ファルコン植物記(1592)小さな黄色の花【フェンネル】
Jul
18
枝の先に花を咲かせますので、カメラを持ち上げての撮影で焦点も確かめることができず、何とかそれらしい一枚です。
セリ科ウイキョウ属の多年草で、原産地は地中海沿岸、和名では「ウイキョウ(茴香)」と呼び、日本には平安時代(794年~1185年)に中国経由で渡来しています。
葉は糸状で全葉が鮮やかな黄緑色をしており、夏期は6月~8月、秋には7ミリ程度の長楕円形の茶褐色に実を熟し、「フェンネル・シード」と呼ばれる香辛料になり、インドのカレー料理や中国の「五香粉」の原料として使われています。
糸状の葉はハーブとして、また鱗茎はイタリアでは「フィノッキオ」と呼ばれ、「セロリ」の根元のような食感と独特の味が好まれていますが、日本の食卓にはあまり登場しない野菜で、どうしてこんな場所に咲いているのかなと、不思議な気持ちで眺めていました。