かすみ草 サラマンダー マウス #ノベルちゃん三題
May
4
君はかすみ草のように儚げに笑う。
ねえ、なんでそんなことを言うの?
なんでそんな遠い目で笑うの?
僕はここにいるのに。
君の瞳は闇に閉ざされたままで、僕を映してはいない。
「そうなる前に、必ず見つけ出すから……」
サラマンダーのように地中を這って、
ネズミのように駆けずり回って、
例え火の中、水の中であっても、
必ず君を見つけてみせる。
君からのSOSは、必ず僕が受け止めるから。
だからお願い。そんな顔をしないで――。
メーデー、狸、AI #ノベルちゃん三題
May
4
あなたは気づいてくれるだろうか。
わずかばかりの期待はまるで、
今にも割れそうな薄氷(うすらひ)のようで。
すがりつくこともできずに、
私は絶望の淵に沈んでいく。
AIを駆使した科学技術が発展する
世の中だというのに、
人間(ひと)が他人(ヒト)の心を
理解するのは難しくて、おぼつかない。
冷たい狸の置物が、
まるで私を小馬鹿にするかのように見下ろしている。
(ああ、死ぬのかな……)
そう思った矢先に、
頭上で何かが煌めいた。
それが何だったのか。
わかる間もなく、私は意識を手放した――。
昨今の作品タイトルに対する個人的感想
Apr
8
言葉選びの難関であり、楽しみであり」と書かれている方がいて、
激しく共感した。
タイトルってある意味「象徴」だと思ってるから、
「〇〇が××して〜しました」ってのはちょっと興醒めしてしまう。
タイトルで内容わかっちゃうから、
むしろ読まなくていいやって思っちゃう。
個人的には、長いタイトルというよりも、
説明しすぎなタイトルが苦手なんだと思う。
長くても、余韻だったり想像の余地だったりがあるものは好き。
たぶん、「主語+述語」が苦手なのではなく、
「主語+修飾語or 副詞+述語」とか、
「主語+述語+接続語+述語」とかが苦手なのだと思う。
目的語までしっかり揃えられたらもう無理。
そこは想像の余地残そうよっていう。
長くても余地や余韻があるものは好き。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」とか、
「あの日」っていつ?結局、その花はいったい何なの?
なんで僕たちはまだ知らないの?っていう、余地があるじゃない。
「吾輩は猫である」だって、
なんで猫が吾輩名乗っているのか、興味を惹かれるし。
一見、文構造を網羅しているように見えても、
そこに「余白」があれば好きなのかもしれない。
「あの花」、改めて見たら、
実は目的語までちゃんと揃えてた(笑)
でも、抽象的だから惹かれるんだろうなぁ。
倒置法も利いてるし。
「超平和バスターズだった僕たちは、
小学生の時に見たあの美しい花の名前を
高校生になった今もまだ知らない」とかだったら、
萎えてた気がする(笑)
あと、本でも歌でも、
意外な組み合わせの言葉は昔から好き。
「獣の奏者」とか「鹿の王」とか「夏の罪」とか
「ガラスの仮面」とか「ネオンテトラの麻疹たち」とか、
「ロミオとシンデレラ」とか、「鋼の雪」とか。
「ロミオとシンデレラ」はこっちにも含まれるけど、
何かをもじるのも好き。
「この音とまれ」や「素敵な選TAXI」とか。
タイトルからずれるけど、
物語のモチーフに童話が入るのも好き。
「天使な小生意気」は原作が好き。
同じキスでも、ヒロインが白雪姫や眠り姫より
カエルの王子様を意識してるのがツボ。
「氷点」や「半落ち」等、
潔く名詞バン!の名作も多いなぁ。
特に実写化やアニメ化されてるのは
個性的な名詞が多いイメージ。
「既存の名詞+固有名詞」や
「造語+固有名詞」も多い気がする。
「犬夜叉」、「ハコヅメ!」、
「名探偵コナン」に「るろうに剣心」とか。
追憶の香り
Apr
6
初版にはない嗅覚の表現を加えたのは、
この作品の影響です。
【MAD】るろうに剣心 追憶編『花冠』
剣心の記憶に残る白梅香のように、
颯太の記憶にたゆたう香りを描きたかった。
ロゴの向きが正しいとは限らなかった。
Apr
2
使いづらくて早くも木製のハイエンドが欲しくなってたけど。
どうやら逆向きで使ってたみたいで(笑)
向きを変えたらだいぶ使いやすくなった。
ロゴの向きに設置するんだと思ってたけど、
ネットで木製パームレストの構造をよく見たうえで、
買ったパームレストを見たら、
「もしや、こっち!?」ってなって向き変えたら、
だいぶ打ちやすくなった(笑)
ロゴも設置する向きに合わせてつけてくれればいいのに。
紛らわしいったらありゃしない(笑)
人生はまるで数奇なアドベンチャーゲーム
Apr
2
地道に努力していたら、心配りをしていたら。
必ずそれを見てくれる人がいる。
それは、ある意味で真理だけど。
でも、ある意味では嘘。
こと、仕事については。
真実、見てくれている人がいたとして、
ただ見ていることしかできない人や、
見て見ぬふりしかできない人に見てもらえたって意味がない。
