神戸・元町で愛されてきた地域寄席「もとまち寄席恋雅亭」が、2020年4月の500回記念公演を最後に42年の歴史に幕を下ろします。会場の「凮月堂ホール」(神戸市中央区中央区元町通3丁目3ー10)が老朽化により使用できなくなったためで、1月10日、主催者が発表しています。阪神大震災後に存続の危機を迎えましたが、ボランティアらの支えで続いてきた手作りの落語会でした。
本日11日、土曜日の「ラジオ関西」の朝の番組『桂春蝶のちょうちょ結び』(8:00~10:00)の番組でも、世話人を務める落語家三代目<桂春蝶>がパーソナリティーだけに話題になっていました。
「恋雅亭」は1978年(昭和53年)4月にスタートしました。前年に、地下にホールを備えた本社ビルを新装した神戸凮月堂が、地域文化の振興を目指し、落語会の開催を故<六代目笑福亭松鶴>さんに依頼。<松鶴>さんが初代世話人となり、神戸でいくつもの落語会を手がけた演芸プロデューサーの故<楠本喬章>さんとともに運営に当たりました。
開始当初から<松鶴>さんや故<桂米朝>さんら上方落語四天王のほか、<松鶴>の弟子<笑福亭仁鶴>さん、故<桂枝雀>さんら人気落語家が出演し、現在も毎回豪華なメンバーが出演しています。毎月10日の開催で、舞台や客席の設営、前売り券の販売などは神戸凮月堂が担い、数人の同人がボランティアで運営に当たってきています。
1994年に楠本さんが死去後、同年12月には200回公演を達成しましたが、直後に阪神大震災が発生。会の終了も検討されましたが、常連客からの要望が強く、存続を決めています。震災5カ月後の6月10日には、復活公演を開催。立ち見客も出るほどの盛況でした。
2、3月は通常公演で、4月の最終月は特別公演として連続落語会を検討しているようで、出演者等の詳細は今後発表されるようです。
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Posted at 2020-01-11 01:27
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Posted at 2020-01-11 01:36
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