隕石衝突で有機物のアミノ酸生成@東北大研究チーム
Jun
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チームは大気の主成分である窒素や二酸化炭素と水、多くの隕石に含まれる鉄やニッケルなどを金属容器に密閉。これに秒速1キロの猛スピードで金属プレートを衝突させることで、約40億年前の地球の海に隕石が衝突し、そのエネルギーで進行する化学反応を再現しています。
その結果、容器内には極めて単純な構造のアミノ酸であるグリシンとアラニンが微量に生じています。衝突エネルギーで発生した水素が、窒素や二酸化炭素などと反応を繰り返すことによって生成したとみられています。
当時の地球には、現在の約1000倍の頻度で隕石が衝突していたとされ、多様なアミノ酸が生じていた可能性もあります。<古川善博>東北大准教授(地球宇宙化学)は「地球上でもアミノ酸ができることが分かり、生命誕生につながる材料を供給する仕組みの一端が見えてきた」としています。