダイと比べると大きさがわかる。
正月飾りに似合う!!
見慣れた飾り付けに比べ迫力がある。魅せる!!
 
《 幸運を呼ぶ果実!?! 》
これが柑橘!?!と驚く程の形の奇妙な柑橘植物である。
"縁起物"として有名な『仏手柑-ブッシュカン-』だそうだ。
ミカン科ミカン属の一種で檸檬や香母酢や柚子等と同じ香酸柑橘類。
Citrus(シトラス)は、レモンの木に対する古い呼び名。これが属名になった。
元はインド原産「シトロン」の変種で、果実の形が手の指に似ており
千手観音を思わせることから「仏手柑」と呼ばれるようになった由。
ブッシュカンには実がない。断面は、どこを切っても白い綿の様である。
更には、仏手柑は、桃、ザクロと共に縁起が良いと言われている。
果物の吉祥文様の三果文(サンカモン)のひとつとも云われている由。
仏手柑(ブッシュカン)は縁起物としてお正月の飾りにも使われている。
一般的に流通量が少ない仏手柑(ブッシュカン)、多用されるのは年末年始。
値段的にも高価、他の柑橘類に比べるとであるが。
お正月のお供え餅の上に橙(ダイダイ)を載せるのは、普通だろう。
仏手柑(ブッシュカン)も正月の飾りに使われている(実際に見たことは無い。
飾り棚にしつらえるだけで雰囲気のある空間になる事は想像に難くない。
枝先に水引をつけ、和紙を引いて飾ってみるとお正月らしい雰囲気だ。
変わった果実を用いるお正月の飾りに使ってみたい。
*      *      *
仏手柑は、果皮と葉にユズ(柚子)等の柑橘類に似たシトラスの強い芳香がある。
果肉が無いので分担同様、皮の渋を抜いて砂糖菓子やマーマレードにして食用とする。
皮を乾燥させ漢方薬とする。そして花言葉には「本当の私を見て」「媚びない美しさ」。 
樹高2m前後。葉は、互生。葉腋から総状花序~円錐花序を出し、白花、花弁5枚。
果肉色は、黄色。実重量、50g。収穫期:12月~1月。
*      *      *
今年の己は、諸々の事情で行動が思うように出来なかった。
仲間も気遣ってか??探訪のお誘いもなかった。
我慢して、漸く動ける状態になってきた。
動けないことで、利点もあった。植物観察記録を読み返せた。
記録資料は、両親のものだ。それを見てブログに使えて幸運だった。
来年は、より良き年になってほしくせつに思ってやまない。

「令和伍年(皇紀2683年)12月30日、記」

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《襍・/・囈  〝2023回顧(1)〟  ❖ ’23-142 ❖》

中央・FUJiFILM-GFX-100II,上左LeikaIIIf,上右NikonSP,
左下NikonZf、右下Nikon8
《 フィルムカメラ~デジカメ〝2023・名機〟!?! 》
レンジファインダーから一眼スタイルの現代カメラ。変異は目を見張る。
仕様はどんどん進化しているが、レンジファインダースタイルが好きだ。
それ故、FujiFilmのX-Pro3やX100Vは、目を離せない。
他方、一眼スタイルのデジカメの中に今年は嬉しい機種が登場した。
この所、一眼デジカメメーカーで元気がなかったNikonが開眼したのだ。
そのNikonのすごい機種のひとつが、古いスタイルのデジカメ・・Zf。
クラシックスタイルと最新テクノロジーの融合は、素晴らしいの一言。
そして、今後の方向性を示す機種、技術のNikonらしいZ8が発売された。
仕様等の詳細は、専門家の記事に譲るとして一ファンとして注目をしている。
個人的には、撮影範囲的に関心を持つラージフォーマットセンサのカメラ。
FUJiFILM GFX100IIの発売は、驚きを持って・・わくわくした。
そして中判カメラに適したティルトシフトレンズが2種類発売される。
フジノンレンズGF110mmF5.6 T/S Macro、GF30mmF5.6 T/S。
植物写真や建築・静物写真を撮る者にとって待望のレンズだ。
今年一年は、怪我や諸事情で撮影行脚が出来なかった、来年は、と思う。
それにしても高価な機材が、ランキングサイトの上位にくる!!
我が国の生活環境は、安全・安心なのだろう。来年は、行動の一年にしたい。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月29日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(32)〟  ❖ ’23-141 ❖》

マサキ(柾・正木) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Euonymus japonicus Thunb.
別名:カイガンマサキ
マサキの葉。
マサキの花。
マサキの実(今の季節でも見られる)。
マサキ・・・の生け垣。

※ 画像は、借り物 ※
《 備忘録(歳の瀬頃に観たい〝樹・花・葉・実V〟)!?! 》
自生種は、海岸近くの林内や林縁、暖地に多く見られる。
生垣などによく使われ園芸品種も多い。
樹皮は暗褐色。縦に浅い溝がある。本年枝は緑色で丸い。 
葉は対生で楕円形。葉質は厚い革質で表面に光沢があり縁に浅鋸歯。
葉腋から集散花序を出し、黄緑色または緑白色の花を7〜15個つける。
花は直径約7mm。花弁、萼片、雄蕊は4個。花盤が発達し、雄蕊は花盤の縁につく。
果実は朔果。直径6〜8mmの球形で、冬に紅色に熟し、4裂する。
種子は橙赤色の仮種皮に包まれ、落ちずにぶら下がる。
花期は6〜7月。 冬芽は、長卵形。芽鱗は6〜10個、十字対生状に並ぶ。
 生垣によく見る黄色の斑入りはフイリマサキでキンマサキともいう。
白色の班入りはギンマサキ。
類似種に蔓性のツルマサキ、半蔓性のツルオオバマサキがある。
*      *      *
何気なく歩いていると、これらの柾木の生け垣が観える。
庭師・植木屋さん、伝統的 “和の美” がそこにある。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月28日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(31)〟  ❖ ’23-140 ❖》

サルトリイバラ(猿捕茨) サルトリイバラ科(Smilacacea)
学名:Smilax china L.
別名:サンキライ(山帰来)
サルトリイバラの葉
サルトリイバラの花。
サルトリイバラの樹全体。
サルトリイバラの茎・・棘。
サルトリイバラの実 1
サルトリイバラの実 2
山帰来餅・・・見掛ない!?!

