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猫の揺りかご Blog

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似て非なるもの

thread
「夜叉姫」に対して
私があれこれ書いていることと、

「天気の子」のレビューで書いたことが、
似通っているけど。

新海監督の方がまだ、
雰囲気抜群のミュージックビデオを作ってくれるから、

ずうっと見応えがある気がします。

あの人の場合は、裏設定がいろいろありすぎて、
それをチラ見させることにご執心で、

核心を描ききれていないように思える。

「本当はちゃんとあるんだよ!!」と
別の媒体使って言われたところで、

映画なら映画という媒体の中で
「見せて」くれないと、

「それはないと同じです」と
言わざるを得ない感じなんだけど。

夜叉姫の場合は、
本当に「ない」んだろうなぁと。

いきなり出てきた、
とわと理玖の逢瀬?も、

新海監督なら、

ばっちり雰囲気満点のミュージックビデオを
作ってくれると思うのよ。

けど、夜叉姫は、
それすらない感じなんだよな……。

もう、ほんと絶望的……。

#アニメ #レビュー #映画

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「謎」と「必然性」の問題

thread
夜叉姫の場合、

「謎」はあっても「必然性」がないんだよね。
「描けていない」ではなく、「ない」。

あるのは「都合」だけで、
だからこそ、怒りやもやもやが溢れてくる。

描き方云々の問題じゃないから、
もはや、どうしようもない……。


#アニメ #レビュー

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物語の真骨頂

thread
それは、「過程」だと思っている。
「謎」と「結果」を結ぶ「過程」。

大河「麒麟がくる」だって、

「家臣である光秀が
主君である信長を討つ」という結果は、

誰もがわかっていたことで。

「どうして?」という謎に迫るために、
1年以上、放送を見続けていたわけですよ。

信長こそが麒麟を呼び寄せる名君だと
思っていた光秀が、

本能寺の変に至る過程。

それこそが物語の核心で、

それを知りたくて、
視聴者はずっと放送を見ていたわけです。

レイアースだって、

最終回で衝撃の事実が
明かされるわけだけど、

「そうか!自分たちが倒すべき敵は
エメロード姫だったんだ!!
よし、じゃあ、倒すぞ!!えいっ!!
やったー!!これで世界は安泰だっ!!」

……じゃないわけですよ。

主人公たちが信じていた価値観が
一気に揺らぐ中で、

「敵」を倒さなければいけないという葛藤。

そもそも、どうして自分たちが
異世界セフィーロに召喚されたのか。

どうして自分たちじゃなければいけなかったのか。

そういえば、エメロード姫は、
ただの一度も、「自分を助けて」とは言わなかった。

そのことに気づいたときの衝撃。

それは、「今まで」の積み重ねでしか得られない。

起承転結の「承」をないがしろにしてたんじゃ、
得られない。

昔、タカマ二次小説「それは蛍のように」の
執筆に行き詰まった際、

非常に参考にさせてもらった
サイトさんがあります。

私に起承転結の大切さを教えてくれた
サイトさん。

文芸ナイフ_ドラマをつくる
http://pearldiver.blue.coocan.jp/knife/sousaku/2kishou.htm

ここに書かれている「『承』のポイント」が、
夜叉姫は全くできていないのよ。

犬かごや殺りんが出てくる過去話が
一番の盛り上がりで、

それ以外の迷走っぷりというか、
雑さ加減がひどすぎる……。

次回が最終回だというのに、
全然盛り上がらない。

そんで、「変化」がご都合主義どころか、
さっぱり理解できないんだよ……。

理由付けの「り」の字もないんだよね……。

おまけに、「伏線」が
伏線になっていないのよ……。

「こういうの見せとけば、
視聴者は食いついて来るんだろ……?」っていう、
使い捨ての道具にしかなっていなくて、

物語を構成する大事なパーツには
なっていないんだよ……。

適当に種まいて、
忘れた頃に芽吹いても、

それを踏みつけることしかしていない。

ってか、自分で何を撒いたか
完全に忘れてるし、

