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- 新種のラン「アマミヤツシロラン」@奄美大島・徳之島
< 「アマミヤツシロラン」(画像:森田秀一) >
神戸大などの研究チームが、鹿児島県の奄美大島と徳之島で、ラン科オニノヤガラ属の新種のランを発見しています。花を咲かせずに、つぼみのまま自家受粉するのが特徴。「アマミヤツシロラン」と名付けられています。8月2日、論文が植物分類学の国際誌オンライン版に掲載されます。
地元の植物研究家の<森田秀一>さんらが今年3月に見つけ、同大の<末次健司>准教授(生態学)が新種と確認しました。光の届かない暗い森で自生しており、光合成せずにキノコやカビの仲間から養分を得る「菌従属栄養植物」の一種だといいます。高さ2~4センチ。長さ1センチ程度の褐色の花を1株に1~5個つけます。
屋久島や台湾に自生する「タブガワヤツシロラン」と似ていますが、つぼみのまま自家受粉し、花を咲かせない極めてまれな生態を持っているといい、「昆虫がやってこない環境で花を咲かせるのは『コスト』に見合わず、やめてしまった可能性がある」とされています。
<森田秀一>さんは、2016年にはユキノシタ科の新種「アマミチャルメルソウ」を発見しており、昨年、奄美大島で新種の 「アマミムヨウラン」 も見つけています。一連の発見は奄美大島の森の自然の豊かさを示しているようです。
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