「三ツ矢サイダー」大正期の施設を登録文化遺産に登録@川西市
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指定文化財は、修理に補助金が出る一方、現状変更には教育委員会の許可が必要となるなど規制や基準が比較的厳しい制度です。同市教委は基準に満たない歴史、文化的な建物や伝承なども後世に広く残せるよう、基準を緩めた顕彰制度を導入。補助金はないものの、現状変更は届け出制となります。
今回登録された施設は、アサヒ飲料が所有する平野鉱泉工場跡の「旧御料品製造所」と「旧源泉地施設」。
同工場は明治期、炭酸ガスを含む水が湧き出た川西市平野地区に整備され、三ツ矢サイダーなどを製造。1971年に閉鎖されています。
「旧御料品製造所」は、皇室向けの製造施設で大正初期の建築とされる約50平方メートルの平屋で、当時まだ珍しかった鉄筋コンクリート造りの可能性が高いといいます。「旧源泉地施設」は約30平方メートルの平屋。湧き出る水をここでためて各製造施設に配水していたとみられています。