今年の読書(55)『トラブルメーカー 警視庁捜査二課・郷間班』梶永正史(宝島社文庫)
Sep
20
「捜査二課の郷間班」に所属する4人のはぐれ刑事、「鈴木」・「秋山」・「三浦」・「佐藤」たちが、「郷間彩香と関わるな。」との噂を聞きながら、それぞれの捜査の過程で「郷間」と関わり、刑事としての役割を見つめ直してきた過程が描かれています。
女刑事の代表的な登場人物としては、<誉田哲也>の『ストロベリーナイト』で始まる 「姫川玲子」 でしょうか。<乃南アサ>の「音道貴子」も好きなキャラクターです。<深町秋生>の破天荒な 「八神瑛子」 もはずせませんし、<秦建日子>の 「雪平夏見」 や<結城充孝>の 「黒葉祐(クロハユウ)」 も個性的です。
ただどの作品にも登場する女刑事は、20~30代という若い年齢で、何となく50歳前後の渋みを持った女刑事の作品が出てこないかなと期待しています。