『スピリッツ・オブ・ジ・エア』@<アレックス・プロヤス>監督
Jan
7
<ジェームズ・オバー>によるコミック『ザ・クロウ』を実写化した『クロウ 飛翔伝説』(1994年)で知られる<プロヤス>の長編映画監督デビュー作である『スピリッツ・オブ・ジ・エア』は、製作国のオーストラリアでは高い評価を得るも、そのほかの国ではほとんど公開されませんでした。しかし1990年2月開催の「第1回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭」(現:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭)では、審査員特別賞を受賞。当時審査員を務めたのは<ジョン・ヴォイト>、<アンジェリーナ・ジョリー>、<ジョゼ・ジョヴァンニ>、<相米慎二>、<根津甚八>、<竹中直人。といった面々でした。
翌1991年に本作は日本でも公開。その後VHSは発売されたものの日本でBlu-ray / DVD化はされず、「失われた作品」となっていました。今回上映されるバージョンは、16mmフィルムを2Kスキャンしたものになっています。
果てしなく広がる荒野を舞台とする本作の登場人物は、わずか3人。手作りの飛行機で空を飛ぶという妄想に取りつかれた足の不自由な兄「フェリックス」、死んだ父の墓を守ることに執着する妹「ベティ」、そして2人の前に現れた奇妙な逃亡者「スミス」の姿を通して、夢を実現させようとする者たちの物語が描かれていきます。<マイケル・レイク>、<ザ・ノーム>、<ライズ・デイヴィス>が出演しています。