育てるつもりも摘み取るつもりも
ないだろ?っていうね。

伏線を張ること自体が
目的になってしまっていて、

物語が収束していく兆しが見えない。

「ハイっ!種まいたっ!何の種だと思う?
〇話で明らかにするから待っててね!!」

「お待たせしました!!朝顔の種でした!!
ちゃんちゃん♪」

ってのを、ひたすらあちこちで
繰り返されている感じ。

芽吹いていく過程が、
朝に花を咲かせ、昼には萎む過程が、

全く見えない。

丁寧に水をあげる過程が、
やがて新たな種を育む過程が、

全く見えない。

「答え合わせ」が大好きな、
最近の若者向けの作品かと思いきや、

「犬夜叉」を知らない世代には、

余計に理解不能な設定や
世界観になっているからね。

古参のファンを
ターゲットにしているようでいて、

それだとあまりにも
視聴者を舐めすぎだし、

新規ファンを獲得したいと
考えている割には、

説明がなさすぎる。

何をしたいんだか、
全くもってわからんわ。

これほどまでに「核心」がない作品も、
めずらしいと思うよ……。





#アニメ #レビュー #動画探索 #小説執筆

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遠い道の先で

thread
ここのところ度々、
「読者や視聴者を惹きつける『謎』って大事」ってことを書いているけど。

昨日の夜叉姫見て思った。
だからって、謎を量産すればそれでいいわけではないわ。

夜叉姫、ここまで来たら最終回まで見るけどさ。
その内容次第な部分はあるけどさ。

でも、最終回が相当な出来で挽回してくれない限り、
2期があっても見ないよ(苦笑)

どんなに「謎」が残されていても、ね。

増え続ける「謎」が、
ちっとも魅力的ではないんだもの。

示される「答え」が、
あまりにも安直なんだもの。

それこそまさに、
使い捨てレベルに謎が量産され、
雑な答えが中途半端に垂れ流されていくんだもの。

どうやらサンライズさんには、
「謎さえあれば、親世代をチラ見させとけば、
視聴者がついてくる」という謎の自信がおありのようだ……。

昔からのファンを繋ぎとめることも、
新規ファンを獲得することも、
失敗していることにお気づきか……?

前々記事の料理の例を引き合いに出すとしたら。

全く煮込むこともせずに、
次々と新たな食材に手を付けられても、

料理は美味しくならないどころか、
全く完成しないし、

客はついてきませんよ、ってことなんだよな。

しかも、次々と珍しい食材や調味料を出されて、
「どう?すごいでしょ?」、「懐かしいでしょ?」とか言われても、

ぽっかーんなんだよな……。

その辺、サンライズさんは
もっと自覚してほしい……。





#アニメ #レビュー #動画探索 #小説執筆

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散りばめられた欠片が壊された気分。

thread
半妖の夜叉姫が意味不明すぎて、
ものすごくもやってたんだけど、

この動画見たら少しは落ち着いた(笑)





夜叉姫、もはやストーリーテラーの反面教師だな。

おもしろい物語を作りたければ、
絶対にやってはいけません、ってことを
いくつもやってしまっている気がする。

もはや、声優さんたちが
かわいそうに思えてしまう……。

今まで、いろいろ意味不明なところはありつつも、
それでもおもしろい部分はあったのに。

それらを全てぶち壊すほどの、
迷走っぷり。

最終回まで残り一話でこれですか……?

なんていうか、限られた時間枠の中だから、
思うように描けないとか、
そういうレベルじゃないんだけど……。

なんつーか、鬼滅の刃から説明台詞全部削ったら、
こうなるんだろうか……、とふと思った。

あの作品、キャラが一か所で
一気に説明するのが多い印象があって、

個人的に好きにはなれない……。

1話~3話くらいまではすごくおもしろくて
夢中で見てたけど、それ以降は無理だった。

なんであんなに、一か所で説明しようとするんだろうと、
ものすごく思った。

もっと随所に散りばめればいいのに。

モノローグ多すぎだし、ご都合主義的だし、
なんであんなにヒットしているのかがわからん。

……が。

今日の夜叉姫を見て、
鬼滅はちゃんと説明してくれる分、
はるかに良いのではないかと思えてきた(笑)

それくらいに今日の夜叉姫、
意味不明だったわ(笑)

