< ルーブル美術館の中庭に建つガラスと金属で制作されたピラミッド >
パリのルーブル美術館の中庭に建つガラスと金属で制作されたピラミッドを設計したことで知られる中国系の米建築家<イオ・ミン・ペイ>(1917年4月26日~2019年5月15日)氏が、ニューヨークの自宅で死去しています。102歳でした。米メディアが報道しています。
1917年、中国・広州の裕福な銀行家の家に生まれ、35年に米国に渡り、マサチューセッツ工科大学(MIT)などで建築学を学びました。1967年完成の米国立大気研究センター(コロラド州)や1978年のナショナル・ギャラリー東館(ワシントン)などの設計で名声を高めました。精密で幾何学的なデザインが特徴で「幾何学の魔術師」とも称され、20世紀を代表する建築家のひとりです。。
1989年に完成したルーブル美術館のピラミッドは当時の<ミッテラン>仏大統領から依頼を受け設計。歴史的建造物のルーブル宮殿の中庭に建てられたピラミッドは当初、奇抜過ぎると批判もあったが、今ではパリの名所になっています。
日本では、1997年開館の美術館「MIHO MUSEUM(ミホ・ミュージアム)」(滋賀県甲賀市)を設計しています。
1954年に米国市民権を取得。1983年に「建築界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞を受賞。1989年の高松宮殿下記念世界文化賞など数々の賞を受賞しています。
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