※ 以上画像全て借り物 ※
 
《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉・実 IV〟)!?! 》
サルトリイバラ;
つる性半低木、山野の草原や林内、林縁などに生える。
茎は緑色で硬く地面から直立し節ごとに曲がり枝に刺がある。
刺と葉柄の巻き髭で周囲の樹木などに絡み茎を伸ばす。
巻き髭は托葉が変化したもの。葉は互生、葉身は、楕円形。
葉先は少し尖るが基部円形で全縁。革質で3脈が目立ち光沢がある。
葉柄には、托葉から長い巻き髭が1対ある。雌雄異株。
葉腋から散形花序を多数出し淡黄緑色の小さな花を多数つける。
花弁は6枚、長楕円形で上部はそり返る。雄花の雄蕊は6個。
雄花の雌蕊と雌花の仮雄蕊は共に退化し殆ど目立たない。
果実は、球形の液果で秋に真っ赤に熟す。
種子は、球形で果実に1個だけ入る。
冬芽は、褐色を帯びた半透明1個の芽鱗に包まれる。
和名由来は、刺が鋭く絡まると猿も逃 げられないと云う事から。
トゲナシサルトリイバラ は、茎にほとんど刺の無い変種。
果実や葉が大きく、葉の先端が円頭~凹頭。落葉が2月頃と遅い。
*      *      *
クリスマスに大活躍する。花屋で冬の赤い実と云えば「サンキライ」。
「サンキライ(サルトリイバラ)」とは;
山に入った病人がこれを食べ、元気に回復して戻ってきたことから
「山帰来(サンキライ)」という俗称がついた。
江戸時代ドブクリョウ(サンキライ)は生薬として中国から輸入された。
日本に自生していた、近縁の植物(サルトリイバラ)も、
ドブクリョウの代用として使われており、呼び名を混同したか。
園芸店、花屋では「サンキライ」名で流通している。
切花としての出回り時期:10~1月

「令和伍年(皇紀2683年)12月26日、記」
 
 
 
 




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《襍・/・画  〝冬景(30)〟  ❖ ’23-139 ❖》

和風な広告!!





ヤドリギ(宿り木、寄生木) ビャクダン科(Santalaceae)
学名:Viscum coloratum (Kom.) Nakai
synonym; Viscum album L. var.coloratum (Komar.) Ohwi.
別名:寄生(ホヤ)、トビヅタ


果実。
プロペラのよう枝と葉。
《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉III〟)!?! 》
落葉広葉樹に寄生し丸い玉状に繁茂。枝は、二叉分枝を繰り返し広がる。
葉は対生、葉身は倒披針形〜へら形で全縁。革質で厚く両面とも無毛。
プロペラのように見える面白い葉形。雌雄別株。
雄花は3〜5個、基部に小さな苞が2個。花弁は黄色で4裂、雄蕊4個。
雌花は1〜3個ずつ付く。花弁4裂し雄花より小さく、雄蕊がない。
果実は液果、球形で淡黄色に熟し種子は粘液質で果肉に包まれる。
鳥の嘴についたり、糞と一緒に排泄されたりして散布される。
粘液質は、鳥の消化管では消化されない。排泄後も宿主に粘着してる。
果実の赤いものは、アカミヤドリギといわれ、まれに見られる。
エノキ、ケヤキ、ブナ、ミズナラ、クリ等の落葉広葉樹に寄生する。
 
古き日本の『万葉集』の中でも詠まれている。
あしひきの やま(山)のこぬれ(木末)の ほよとりて
かざ(挿頭)しつらくは ちとせ(千年)ほ(寿)くとそ (18/4136,大伴家持)
 
西欧では、ケルト人がセイヨウヤドリギを神聖視した。
宿主が落葉した後も、これは緑を保つからとされる。
彼らは、冬至の日にこれを祭壇に捧げるなどしたが、
この習慣はキリスト教のクリスマスに引き継がれた。
欧米では、クリスマスにセイヨウヤドリギの小枝を戸口に飾る。
男性は、この下に居る女性にはキスをすることが許され、
the kissing under the mistletoe との語がある。 
ロマンティックな樹木「ヤドリギ」、日本では余り馴染みが無い樹だが。
和名を「宿り木」「寄生木」と書くは、落葉樹に寄生する半寄生植物が故。
半分だけ宿主の樹木から水分や栄養を摂取、自らも光合成をするという。
枝的で大輪花の様な艶やかさはない。が、透明感ある実と枝の形がいい。
*      *      *
神奈川県藤沢市北部田園地帯の神社境内に立派なヤドリギが観える。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月25日、記」

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《襍・/・囈  “クリスマスイブ”  ❖ ’23-138 ❖》

異国の地でChristmasを幾度となく過ごした。
なつかしい思い出。街なかの買い物客は、多かったが、
Eveの昼間だけで夕方からは街は静まり返っていた。
※ 映像は、ユーチューブから転載 ※
《  備忘録(12月24日って!!)。!?!  》
今日は、クリスマスイブ。半世紀以上も前のこの日はすごかった。
世の中、どこもかしこもお祭り騒ぎ??クリスチャンでもないのに。
まちなかのケーキ屋さんは、ホールケーキで溢れかえっていた^^)。
帰宅途中の大人達、手に手にケーキを持ってる姿があちこちで!?!
僕にしても2つもX'mas-Cakeを買って帰ったものだ。僕の役目だった。
ビュッシュ・ド・ノエル (仏: bûche de Noël) を2店に取りに行くの楽しみ。
今で云うブッシュ・ド・ノエル、木の切り株の形をしたケーキが我が家の好み。
A・ルコントとS・ワイルのケーキ、2種類を友達家族と共に頂いた。
この2店、今は無い。美味しい味と形、懐かしい。お酒を頂かない甘党な僕。
この半世紀で西欧菓子専門店が、とっても増えた!!
X'masは、静かに過ごしたい。音楽でも聞きながら・・・。 
「令和伍年(皇紀2683年)12月25日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(29)〟  ❖ ’23-137 ❖》