長々と労いの言葉をかけることしかできない人に見てもらえたって、
「見てるよ」というアピールしかできない人に上っ面だけ眺められて、
わかった気になられたって、意味がない。
見て、何らかの行動を取れる人に見てもらえないと、
適正な評価や判断、改革ができる人に見てもらえないと、意味がない。
力のある人材に、組織の要になりうる人間に、洞察力のある人間に、
認めてもらえないと意味がない。
じゃないと、組織の駒として疲弊していくだけでしかない。
口先だけの人間に、食いつぶされてしまう。
ここでの経験は、確実に私の糧になる。
確実に箔がつく。
七光りだなんてもう言わせない。
それだけの泥水は飲んだ。
だから絶対に抜け出してやる。
そうやって歩む道は、決して平らではないけれど。
なだらかな道にある「幸せ」は、私には遠すぎる。
まるでアドベンチャーゲームのように、
ひとつひとつステップを踏んでしまっているから。
その全てが、まるで仕組まれたかのようにつながっているから。
クリアできるかどうかはわからない。
だけど、進める道と進めない道がわかってきたから。
進みたくても、進めない道があることがわかったから。
進みたくなくても、進みやすい道があることもわかったから。
人生は本当に数奇なめぐりあわせのゲームみたいだから。
自分が進める道を歩くしかない。
残業100時間の中で感じたこと
Apr
2
とてもとても優しかった。
いろんなことを思い出した。
新採から3年間、
お世話になったあの人の背中は本当に大きかった。
まるで真逆のようなのに、なんだか似てる気がして。
どちらもストイックだけど、
そのストイックさを周りに求めるかどうかが違う。
だけど、あの人も、決して優しいだけの人ではなかった。
厳しさの中に優しさがあって、優しさの中に厳しさがあって。
ただひとつ、確かなのは。
「優しい」ことが優しいとは限らない。
本当の優しさにはきっと、行動が伴う。
行動の伴わない「優しさ」は、
偽善や自己満足でしかない。
そしてそれがきっと、もっとも無責任で残酷な仕打ち。
口先だけなら何だって言える。
誰だって何だってどれだけだって言える。
あなたがどんなに頑張ったって、
それを見てくれる人なんていないんだから、と。
だからこそ、やるべきことをやりながらも自分を守れと、
そう言った先輩と。
ちゃんと見てる人はいるから、と、長々と講釈を垂れた上司。
立ち話をしているよりも早くやるべきことやって帰って寝ろと、
食べるもの食べて早く寝ろと、そう言った先輩と、
私の苦労を労い、満足な手当をつけられない言い訳に、
アドバイスと称して30分も立ち話を続けた上司。
どちらが「優しい」かなんて、明白で。
優しい顔して、先輩風吹かせて、相談に乗ってる素振りで、
手伝ってくれる素振りだけ見せて、実際にはほとんど何もやってなくて、
それどころか酷すぎる置き土産をたくさん置いて行った「ベテラン」と、
その厳しすぎる姿勢で、ひとりの若手に止めを刺してしまった先輩。
私を最後に救ったのは、後者だった。
睡眠時間2時間半で、
ぼろぼろになりながらも目の前の仕事をやるしかなくて。
さすがに鬼のような先輩も心配しまくってくれて。
そんな中で、前の配属先で言われた言葉を思い出した。
――あなたは潰れちゃいけない――
あの言葉の真意はわからない。
わからないけど、私の支えになっている。
今にも潰れそうな日々の中で、
大きな支えになっている。
……。
自宅用にメカニカルキーボード買ったはいいけど、
想像以上にキーが重くて打ちづらいから、
パームレスト買ってきたけど。
早くも、家電量販店で簡単に手に入るパームレストの限界に気づいてしまった(笑)
なんで木の板がハイエンドなんだろう、どこがいいんだろうと思ってたけど、
なんとなくわかってきた(笑)
リトマス試験紙
Feb
25
「恋せぬふたり」の千鶴ちゃんの曲みたいで泣けてきた。
歌い方ひとつでこんなに変わるんだって感動してる。
ライブverは「恋せぬふたり」千鶴ちゃんのイメージソングで、
音源vetはまさにキントリ。すごいわ。
緑黄色社会『LITMUS』Live Video
緑黄色社会『LITMUS』Official Video
飴、ネオン、コート #ノベルちゃん三題
Feb
20
そのあちこちで、色とりどりのネオンのようにきらびやかな飴が売られている。
真っ赤なコートに身を包み、買ったばかりの飴を頬張りながら、千鶴は笑う。
「これでもう、今年は風邪を引かないね」
この地域に昔から伝わる言い伝え。
旧正月の今日、祭りで買った飴を舐めると、その年一年、風邪を引かないのだという。
「正月早々、風邪引いたヤツがよく言うよ」
一眞の言葉を聞き流し、千鶴は賑やかな通りを軽やかに歩く。
買ったばかりのブーツが雪を踏み締め、サクサクと音を立てたーー。
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