傭兵の<ジョナサン・イエガー>は難病の息子の治療費のために、高額報酬でコンゴで行われる「汚い仕事」の任務に就くため、他の仲間3人と共に南アフリカで訓練を受け、危険なウイルスに侵されたピグミー族を殺し、<これまで見たこともない生物>を発見した場合は、すぐに抹殺せよとの業務に付きます。
この作戦の暗号名には「ネメシス」と付けられ、アメリカ合衆国大統領<バーンズ>の巧緻な企みが隠されていました。
一方日本では、突然ウイルス学の大学教授<古賀誠治>が病気で急死、息子の薬学大学院生<古賀研人>は、父の友人である新聞記者<菅井>から、『ハイズマン・レポート』に父が興味を示していたことを教えられます。
父の葬儀を終え研究室に戻った<研人>は、亡くなった父からのメールが届いているの気が付き、父の隠れた研究室にたどり着き、父の残した仕事は、<イエガー>の息子の難病と結びついて物語は進んでいきます。
アメリカ・コンゴ・日本を舞台に、まったくつながらない2つの物語が結びつくとき、読者は驚愕の事実をしるところとなり、スリリングな場面展開と共に<これまだ見たこともない生物>に対しての結末に安堵感にひたれます。
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