クリスマスブッシュ   クノニア科(Cunoniaceae)
学名:Ceratopetalum gummiferum
※ 画像は、借り物 ※
Bluegrass-music、バンジョー奏者で名声高かったEarl Scruggs
晩年、大御所達と楽しくジングルベルを奏でていた。
バンジョウに関心持つ者の憧れの人だった。
晩年での演奏を聞きながら・故人を偲びたい。合掌。
※ 映像は、YouTubeより転載 ※
《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉II〟)!?! 》
赤と緑の対比がクリスマスに似合う、其の名も〝クリスマスブッシュ〟
実の赤い部分は花の後に成長した萼である。花は、白く小さくかわいい。
オーストラリアのニューサウスウエールズ地方原産で、11-1月に花が咲く。
日本では、殆ど見掛ない。栽培すれば夏に花は咲くのだろうか!?!
日本には、切り花としてオーストラリアから輸入されている。
英語名はNew South Wales'Christmas bush。
オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州が原産。
半円形の樹形をした低木、成長するとピラミッド型になる。
葉は対生で3出複葉。小葉は長楕円形、縁に細かい鋸歯がある。
クリスマスの時期に萼が赤からピンクになり瀟洒だ。
花が枯れた後、萼が大きくなり赤っぽく色づく。クリスマス時期に特に目立つ。
*      *      *
この花を観に現地を訪れる機会は中々持てないが、観てみたい。
記録・備忘録として載せておこう。
きょうは、クリスマスイヴ。深夜のミサに行った若い頃。
大学1年の時だけ。、以後は、今頃は雪の山中にいた。
そんな時、ラジオから流れるブルーグラスに感じ入ったものだ。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月24日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(28)〟  ❖ ’23-136 ❖》

ショウジョウボク(猩々木) トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
学名:Euphorbia pulcherrima Willd. ex Klotzsch
別名:ポインセチア、クリスマスフラワー 
ーー京都府立植物園ーー
色々な色の葉。

《 備忘録(X'mas頃に観たい〝樹・花・葉〟)!?! 》
ショウジョウボク(ポインセチア)は、メキシコ原産。
トウダイグサ属の常緑低木。マダガスカルの国花。
ポインセチア(Poinsettia)という花名は、
米国駐メキシコ大使J.R.ポインセット氏に由来する。
樹高は鉢植えでは30〜50 cm、直植えでは200〜600 cm。
葉は楕円形で緑色、クリスマスシーズンに紅葉し見頃を迎える。
そうしたことで「クリスマスフラワー」ともいわれている。
画像の赤い花の様なものは、苞葉で蕾や芽を包む特殊な形の葉。
珍しいポインセチアの原種は京都府立植物園で見れるらしい。
原種は「一重咲きで赤色のみ」に由。
原種の特徴は、苞は全縁で葉より短く細長く苞同士の間に隙間がある。
茎頂に集って魅せる多数の包葉は幅狭く,多くは全縁で美しい緋紅色。
放射状に並ぶので大きな花のようにみえる。
花序を包む小総包に雄蕊1本をもつ雄花数個と1本の雌蕊の雌花1個とがある。
*      *      *
例年この時期になると県立相模原公園に行きサカタの種館でこれら園芸種を観ている。
今年は、雑用が山積みで観に行けなかった。記録・備忘録として載せておく。

「令和伍年(皇紀2683年)12月23日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(27)〟  ❖ ’23-135 ❖》

ハクサイ(白菜) アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Brassica rapa var. glabra Regel
《 備忘録(12月に観た〝野菜花〟)!?! 》
ハクサイは、アブラナ属のカブの亜種で野菜として栽培されている。
中国の古書では「菘」が白菜、日本語の菘は「すずな」で小松菜に近い。
現在の結球する白菜は、明治時代に輸入され現在の栽培品種は、F1品種。
結球白菜の様に内側が白みを増した事で、白菜という名に落ち着いた。
葉は長倒卵形で浅い鋸歯があり波状に縮れ肉厚で幅広く白い中肋がある。
葉は螺旋状に互生し幾重にも重なり結球、軟白化し葉の先端部はやや開く。
春頃、花茎を伸ばし先端に総状花序を作り、鮮黄色の4弁花を咲かせる。
※ 結球とは、ハクサイ、キャベツ、レタスなどのように葉が一枚一枚
巻きながら重なり、球状になる野菜。
リーフレタスのように葉の巻きがゆるく、
完全に結球せず半結球となるものもある。※
*      *      *
白菜は、菜の花の仲間で食用に供する。
アブラナ属野菜は、花芽がついた若い花茎やつぼみを食用にする。
独特のほろ苦さを持つ季節の野菜で家庭菜園では、花をも楽しむ。
普通は野菜として収穫するが、収穫しないと花芽から“花”を咲かせる。
野菜、次に若い茎や蕾を食用、最後には黄色い花を愛でる。
白菜の菜花は、アブラナ属の中での“ほろ苦い味わい”は最高である!!
ほろ苦さは、抗酸化作用がある、と云われている。
苦味成分のケンフェロールと辛味成分のイソチオシアネートがそれである。
免疫力を付けたい季節の変わり目に摂取したいミネラルやビタミン類も含む。
野菜と言えども綺麗な花も咲かせる。一般的には、花前に収穫されてしまう。
友人の中には、野菜、食用茎・花芽、花鑑賞、と三度楽しんでいる者がいる。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月22日、記」
 

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《襍・/・画  〝冬景(26)〟  ❖ ’23-134 ❖》

イトラッキョウ(糸辣韮、糸辣韭、糸薤) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Allium virgunculae var. virgunculae
※ 以上の画像、全て借り物。※
《 備忘録(12月に観たい〝野生花7〟)!?! 》
イトラッキョウは、日本固有種で長崎県の平戸島にのみ自生している。
イトラッキョウは、秋に細い花茎の先に赤紫色の花を咲かせる。
花弁は6枚で上向きまたは斜め下向きに咲く。花の直径は約1cm。
岩場や岩棚に生える耐寒性の植物で日当たりのよい場所を好む。
食用として若い葉は、ネギやニラのように食べることができる。
イトラッキョウは、希少種で環境省の絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
白花もある由、オトメラッキョウ(Allium virgunculae f. albiflorum)と云う。
かつて、イトラッキョウの花を「夢見るような雰囲気の花」と紹介した方がおられた。
イトラッキョウと同時期、平戸ではチョウセンノギクやシマシャジンも観られる由。
*      *      *
未だ自生種は見ていない日本固有種だが、園芸店に売っている!!
ごく限られた場所に自生している花を拝みたい。記録しておく。
園芸栽培種??は、以前、大船植物園で観た事あったが。。。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月21日、記」
 
