侘助系の原種は発見されておらず、「ヤブツバキ(藪椿)」と「茶の木」との交雑種と言われていましたが、現在では支持されておらず不明のままで、【紅侘助】はその変種のひとつだと言われています。
葉は先が尖り、縁には細かいギザギザが入る鋸葉状です。花径は3センチ程度で、一般の<ツバキ>に比べて花は小型で開き切らずに筒状になり、<葯>が変形して子房に毛が密集しています。
侘助系としては、「白侘助」・赤地に白斑が入る「胡蝶侘助」・「数奇屋侘助」・「太郎冠者」などの品種があり、他の<ツバキ>に比べてつつましやかに咲いている姿が茶人好みとして、茶席に用いられる花です。
秀吉が創建した大徳寺総見院には、<千利休>が愛した「胡蝶侘助」があり、月真院には<織田有楽斉>好みの「太郎冠者」があり、別名「ウラクツバキ」と呼ばれています。
茶道を嗜む武士たちには、<ツバキ>がポトリと散る姿が「首が落ちる」ことを連想させるとして、あまり好まれる花ではなかったようです。
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Posted at 2015-02-14 18:52
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Posted at 2015-02-14 18:54
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