今年の読書(26)『ボーダー』大門剛明(中公文庫)
Feb
26
テレビでも人権派として有名な弁護士<深町代言>(38歳)は、自分の担当したある刑事事件をきっかけに東京を去り、司法修習生時代にお世話になった三重県伊勢市の弁護士事務所に腰を落ち着けます。
志は高いが裁判ではなかなか勝てない<松月>を所長とする外宮法律事務所ですが、新人の弁護士である姪の<中里実花>が、派遣会社の事務員を殺害した事件を担当することになります。
<深町>は、刑事事件から遠ざかるように民事事件で事務所の売り上げを伸ばしてゆきますが、新人の<実花>の一途な頑張りに、やがて手助けを行いながら事件の真相に迫ってゆきます。
伊勢市という弁護士の過疎化地域を設定しているのは、著者の出身地であるのが大きいようですが、伊勢神宮がらみの話題も入り、肩を張らずに読み終えれました。
<負け弁・深町代言>はシリーズ化され4冊出ているようですが、これはその第一作目に当たる文庫本書き下ろし作品です。
Posted at 2013-02-26 17:42
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Posted at 2013-02-27 06:04
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