 
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《襍・/・画  〝冬景(25)〟  ❖ ’23-133 ❖》

ヤッコソウ(奴草)   ヤッコソウ科 (Mitrastemonaceae)
学名:Balanophora japonica
図解。

※上 2画像は借り物m(_ _)m。※
《 備忘録(12月に観たい〝野生花6〟)!?! 》
徳島県が分布の北限になるヤッコソウも変わった植物として知られている。
種子を作る植物は緑色の葉を以って光合成を行い必要な養分を自分で作る。
このヤッコソウは、全体が白く葉を持たない。自分では養分を作れない。
別の植物に寄り添い養分を摂取している。まさに寄生植物である。
ヤッコソウは、シイノキ属の植物の根にのみ寄生するという。
晩秋から初冬にかけて 「やっこ 」に似た白い花を付ける。
其の容姿から花名が付けられた由。希少で、国や県の天然記念物でもある。
ヤッコソウには、帽子がある。その帽子は、雄蕊が筒状になったもの。
帽子の側面には、花粉がつまった葯が帯のような状態(葯帯)を持つ。
花は初め雄蕊の帽子を被っているが、徐々にそれが剥がれ雌蕊が顔を出す。
花には、沢山の甘い蜜を花の下側の鱗片葉の付け根に蜜を溜めている構造。
溜まった蜜を求めて小動物や虫が蜜を吸い、入れた頭に雄蕊の帽子が触れる。
花粉が付き別の花に移り蜜を吸う時、むき出しの雌蕊に体が触れ受粉する。
ヤッコソウは、初冬まで花を見せる。3㎝程度の高さで地表面に群がって生える。
面白いのは、雄蕊と雌蕊の動き。初め雄蕊の花糸・葯の合着し帽子状に。
そして雌蕊の柱頭と子房を上から覆い、粘液状花粉が葯から分泌される。
次に雌性期に移行、花粉が出なくなり雄蕊が抜け落ち柱頭が露出し受粉。
蜜は燐片葉上部付根に分泌され、蜜を摂食した昆虫や鳥類が花粉を運ぶ。
受粉が完了した個体は、柱頭が黒褐色に変色する。
合着した花被片に保護された子房内部に多数の微小な種子が作られる。
熟すると液果状になり、そのまま冬越しをする。
11月に開花し、12月に入ると殆の個体が受粉を終えて柱頭が黒くなる。
開花時期のばらつきが一ヶ月程度あり12月でも開花がみられる。
万歳姿のヤッコソウは、高知県で発見され、牧野富太郎博士が命名した。
徳島、高知、宮崎、鹿児島から沖縄までに分布。シイ属の根に寄生する。
栄養体は根の中で生活し、11月頃に花だけが外に出てユニークな形をとる。
*      *      *
未だ見ていない野生種だが、ツチトリモチ同様の寄生植物。
遠き南方方面に多い花々、出向くのが大変。記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月19日、記」
 
 
 
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《襍・/・画  〝冬景(23+1)〟  ❖ ’23-132 ❖》

ツチトリモチ(土鳥黐)  ツチトリモチ科(Balanophoraceae)
学名:Balanophora japonica  
キノコのように見えるが、一粒の間に花を見せる。
環境によって雰囲気が変わる。
古い資料。
なんとも言えないかわいさ!!
面白い!!
リュウキュウツチトリモチ(琉球土鳥黐、Balanophora fungosa)

※以上の画像全て借り物。※
 
《 備忘録(12月に観たい〝野生花5〟)!?! 》
ツチトリモチは、日本固有種で寄生植物。
紀伊半島, 四国, 九州, 南西諸島,
其々の山地森林内の限られた場所に見える。
木の根に寄生し根塊(寄生木こぶ)を作る。
寄生する木は、ハイノキやクロキ等、
限られた樹種のみに寄生する。
光合成をせず葉が無く雌雄異株。
雌株だけでも増える単為生殖である。
草丈6~12cmで菌が赤いので真っ赤な姿をしている。
花期は、10~11月で3cm程の肉穂花序を出す。
毎年同じ場所に出現。
こぶは年々コブは大きくなり最後は黒くなって枯れる。
花序が坊主頭に似ていることから、
ヤマデラボウズ(山寺坊主)とも呼ばれる。
根塊(コブ)に粘着物質が含まれ、
昔は潰して鳥もちに用いられていた。
寄生木こぶ(根塊)の色が異なるのは、
寄生してからの年数の違いと推測される。
栄養は、寄生主の根を体内に引き込んで吸収する。
根茎は大小不同に2 - 3に分岐。
一見すると、キノコのように見えるが、
隠花植物ではなく隠花植物で花を付ける。
*      *      *
未だ見ていない野生種、結構ある。遠き南方方面に多い花々。
ミヤマツチトリモチは、東京都西多摩郡の某所で見る事ができる。
備忘録⇨記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月18日、記」
 
 
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《襍・/・画  〝冬景(23)〟  ❖ ’23-131 ❖》

ハマヒサカキ(浜姫榊) モッコク科 (Pentaphylacaceae )
学名:Eurya emarginata (Thunb.) Makino var. emarginata   
別名;マメヒサカキ(豆姫榊)、イソシバ
ハマヒサカキ(浜姫榊)雌花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)雌花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)雄花。
ハマヒサカキ(浜姫榊)の実。