伏線をろくに張れていないのに、
無駄に謎を作って引っ張って、

緻密な組み立てが皆無なままで、
砂上の楼閣をぶっ壊そうとするから、

全くついて行けんのよ……。

なんつーか、
「描ききれてない」とか、
そういう問題じゃないんだよな……。

「こういうことを言いたいっていうけど、
 そんなの、作品からは読み取れないよ」ってレベルじゃない……。

どんなに頭を巡らせても、
何を言いたいかが皆目見当がつかんのよ……。

「言いたいこと」がない状態で、
中途半端に材料だけ振り回されても、

困惑するだけというか……。

材料だけはいっぱいそろってるけど、
何を作りたいかが全く定まっていない料理みたいっていうか。

ボウルに小麦粉と卵を入れ始めたから、
ホットケーキでも作るのかと思って見てたら、

全く混ぜない状態で放置して、
いきなり魚を捌き始めた、みたいな。

それも中途半端に投げ出して、
今度は冷蔵庫から肉を取り出したけど、
下味もつけないまま常温で放置して、

お米研いだはいいけど、
炊くことはせずに、

いきなり冷凍してたカニを取り出して、
一気にレンジでチンして「出来上がり!」とか言われても、っていう。

もはや、そういうレベルだよ、夜叉姫……。


#アニメ #レビュー #動画探索

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「答え合わせ」じゃおもしろくない。

thread
録画していた大河ドラマ、
「麒麟がくる」の最終回をようやく見ました。

もう、ね。
「是非もない」のこの重みよ。

帰蝶が信長に嫁ぐ際のセリフが重なって、
重たくて痺れました。

秀吉の「明智さまが天下をぐるりと回してくれる」にも
ぞくぞくした。

これはぜったい中国大返しを描くんだとばかり思ってたら、
淡々としたナレーションで終了。

えええええ~~~!?って思ってるうちに、
舞台は本能寺の変から3年後の世界へ。

ええええ~~~!?ちょっとぉ~~~!!!
って思ったけども。

これはこれで、良い終わり方かもしれないと、
最後まで見て思った。

正直、腹黒い秀吉の活躍を見たかったところだけど、
それじゃあ、主役が変わっちゃうしなぁ。

信長の最期についてもそうだよね。
舞を舞うのか舞わないのか、すごく注目して見てたけど。

この作品には、これが似つかわしいと、
そう思える描き方だった。

歴史上、信長が舞を舞ったのか舞わなかったのか。
どちらが正解かということではなくて。

この作品では、この展開では、
そうだよなと、そう思える描き方だった。

最終回全体を通じて、

主役はあくまでも明智光秀なのだと、
クライマックスはあくまでも本能寺の変なのだと、

そしてそれは、
決して華々しいショーではないのだと、

そんなメッセージがひしひしと伝わってきました。

あえて主役の「最期」を描かないことで、
視聴者に余韻を残す。

物語の味わい方を、残り香を、咀嚼の仕方を、
視聴者に託す。

そんな終わり方もあるのだなぁと。

誰もが知っている「結末」と、多くの「謎」。
その中に秘められた「ドラマ」を丁寧に描いて見せた。

これこそまさに、大河の醍醐味だと思います。

#ドラマ #レビュー

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説得力の背後にあるもの

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先週の大河「麒麟がくる」。
帰蝶さまのセリフがめっちゃ説得力あったなぁ。

道三様であればどうするか。
そう光秀に問われて、

父に代わって答えよう、っていうあのシーン。

自分が父上であれば、信長様に毒を盛る。
そう答えたあのシーン。

そんな父上の答えを、
あなた自身はどう思うのかと問われ、

「私はそう答える父上が大っ嫌いじゃ」と答えるあのシーン。

あれ、実際に、
道三が帰蝶の夫を毒殺した過去があるからこそ、

あの怪演を視聴者が見ているからこそ、
そしてそんな父親に反発した帰蝶を見ているからこそ、

めっちゃ説得力があるんだよね。

あのシーンなしに、
ただナレーターが淡々と、

「道三は、帰蝶の夫である土岐頼純を毒殺し、
帰蝶に信長に嫁ぐよう命じました。
帰蝶はそれに強く反発しましたが、
光秀の勧めもあり、信長に嫁ぐことにしました」ってだけ語って、

すぐに信長への輿入れシーンに突入してたら、
今回のシーンの説得力は、塵のように消え去っていたと思う。

そういうことなんだよね、説得力って。

いやあ、ドラマでは描けなかったけどさ、
実は帰蝶が信長に輿入れした背景にはさぁ、

いろんなことがあったんだよねぇ。

道三が頼純にお茶を差し出して、
その中に毒が入っててさぁ。

それを知った帰蝶が激怒して大変だったの。
そういう裏設定があるから、今回のこのセリフがあるんだよ。

どう?すごいでしょ!?

