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- ファルコン植物記(1561)白色の花【テイカカズラ】
フェンスに絡み付くように【テイカカズラ(定家葛)】が咲いていました。
キョウチクトウ科テイカカズラ(トラケロスペルムム)属のつる性常緑低木で、日本・朝鮮半島を原産地としています。
成木になると樹皮から離れて枝を空中に伸ばし、葉は大きく黄緑色になります。
花径は2~3センチ、花弁の基部は筒状で先端は5裂に分かれ、それぞれわずかにねじれてスクリュー状の花姿です。
花は開花したときは白色で、徐々に淡い黄色を帯び芳香を漂わせます。
和名は、<式子内親王>(後白河法皇の第三皇女)を愛した<藤原定家>が、死後も彼女を忘れられずに、葛となって彼女の墓に絡み付いたという能楽の『定家』に由来しています。
<式子内親王>は、斎宮として神に捧げた身ゆえ、生身の男との恋は出来ず、『百人一首』(第89番)には、「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ることの 弱りもぞする」と、忍ぶ恋心を詠んでいます。
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