《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花3+1〟)!?! 》
ツバキ科 Theaceae からモッコク科 Pentaphylacaceae に分離された。
千葉県以南〜沖縄の海岸風衝地で匍匐し自生いる。日本固有在来種。
常緑低木で樹皮は、淡灰褐色でなめらか。浅い縦じわがある。
本年枝は淡褐色、短毛が密生するが、ときに無毛のものある。
葉は、互生。葉身は、倒卵形で先は丸いかやや凹み基部はくさび形。
光沢あってやや厚く縁は裏側へ反り返り浅い鋸歯がある。雌雄異株。
側枝の葉は、2列に並ぶ。葉柄が枝に流れて、低い稜になる。
葉の下脇に淡黄緑色の花が1〜4個束生し花弁は5枚で白色。
雌花は雄花より小さい。鐘形で下向きに開き強い臭気がある。
雄花には雄蕊が10〜15個あるが、雌花では退化している。
雌蕊は1個。雄花では退化してる。雌蕊の花柱は3裂する。
萼片は5個。果実は液果。球形で11〜12月に黒紫色に熟す。
種子は、10〜20個で不規則に角張る。表面は暗赤褐色。
花期は11〜12月。冬芽は裸芽で披針形。緑色で赤みを帯びる。
*      *      *
千葉県浜田川河口付近の岸辺に自生していたが今は???
神奈川県内の自生地を知らない。勉強不足m(_ _)m。
未だ見ていない野生種、結構ある。備忘録⇨記録しておく^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月16日、記」

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《襍・/・画  〝冬景(22)〟  ❖ ’23-130 ❖》

マルバノキ(丸葉の木) マンサク科(Hamamelidaceae)
学名:Disanthus cercidifolius Maxim.  
別名:ベニマンサク(紅満作) 
チョット引いてみると殺風景。
星型・・・樹上のヒトデ!?!
葉紅葉初め。
かなり紅葉が進んだ葉。
似た物同士の比較。借り物画像。


《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花3〟)!?! 》
日当たりの良い谷間の岩地に生える、落葉低木。高さは2-3mになる。
葉は互生し、長い葉柄の先に、円心形の葉身をつけ、秋に紅葉する。
葉が落ちる前後に、葉腋に独特の匂いの花を2花、背中合わせに付ける。
花は紅色で、5枚の花弁が星状に付く姿は、瀟洒だ。
果実は翌年の花時に熟し、4裂し種子を弾き飛ばす。
 
研究者ノート;筑波実験植物園(奥山雄大)
多くの植物や昆虫にとって、冬は休眠の時期。
でもわざわざそんな冬にあわせて花を咲かせる「変わり者」の植物がいます。
岩礫地(山地性)や低木林(低地性)にひっそりたたずむマルバノキは、
この時期、赤黒い星型の花を背中合わせに2つずつ咲かせます。
遠目からは花が咲いていることにすら気づかない程小さく地味な花ですが、
鼻を近づけてみると強い刺激臭があり、これでハエの仲間を誘っているようです。 
在来種(日本固有種)。本州(中部、近畿、広島県)で野生樹が観られる。
和名のとおり葉が丸く、別名のように紅花である。樹皮は灰褐色、皮目がある。
葉は互生、長さ5~11㎝の卵円形~卵心形。花は直径約1.5㎝、2個が背中合わせにつく。
蒴果は長さ約1.5㎝の頭が窪んだ倒円心形、翌年の秋に熟すと2裂する。
種子は長さ7~8㎜、光沢のある黒色。花、果実、紅葉が秋に一緒に見られる。
紅葉の美しさと花のかわいらしさが好まれ、庭木としてよく栽培されている。
自生のものが見られるところは少ない。
中国に自生する subsp. longipesは花柄が長く9~22.5㎜あり、果時には22.5㎜以上になる。
*     *     *     *     *
宮島が見える瀬戸内の海岸にブナやミズナラなどの落葉樹が植栽されている場所がある。
植栽されたツワブキの花も満開。良い雰囲気であるが、植生学的には奇妙である。
夕方であったので丸い葉で紅葉が美しい低木が植栽されていると思いつつ、
気にしていなかった。
薄暗かったので花が咲いているのを認識するのにやや時間がかかった。
近寄ってみると、おやおやマルバノキだと気がついた。
マルバノキは本州中部以西、四国に分布する。
岡山県における自然分布は1箇所しか知られていない。
花は10月から11月にかけて短枝の先端に背中合わせに2つ咲く。
花弁は暗紅紫色で長さ6mmほど。美しい紅葉と同時の開花であるが、
この状態で開花する植物は、他にあるのであろうか?
他に競争相手のない時期に花を咲かせ、
春になってから果実・種子を生長させるのであろう。
受精できれば、それでも良いわけだ。
マルバノキは、紅葉・開花時期に花材として切り取られたり、
盗掘されるなどの被害が報告されており、
保護の観点もあわせて岡山県では絶滅危惧種に指定している。
種子発芽も良好なようで、庭木として栽培・販売されている。
*     *     *     *     * 
最近は、ネットで色々な感慨が記載され誰でも見れる。
上記引用文の如く・・・ありがたい。
古くは、千利休も関心を寄せたと伝わる”マルバノキ”。
晩秋の高野山麓、紅葉の終わりに黄葉と赤い花を同時に見た事がある。
自生・野生の樹花だったと思う。絶滅危惧種とされてると少々寂しい。
”マルバノキ”の花言葉は、「早熟」「幸福の再来」「ひらめき」。
秋の紅葉は錦色。紅から黄色の変化が美しい。
白色を好んだ利休。が、マルバノキは紅。何れ程に心に染みたかが分かる。
茶人の千利休が茶会のときに好んで活けたといわれる花々。
オオヤマレンゲ(大山蓮華)、おおかめの木(別名ムシカリ)、
ハクウンボク(白雲木)、ナツツバキ(夏椿)、シロワビスケ(白侘助)
ヤマボウシ(山法師)、ベニマンサク(丸葉の木)。
オオヤマレンゲを好んで使い生けていた利休。白色を好んでいた事がわかる。
備忘録・記録するに足る事^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月14日、記」

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《襍・/・画 〝冬景(21)〟  ❖ ’23-129 ❖》

ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科(Theaceae)
学名:Camellia japonica L.
別名:ヤマツバキ(山椿)、ツバキ(椿) 