って言われたって、「あ、そう」で終わりです。

どんなに緻密な裏設定があろうとも、
それを見せなければ、意味がない。

「ねえ、小説読んだ?帰蝶があのセリフを言った背景には、
 こんな過去があったんだって!すっごいよね!?」とか言われたって、

「帰蝶があのセリフを言った理由、
小説を読めばわかるよ!」なんて言われたって、

「はい?」って話なんだよな。

映画と大河じゃ時間枠が全然違うから、

映画を媒体にした「天気の子」では、
描けるものに限りがあったとは思うけど。

だとすればなおのこと、

細かい枝葉なんて斬り捨てて、
本筋に力を注ぐべきだった。

私はそう思います。


#ドラマ #レビュー

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設定に裏打ちされた説得力

thread
またまた、「天気の子」のレビューです。

「天気の子」、何やらいろんな細かい
裏設定があるようだけど。

裏設定ってさ、

作中では少ししか描けなかったけど、
実はこんな細かくて深い設定があるんだよっ!すごいでしょ!?

……って言うためのものではないと思うんだ。

まあ、作者しか知らない設定を、
読者や視聴者に言いたくなる気持ちはよくわかるんだけどさ。

でも、裏設定って、
そのためにあるわけじゃないと思う。

物語の舞台や登場人物の
骨格や肉付きを決めるための設計図。

その世界が、その人物が、

リアリティを持って息づくための、
細かなプロフィール。

それが、裏設定じゃないの?

その設定が実際の物語の中で、
どの程度反映されるかは、

諸事情により異なるだろうけど。

でも、作中に「裏設定のヒント」を散りばめて、

「どう?君は見つけられた?」、「ね?すごいでしょ!?」って
言うためのものじゃないと思うし、

それを見つけて喜んでるファンの心理も
あんまり理解できない。

……いや、かくいう私も、
神木くんの声に気づいたときは、

ちょっとした「発見!」って感じで
嬉しかったけどさ。

あ~、なんか「君の名は。」のキャラデザと
めっちゃ似たキャラ出て来たな、

あれ?声、神木くんじゃね?ってなって、

ネットで調べたら「似たキャラ」じゃなくて
同じキャラだった(笑)

確かに表札、「立花」だったね(笑)

三葉も出てると知って探したら、
確かにいたし(笑)

あと、何やら四葉もさやちんもてっしーも
いたとかいないとか(笑)

なんつーか、
そういう細かい枝葉部分に力を注ぐんじゃなくて、

もっと本筋に力を注いでほしかった。

ってか、そういう枝葉部分は、
本筋をしっかり描いた上で、

余力で行う「お遊び」としてやってほしかった。

世界観に、人物像に、キャラの言動に、
説得力を持たせるためにあるはずの設定が全部、

中途半端なお飾りになってしまっている。

作中では描かれていない裏設定を読み解くための
ヒントに成り下がっている。

だから、全く説得力を感じない。
だから、全く中身がないように感じる。

どんなに緻密に練られた裏設定だって、

それが物語の説得力を高めるのに
寄与していないとすれば、

リアリティを高めるのに
寄与していないとすれば、

それはないのと同じなんじゃないかな。

映画という限られた時間枠の中で、
そんな細かい「裏設定のヒント」、

描く必要ありますか?

それよりももっと、
描かなければいけないこと、

いっぱいあった気がするんだけど。

素材が良いだけに、
映像がすっごく綺麗なだけに、

なんかめっちゃもったいないんだよなぁ。

新海監督、

あなたにできることは
まだいっぱいあったと思います。



#アニメ #レビュー #動画探索 #映画

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謎と必然性のバランス2

thread
前記事の続き。

そういう意味ではさ。
大河「麒麟がくる」は大成功だと思うのよ。

「光秀はなぜ本能寺の変を起こしたのか」という
歴史上の大きな謎を、

丁寧に描き切ろうとしているわけだから。

宴の席での信長による
公開パワハラは有名だけどさ。

でも、この物語ではずっと、

「信長様であれば、麒麟を連れて来れるかもしれぬ」って
流れで来てたわけじゃない。

それが、いったいどこから
二人の歯車が噛み合わなくなってしまうのか。

いったいどうして、
長谷川光秀が染谷信長を殺すに至るのか。

その過程を追うのが、
すごくおもしろいんだよね。

途中、オリキャラ出過ぎで批判もあったけど、
オリキャラのパートを飛ばして見てた視聴者もいるけど、

それでも見放さずについてきた人、
けっこういるわけじゃない?

