今年の読書(21)『モナ 聖なる感染』ダン・T・セールベリ(小学館文庫)
Feb
17
かたやスェーデン王立工科大学教授<エリック>は、脳波とコンピュータを接続し、脳波でパソコンでの立体操作を構築できる「マインドサーフ」を完成、イスラエル信託銀行に勤める妻<ハンナ>と開発スポンサー<マッツ>に試験的に試しますが、二人は原因のわからない昏睡状態に陥ってしまいます。
<エリック>、銀行に仕組まれたウイルス「モナ」が、精神に影響を及ぼす生物ウイルスではなかと考え、ウイルスを開発した人物との接触を試みるために、イスラエルやガザに出向き、モサドやFBIの目をかいくぐりながら、コンピューター開発者として心を通じ合わせた<サミル>から、「モナ」のアンチウイルス「ナディム」を手に入れることに成功します。
歴史的に長いイスラエルとイスラムの宗教的な紛争を基盤として、わずかの期間にコンピューターなしでは世の中が動かない現実を絡み合わせ、犯罪者ながらウイルス名に爆発で亡くなった娘「モナ」や妻「ナディム」の名を冠した<サミル>が、少し哀れに感じるとともに読み終えた、653ページでした。
Posted at 2016-02-17 05:58
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Posted at 2016-02-17 06:04
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