福井県三国町の雄島にある、藪椿に張られている注連縄。
訪ねてみたい。

以上2画像、借り物。


 
《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花2〟)!?! 》
ヤブツバキ(藪椿);
花は11月末頃から見られるが、開花が盛んになるのは1月末頃から。
幹の樹皮は灰褐色~黄褐色で滑らか。葉は互生。
葉身は、長楕円形~卵状楕円形で先は尖り基部はほぼ円形。
葉は、無毛でやや厚く表面に光沢があり縁には細かい鋸歯がある。
枝先の葉腋に赤色の花を付ける。稀に淡紅色や白色のものもある。
花は、5弁花。雄蕊は多数で花糸が中間部で合着して筒状になる。
離弁花であっても合弁花のように咲いたままの形で落ちる。
花筒の底には蜜が溜まる。萼は黒褐色で外面に絹状の伏毛がある。
近似のサザンカは花弁が平開、雄蕊の基部だけが合着、筒状にならない。
花後には、花弁がバラバラに落ち、雄蕊があとから落ちる。
ヤブツバキ、一つ一つの花は楚々と映るが遠目には豪華賑やかである。
他方、種からとれる椿油も有名。伊豆大島は知られた所である。
オリーブオイル・ホホバオイルと並び、世界三大オイルのひとつ。
椿油には、保湿力に優れたオレイン酸が多く含まれている。
べたつきがなく、サラサラで艶のある髪を醸し出し、整髪剤でも知られる
又、椿油には紫外線等から守る効果や美肌効果もある。食用に用いられている。
摂取すると悪玉コレステロールを減らし、生活習慣病予防にも効果あるとされる。
り、古くより「不老長寿の薬」とも言われてきた。
*     *     *     *     * 
野生種をヤブツバキと呼び、野生種を改良した園芸種をツバキと呼び区別。
種類としては同じようだ。野生種は、海岸に多い。が、内陸でも見かける。
身近でも園芸種は、よく見かけるが自生地の花を久しく見ていない。
備忘録と記録しておこう^^)。
 
「令和伍年(皇紀2683年)12月13日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(20)”  ❖ ’23-128 ❖》

ミヤマウグイスカグラ (深山鶯神楽) スイカズラ科(Caprifoliaceae)
学名:Lonicera gracilipes Miq. var. glandulosa Maxim. 
蕾がついた姿。
雄蕊が突き出ている。
(以上3画像は借り物)。
《 備忘録(12月に観たい〝野生樹花〟)!?! 》
ミヤマウグイスカグラ (深山鶯神楽);
樹高2m程になり、山地に生える落葉低木。ウグイスカグラの仲間。
鶯神楽と似ているが違いは枝・葉・花冠・実等、全体に短毛が密生している。
枝は分岐が多く、ウグイスカグラよりもやや赤みがある。
葉は、対生し楕円形~ひし形,先端が急に尖り,裏面はザラザラしている。
枝や葉に蜜腺が多い事でヤマウグイスカグラの変種と考えられている。
4~5月頃、葉が開くのとほぼ同時に下向きに紅色の花を咲かせる。
花は、ウグイスカグラよりやや大きく花色はやや薄いのは短毛ある為か。
花冠は五つに裂け、枝先の葉の脇に1~2輪ずつぶら下がる。
柱頭は、雄蕊よりも長い。秋になると赤い実(液果)をつける。
この実は液果という汁気をもった実で甘味があって食用になる。
この実を狙って小鳥が集まる.この様子から和名は付けられている。

*     *     *     *     * 
植物園では良く植栽されているが自生地は減少していると聞く。
奥日光の戦場ヶ原で初夏に咲いていた群落を観たことがあった。
初冬にも花が咲くと聞いている。是非に自生地の花を見に行きたい。
備忘録と記録しておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月10日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(19)”  ❖ ’23-127 ❖》

ナカガワノギク (那賀川野菊)   キク科(Asteraceae/Compositae)
学名: Chrysanthemum yoshinaganthum Makino ex Kitam.
※ 自生・野生の那珂川野菊画像が見つからず園芸種画像・借り物画像 ※
 

《 備忘録(12月に観たい〝野生花・3+1〟)!?! 》
ナカガワノギク (那賀川野菊);
ナルトオウギやツルギミツバツツジのように、徳島県で発見され、
地名がその名に付いた植物が幾つかある。
秋に白い花を咲かせるナカガワノギクもその一つである。
ギクは徳島県の固有種で、世界中探しても他では見られない珍しい野生菊である。
この菊はキク科の多年草で、茎は高さ10センチメートル以上、時に1メートルを超える。
葉は細長く、3つに切れ込み、十月下旬から十二月にかけて川岸に白い花を咲かせる。
ナカガワノギクは那賀川でも阿南市持井より那賀町長安口ダムまでの限られた範囲にしかない。
この菊が生える場所は、川のそばの岩場で、そこは大雨が降ると水に浸かる場所だ。
こうした場所は渓流帯と呼ばれ、そこに生える植物は渓流沿い植物と呼ばれる。
渓流沿い植物には葉が流線型になるという特徴がある。
そうした場所はいったん増水すると、 川岸は濁流に浸かり、それが数日も続く。
できるだけ水の抵抗を少なくして増水が収まるのを待つために、
渓流沿い植物の葉は流線型をしているのだろう。
ナカガワノギクも他の菊に比べて、葉が細くなっていて、渓流沿い植物の特徴を持っている。
日本の野生菊の仲間には、渓流帯に生えるものは他には無い。
海岸の斜面や崖などの日当たりの良い場所に生えるものがほとんどだ。
ナカガワノギクは、そうした日当たりの良い斜面に生えるリュウノウギクによく似ているので、
リュウノウギクと共通の祖先を持ったものが渓流帯に適応して生まれたものと考えられている。
那賀川流域は県下でも雨量の多い場所なので、
そうした暴れ川である那賀川の自然が那珂川野菊を生み出したとも言える。
ナカガワノギクは那賀町鷲敷付近でシマカンギクと雑種を作り、それはワジキギクと呼ばれている。
そして下流では、雑種が交雑をくり返し、山麓や田のあぜなどに様々な型のものが生えている。
ナガカワノギクの面白さは、いったん川岸に特化して分化したものが、シマカンギクと雑種を作り、
その遺伝子を取り込みながら、ふたたび、川岸より離れて広がっていったことだ。
秋の鷲敷ラインのゆったりした流れのそばに咲いている白いナカガワノギクを眺めていると、
那賀川の自然の厳しさに耐えてたくましくいきる生き物の力強さを感じる。
※ 徳島県立博物館資料より転載 ※
*     *     *     *     * 
海岸開発、自生種採集等で生育環境が悪化し、個体数が激減している。
自生地の画像を見つけられなかったので、個人宅の画像を拝借した。
是が非でも、自生地の野生の花を見に行きたい。
日本各地には、独特に進化した植物が存在している。備忘録と記録しよう^^)。

「令和伍年(皇紀2683年)12月09日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(18)”  ❖ ’23-126 ❖》

オオシマノジギク(大島野地菊)   キク科(Asteraceae/Compositae)
学名: Chrysanthemum crassum (Kitam.) Kitam. 

