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猫の揺りかご Blog

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生きてりゃいいのよ

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ReoNa 『ライフ・イズ・ビューティフォー』-Music Video- 



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生きてるだけでえらいよ

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ReoNa 『生きてるだけでえらいよ』-Lyric Video-




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書くことは生きること。

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不器用な男 / カンザキイオリ 





#動画探索 #小説執筆 #雑記

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無機質で感情的な祈りを叫ぶ

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命に嫌われている。 / 25時、ナイトコードで。 × 初音ミク 




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花水木、腸、連打 #ノベルちゃん三題

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盲腸で入院した彼女を見舞うために、僕は病室に足を踏み入れる。
そこで目にしたのは、彼女のとびきりの笑顔。
「ねえ、このキーボード、可愛いでしょう?」
小説家を目指している彼女は、
病室に自前のパソコンとキーボードを持ち込んでいた。
「どうしたの、それ」
「奮発して買っちゃった」
えへへ、と笑いながら、彼女はキーボードを楽しそうに連打する。
その動きに合わせて、かちゃかちゃと軽やかな音が部屋中に響く。
「メカニカルキーボードっていうの。ごついデザインが多いんだけど、これはすごく可愛くて」
花水木をあしらった薄紅色のそれは確かにものすごく可愛いらしい。
(君の笑顔に勝るものはないんだけどな……)
そんな言葉を声をする勇気はなくて。
まるで楽器を奏でるかのように夢中でキーボードを叩く君を、
僕は黙って見つめていた――。


#オリジナル #小説執筆

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感情、地図、おでん #ノベルちゃん三題

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「感情なんて、地図のない宇宙だよ」
またもや教授が難解な言葉で何かを語ろうとする。
「まるで、このおでんのように?」
適当に相槌を打ってみれば、教授はそうそう、と嬉しそうに頷く。

(やっぱこの人は、単に話し相手がほしいだけなんだ……)
 ひらめきが確信に変わり、やがて諦観へと変わっていく。

「時に教授、奥さんとは仲直りできたんですか?」
「それが、地図のない宇宙で彷徨う子どものように不可解でねぇ……。
ブラックホールに飲み込まれてしまって、明けない夜を三度迎えたんだ……」

「……出て行っちゃって、帰って来ないんですか。もう3日も」

翻訳作業もだいぶ板についてしまった。
こんなまどろっこしい会話が四六時中続いたら、
そりゃ嫌になるかもなと、私は密かに奥さんに同情の念を抱いた。


#オリジナル #小説執筆

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蓮華、盗賊、圧縮 Part2 #ノベルちゃん三題

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「『盗賊も改心するほどの美味しさ!』ってのはどう?」

開発したばかりの新商品を試食しながら、彼が得意げに声を上げる。

「う~ん。パンチを狙いすぎてる割には、パンチが足りない……」

私は蓮華ですくったスープを啜りながら、ダメ出しをする。

「じゃあ、『美味しさの圧縮袋、ここに見参!!』とかは!?」

「……なんかダサい」

じゃあ、何なら良いんだよ、と膨れる彼の横で、私は改良に改良を重ねて出来上がった特製の麺を啜る。

「普通で良いんじゃない?『普通に美味しい屋台のラーメン』とか」

「う~ん……」

彼は唸り、まるで縮れ麺のような天パを抱えて突っ伏した――。


#オリジナル #小説執筆

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蓮華、盗賊、圧縮 #ノベルちゃん三題

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「蓮華畑に寝転んでいたらね、盗賊の彼が迎えに来てくれたの!!」

「まるで少女漫画のエッセンスが圧縮、いや、凝縮されたような夢だね」

昨夜見たという夢の内容を嬉々として語る彼女の横で、私は苦笑交じりにコーヒーを淹れる。

夢よ覚めろとばかりに殊の外ブラックにしてやろうか。

それともここは、己の幻想がいかに甘ったるいかを思い知らせるために、砂糖とミルクを吐きそうなほど、たんまり入れてあげるべきか。

私はまるでいたずらっ子のように、これからの計画に思いを馳せた。


#オリジナル #小説執筆

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ゴミ、ファイル、カレーライス #ノベルちゃん三題

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ゴミのように積まれたファイルの山に埋もれながら、
カレーライスを頬張る。

目の前にあるのは新品のパソコンとキーボード。

味気の無いレトルトカレーを咀嚼しながら
キーボードを触れば、

メカニカル特有の心地よい打鍵音が虚しく響く。

「こんなことのために買ったんじゃないだけどな……」

趣味の小説を思いっきり書くために買ったのだ。
断じて終わらない仕事を家でするために買ったわけではない。

私は今日も盛大な溜息をついた――。


#オリジナル #小説執筆

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かすみ草 サラマンダー マウス Part2 #ノベルちゃん三題

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「サラマンダーって伝説上の生き物なんでしょ」

君がマウスをカチカチ言わせながら呟く。

「うん。でも、本当にいるとしたらおもしろくない?」

そう?と首を傾げる君に僕は笑う。

「例えばこのかすみ草だって、熱帯地方の
人々からしてみれば、伝説上の植物かもしれない。
そうやって考えてみれば、この地球上のどこかに
当たり前のように火の精霊がいたとしても、不思議じゃないだろ?」

あなたの言っていることはよくわからない。
そう呟いた君の、黒髪がさらりと揺れる。

眼鏡の奥の切れ長の瞳が、一心不乱に画面に向かい、
細くてしなやかな指が軽やかにキーボードを叩く。

(想像上の話には、興味がないってか……)

非常に現実的な彼女だけれど、僕にとっては、
手が届きそうで届かない妖精のようで。

彼女に触れたくてたまらない僕の手が、
あてもなく宙を掻いた――。


#オリジナル #小説執筆

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