サンマの資源管理を協議する北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が18日夜、閉幕しました。不漁が続くサンマの乱獲に歯止めをかけるため、2020年に北太平洋全体で、日本・中国・台湾・韓国・ロシア・カナダ・米国・バヌアツの加盟8カ国・地域に約55万トンの漁獲枠を導入することで合意しています。ただ、2018年の漁獲実績(約44万トン)を大きく上回る数量で、低迷するサンマの資源回復につながるのかはわかりません。
サンマ漁に対する国際的な規制導入は初めてで、漁獲量を急速に伸ばす中国が、日本が提起した45万トン前後の上限を設ける案に当初は反対。協議は難航しましたが、漁獲枠を上積みすることで折り合い、来年の会合で国・地域別枠を協議するとともに、全体枠の縮小にも取り組む考えのようです。
2020年は上限55万トンのうち、中國・台湾の大型漁船が操業する公海に割り当てられる漁獲枠は18年実績並みの33万トン。日本が主な漁場とする排他的経済水域(EEZ)は、2倍強の約22万トンとなっています。
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