《 備忘録(12月に観たい〝野生花・3〟)!?! 》
多年草.根茎は這う.茎は叢生し,上部で太い.葉は大きく,長さ4 cmほどの長柄があり,
葉身は広卵形で,長さ3~5.5 cm,3中裂し,裂片に波状鈍鋸歯牙があり,
基部はやや心形または切形,厚く,表面は緑色,裏面は密に毛があって灰白色.頭花は径3~4.5 cm,
総苞は幅1.3~1.8 mm,長さ9~10 mm.害片は3列,覆瓦状に並び,外片は内片より少し短く,披針形で鈍頭.舌状花は白色.そう果は長さ2 mm.
ノジギクに似ているが,一つの茎に付く頭花が少なく,花柄が長い.
そのため花期のピークがはっきりしないこともあり頭花がまばらな感じに見える.
屋久島や奄美諸島の海岸に生える.
熊本大学薬学部薬用植物園植物データベースより転載。
*     *     *     *     * 
海岸開発、自生種採集等で生育環境が悪化し、個体数が激減している。
日本各地には、独特に進化した植物が存在している。備忘録と記録しよう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月08日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(17)”  ❖ ’23-125 ❖》

ワカサハマギク(若狭浜菊)   キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Dendranthema japonicum  (Makino) Kitam. var. wakasaense (Shimot. ex Kitam.) Kitam.
(以上の画像は、借り物)

《 備忘録(12月に観たい〝野生花・2〟)!?! 》
ワカサハマギクは、主に鳥取県から福井県に至る、日本海の海岸岩場に自生する。
又、琵琶湖北側や東側内陸川沿いの崖、伊吹山、霊仙山等の石灰岩地でも見られる。
リュウノウギクの変種であり、よく似ているが全体に大型。日本固有種。
草本名は、まぎらわしいがハマギクの一品種ではない。
関東で普通に見られるリュウノウギク(竜脳菊)の染色体が二倍体になった変種。
染色体数が増加すると一般的に植物では細胞が大きくなり植物体自体も大きくなる。
理論的には染色体数が2倍になると、細胞の体積が2倍になってる事になる。
体積が2倍になったとすると細胞の一辺は25%程度大きくなり、
細胞数が同じであれば葉のサイズも1.2倍ほどのサイズになる。然るに大きい。
草本名は、自生地周辺をかつて若狭地方と呼んだことによる。
茎は細長い地下茎を出す。茎高は、40~80cmになりまばらに枝を分ける。
葉は、長さ5~10cmの幅広の卵形で先端は三つに裂け、各裂片は更に細かく裂ける。
葉の表面は淡い緑色だが、裏面には細毛が密生しているため銀白色に見える。
開花は10~12月で、直径3~6cm大の花が花茎の先端に一輪ずつ咲く。
花は他のキク科植物と同様、小さな筒状花と舌状花が集まってできている。
中心部にある筒状花(頭花)は黄色く、周辺部にある舌状花は白い。
が、花期後期には赤みを帯びる。独特の芳香がある茎と葉には強壮作用がある。
*     *     *     *     * 
海岸開発、自生種採集等で生育環境が悪化し、個体数が激減しているらしい。
ワカサハマギク等の野菊に遺伝子汚染という危機が迫っていると言われているのだ。
栽培している菊の花粉を受けて雑種化し、純粋な野菊が減少している。
日本各地には、独特に進化した植物が存在している。備忘録と記録しよう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月07日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(16)”  ❖ ’23-124 ❖》

アシズリノジギク  キク科(Asteraceae/Compositae)
学名: Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai var. ashizuriense Kitam. 
以上の画像、全て借りもの。
《 備忘録(12月に観たい〝野生花〟)!?! 》
高知県足摺岬から愛媛県佐田岬に掛けて分布するとされる。
海岸沿いの傾斜地に生えるノジギクの変種の多年草。
根茎が匍匐して広がり、茎は斜上し、上部ではよく分枝する。
草丈は60~80cm、灰白色の毛が密生している。
母種のノジギクよりも葉は、小さくて厚い。
葉は、羽状に3~5中裂し裂片には鋸歯がある。
葉は、厚みがあり表面では縁が白く縁取られている。
葉の裏面には灰白色の毛が密生してるのが特徴。
小さな花が集まる頭花は直径3~4㎝。
頭花の外側につく花の花弁は白色で後に淡紅色となる。
中央には黄色の筒状花が集まり、その周りには白色。
稀に淡い紅色や淡い黄色の舌状花が一列に並んでいる。
舌状花は、白く小舌の幅がやや広い。総苞は、白毛が密生。
専門家でもノジギクと判別できないものも多い由。
冬の荒海に花弁をはためかせる姿は、野趣ある。
野の花として冬の足摺岬を彩る代表的な花と云われる。
*     *     *     *     *
身近な海岸では見られず、自生地を訪ねたい。備忘録とす^^)。 
キク科の花は、画像だけ見ているとどれも同じに見える!!

