今年の読書(100)『挑発 越境調査』笹本稜平(双葉文庫)
Aug
9
多摩川河川敷でホームレスの段ボール小屋から、死後一週間ほど経つ他殺死体が発見されます。身元は電子部品メーカー社長の<鹿沼>で、小屋の持ち主は黙秘を続けたまま、警察署の屋上から飛び降り自殺をしてしまいます。
7年後、小屋の持ち主の名前が判明しますが、彼には当時アリバイがあることが判明します。警察は発表をすることなく、上層部のキャリアは迷宮入りを狙っているように思える警視庁捜査一課の<鷺沼>は、上司の<三好>、新人の<井上>と継続捜査を行いながら、<鹿沼>とパチンコ業界のドン<飛田>との関連に疑惑の目を向けて周辺捜査を続けていきます。
前作『越境捜査』で登場した神奈川県警の<宮野>や、ヤクザの<福富>達の脇役も健在で、パチンコ業界と警察官の癒着をベースに、真実を求めて挑戦する<鷺沼>達の活躍が小気味よく読めました。
Posted at 2013-08-09 19:29
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Posted at 2013-08-10 07:57
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