資金を集め、保存が決まった電気機関車「ED314」の公開式典が21日、滋賀県東近江市の近江酒造で開かれました。貴重な国産最古級の色あせた車両が披露され、関係者が後世に残していくことを誓っています。
「ED314」は、1923年に伊那電気鉄道(現在のJR飯田線)用に国産され、国鉄時代を経て1957年から近江鉄道に所属した、国産最古級の電気機関車です。近江鉄道が2004年まで貨物列車や工事用車両をけん引する車両として使用していました。
2017年12月に近江鉄道が解体方針を示したため、びわこ学院大(滋賀県東近江市)の学生らが任意団体「近江鉄道ED314保存活用プロジェクト」を今年1月に結成し、10月からクラウドファンディング通して保存のための資金を募っていました。
2カ月間で目標を上回る580万円が集まり、同団体が今月11日に車両を譲り受けています。近江鉄道とゆかりが深い同酒造に敷地内で保存してもらい、今後、車両を塗装するイベントなどを予定、定期的に一般公開することを検討しています。
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