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「今治ラヂウム温泉本館」@愛媛県今治市

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< 建設当時の本館(画像:今治... < 建設当時の本館(画像:今治ラヂウム温泉所) >
本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」の四国側の起点、愛媛県今治市の中心部に、2つのドーム屋根や多角形の塔屋を備えた変わった外観の建物があります。1919(大正8)年ごろに建築された元浴場施設「今治ラヂウム温泉本館」です。古代ローマの浴場を彷彿させる建築は、構造面で当時のヨーロッパの最新技術も採用。老朽化や公衆浴場の衰退で平成26年に休業しましたが、近代建築と浴場文化の歴史を伝える貴重な遺産として2年前に国の登録有形文化財になっています。来年予定される創業100周年記念事業を機に、保存・活用を求める声が高まっているようです。

本館は鉄筋コンクリート2階建てで408平方メートル。もともとは陸屋根(平らな屋根)だったが、その後、切り妻屋根が増設された。

東側にある塔屋は、5角形平面の下層に6角形平面の上層を組み合わせた変則的な構造。西側には8角形ドーム屋根(高さ約13メートル)の浴場が2つ並び、その間にはレンガ作りの煙突がそびえる。内装も、北欧風デザインとされるエントランスの天井やアーチ状の浴場入り口、大理石のようにみせる技法で仕上げられた柱や壁があり、豪華な雰囲気をかもしだしています。

ドーム屋根は、建築時にヨーロッパで開発中だったシェル(曲面板)構造を採用。屋根の湾曲に合わせ、平面板より強度がある曲面板を使った構造で、厚さわずか13センチのコンクリート板をはりの間にめぐらし、屋根を支柱なしで支えている。当時シェル構造を取り入れた点は日本では貴重な事例だといいます。

保存・活用がうまく運べばいいと思いますが、100周年記念事業の盛り上がりを期待しています。
#ブログ #建築

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