「令和伍年(皇紀2683年)12月06日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(15)”  ❖ ’23-123 ❖》

ハマヒサカキ (浜柃・浜枌) モッコク科(Pentaphylacaceae)
学名:Eurya emarginata (Thunb.) Makino var. emarginata 
別名:マメヒサカキ、イソヒサカキ
雄花。
雌花。
雌花のアップ。以上の全ての画像は、借り物。
ハマヒサカキの実。


《 備忘録(12月に観たい〝樹花〟)!?! 》
海岸風衝地では、匍匐化する。樹皮は淡灰褐色でなめらかで浅い縦皺がある。
本年枝は淡褐色で短毛が密生、時に無毛のものもある常緑灌木。雌雄異株。
葉は互生し、葉身は倒卵形で側枝は2列、縁は裏に反り返り緑白色小花を多数つける。
葉腋に淡黄緑色の花が纏まって付く。花は直径5mm程で鐘形。下向きに咲き臭気がある。
雌花は、雄花より更に小さく直径が約2mm程。雌蕊が1個、雄蕊は退化している。
雄花には雄蕊が10数個あるが、雌蕊は退化。雌蕊の花柱は3裂する。
花弁は、白く五枚でツボ状に寄り添う。萼片は5個。花柄は長さ2〜3mm。
果実は液果。直径約5mmほどの球形。11〜12月に黒紫色に熟す。
中に10〜20個の種子が入っている。種子は長さ約2mm、不規則に角張る。
表面は暗赤褐色で網目模様がある。花期は11〜12月。
花と一緒に付く黒い実は前年度に咲いた花後に成ったもの。
海辺に多く自生しているようだが、低垣(ヒクガキ)として多用される。
*     *     *     *     *
身近な海岸では見られず、自生地を訪ねたい。備忘録とす^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月05日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(13+1)”  ❖ ’23-122 ❖》

エビズル《蝦(海老)蔓》  ブドウ科(Vitaceae)
学名:Vitis ficifolia Bunge var. ganebu Hatus.
別名: エビカズラ、行者の水
(植栽された蔓の紅葉)
画のような紅葉し始めた葉。
地味だが花眼。
神奈川県三浦市油壷周辺。
綺麗な実。諸磯公園。
以上の画像全て借り物。


《 備忘録(12月に魅せる〝野生・樹の葉〟)!?! 》
エビズル;
シイ・カシ帯~ブナ帯下部の全域の林縁、空き地などに生える。
巻きひげで他の木や垣根等に絡みつく。葉と対生に巻きひげが2節づつ出る。
葉は互生、葉身は卵形〜広卵状三角形で浅く3~5裂する。切れ込み方は色々。
縁には浅い鋸歯があり基部は深いハート形。表面は初め綿毛があるが後に無毛。
裏面は赤褐色、又は白色の綿毛に覆われ、秋まで残る。雌雄別株。
よく似たノブドウは両面ともほぼ無毛。
葉と対生して円錐花序を付け黄緑色の小さな花を付ける。
花弁は5枚だが先端で合生し、開花と同時に帽子を脱ぐように落ちる。
雌花(両性花)、雄花とも黄緑色。雄花の雄蕊は長く、両性花の雄蕊は短い。
両性花の花序は雄花序より小形で花はまばら。6~8月に開花。日本固有種。
果実は小粒の液果で10月半ばに黒く熟す。甘い酸っぱくも食すことが出来る。
熟した実は、まさにインディゴ・ブルーそのものの色。
昔、山伏はのどが渇くとエビヅルのつるを切り取り、
出てくる汁でのどを潤した。それ故に別名「行者の水」と名がある。
又、つるを裂くと虫が出てくることがあり、釣りの餌としても珍重された。
和名由来は、若葉裏面に白色~淡紅褐色の毛が密生、その海老色に似てる事による。
*     *     *     *     *
忘備録という表現、理に叶っていない備忘録が正解。
tついに暈けたか!!否、不見識^^)。気づいてよかった。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月04日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(13)”  ❖ ’23-121 ❖》

ハマナデシコ(浜撫子)  ナデシコ科 (Caryophyllaceae)
学名:Dianthus japonicus Thunb.
別名:フジナデシコ(藤撫子) 
(西伊豆松崎)
以上、画像は、全て借り物。
《 忘備録(12月にも咲く〝野生・草花〟)!?! 》
 茎は下部が木質化し堅い。上部は直立して無毛、茎高は、50cm程になる。
若い個体では、根生葉を出してロゼット状を形成する。
葉は対生、厚くて光沢がある。葉の基部は、合着し葉の縁に毛がある。
花は6月頃から咲き始め、紫紅色の美しい花を初冬まで次々と花を咲かせる。
花は密に集まってつき、花弁は5個。萼は、筒形、5歯があり基部に3対の苞がある。
花が終わる頃になると、綺麗に紅葉することもある。蒴果は筒形で先端が4裂する。
海岸沿いで咲く花はピンク色(紅紫色)に近い由。岩場、礫地、草地などに生える。
ハマナデシコは本州から琉球(沖縄)に自生している多年草だが、首都圏では見ない。
*     *     *     *     *
海辺環境は、自然淘汰されるだろうが、人間が干渉してもいる。記録しないと。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月03日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(12)”  ❖ ’23-120 ❖》

ヒョウタンボク(瓢箪木)  スイカズラ科(Caprifoliaceae )
学名:Lonicera morrowii A.Gray 
別名:キンギンボク(金銀木) 
キタカミヒョウタンボク。
学名:Lonicera demissa var. borealis
環境省絶滅危惧IA類 (CR)
ヒョウタンボクの実。
2つずつ!!
中に瓢箪形にそっくり!!
以上の画像は全て借り物。

《 忘備録(12月にも咲く〝樹花〟)!?! 》
高さは1.5m内外で若枝は淡緑色で軟毛を密生する。落葉低木。
自生・野生の開花時期は、春~初夏だが、12月に咲く事もある由。
古枝は灰褐色となり、樹皮は縦に裂ける。葉は、対生で全縁広楕円形。
葉腋から花柄を出し白く細長い花が2個付ける。
2つの花は同時に開花し、上下に2裂し、下部で子房が繋がっている。
花色は咲き始めは白で、後に黄色になるので、キンギンボク(金銀木)。
赤い果実が2個合着して瓢箪型になることでヒョウタンボク(瓢箪木)。
赤く熟す実は、綺麗だが猛毒なので注意すべきだ。
*     *     *     *     *
身近で出会ったことは無いが、出会ってみたく忘備録に加える^^)。

「令和伍年(皇紀2683年)12月01日、記」

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