それってやっぱり、この世紀の謎を、
この作品ではどう描くのかを、

見届けたいからだと思うんだよね。

だから、「謎」を謎のままにして物語を展開し、
最後まで視聴者を惹きつけることは、

すごく重要なことだけど。

それをするためには、

起承転結の「起」から「転」に至る過程、
つまりは「承」を丁寧に描く必要があるんだよね。

それなしに、矢継ぎ早に
「転」と「結」をやられても、

わからんのだよ。

大げさな例を挙げるとすれば。

信長との初対面時に、
「信長様ならば、麒麟を連れて来れるかもしれぬ」って言って、

その日の夜に、「膳が違うっ!!」と公開パワハラを受けて、
翌日に本能寺の変を起こして、その次の日に秀吉に敵討ちされる、

そんな、「3日天下」ならぬ、
「3日物語」みたいな状態じゃあ、わけわからん、って話です。

感動も何もないだろ、って話です。

どうして、信長ならば麒麟を連れて来れるかもしれないと、
思うに至ったのか。

そして、そう思ったにも関わらず、
信長も光秀を重用していたにも関わらず、

どうして二人の間に溝ができたのか。

そしてそれがどう、
本能寺の変に発展していくのか。

そこら辺を描かないと、
視聴者は置いてけぼりを食らうわけです。

そして、それを丁寧に描いているからこそ、
少しずつ、少しずつ謎が解明されていくからこそ、
微妙な心情の変化がわかってくるからこそ、

最後まで見たいと思うんです。

それなのに、貴重なパーツを
うまくつなぎ合わせようとしないどころか、

単なる「雰囲気作りのための小道具」として
かき集めて使い捨てにしてたんじゃあ、

「雰囲気だけで内容の薄いミュージックビデオ」と
酷評されても仕方ないと思う。




#アニメ #ドラマ #レビュー #動画探索 #映画

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謎と必然性のバランス

thread
録画してた「天気の子」をようやく見た。
全体的に意味不明だった。

中盤あたりは、ストーリーの勢いや映像美に引き込まれて、
序盤の疑問や違和感が帳消しになりかけたけど、

またすぐに置いてけぼり感を味わうことになった(笑)

「は?」、「なんで?」、「いやいや……」、
「ダメだろっ!!」、「わけわかんない……」

何度もそんなツッコミを入れながら見ていました(笑)

最後まで見れば疑問や違和感がなくなるとは、
これっぽっちも思ってなかったけど、

まさかここまで、見れば見るほど、
疑問や違和感が積み重なっていくとは思わなかった(笑)

この作品、ぶっちゃけ必然性が薄いのよ。
理由付けが薄い。

薄いというか、もはやない。

なんで、陽菜が「天気の子」になったの?

もう一度、母親と一緒に青空の下を歩きたかった。
そう願えば、誰でも天気の子になれるんですか(笑)

あの廃ビルの屋上にある神社はいったい何なのか。
その説明も一切ないし。

なんで帆高が拳銃を拾い、
それを持ち歩くことになったのか、

その経緯の説明もないし。

別に、言葉でいちいち説明してほしいわけじゃなくて、
それとなく描写してくれればそれでいいけど、

それをところどころに散りばめてくれれば
それでいいけど、

それが全くないんだもの。

ほんの一瞬、「え?なんでこんなもの入っているんだ?」みたいな描写をして、
それで終わり。

「おもちゃだと思ってた」というセリフはあるけど、
だからって、ずっと拳銃を持ち歩くか?

本物だと知った後も、
何食わぬ顔で平然と持ち歩くのも理解できない。

持っていることに罪悪感を覚えるでもなければ、
護身用として持ち歩いていることを伺わせる描写があるわけでもない。

ただ、ピンチの時にいきなり取り出して、
震える手でかまえて、そんで発砲して、警官に追われる。

ただ、それだけ。

他にも疑問点はいっぱいある。

なんで、陽菜が「人柱」なんてものになってしまったのか。
この作品で言うところの「人柱」とは、「巫女」とは、いったい何なのか。

彼女が贄となることで、ならないことで、
何が起きるのか。

いったい何がどうなって、天気に変化が現れるのか。

その辺が全く描写されていない。

頼むから、お得意の「小説読めばわかるよ!」は辞めてほしい。

読者や視聴者を物語に引き込む誘因として、
「謎」はものすごく重要だけど、

次々と新たな謎を作り出して、
その答えもヒントも明示することなく、

「雰囲気でわかるでしょ?わからなかったら小説でも読んで」と
言わんばかりのストーリー展開は、違うと思う……。

……。

なんか、朝はめっちゃ天気よかったのに、
急に天気が荒れてきた……。

そんな時に何だけど、

「天気」、「雨」、「巫女」、「人柱」というワードで
思い出すのがこの曲なのだ。



#アニメ #レビュー #動画探索 #映画

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