お茶菓子(395)和菓子「月見団子」
Oct
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十五夜の行事は中国から伝わったとされています。中国ではこの日を「中秋節」と称し、月餅(げっぺい)などのお菓子を備えて観月の宴を開きます。日本では宮中行事としての月の宴が初めて開かれたのは897年とされています。平安時代には貴族たちが詩歌を詠み、風流を競ったようです。
ところで、現在は十五夜だけが祝われていますが、本来は十五夜だけでは「片見月」といって、お月見として不完全とされていました。古くはその後の十三夜も大切に祝われていました。十三夜は十五夜の前ではなく後に来るので、「後の月」といい、旧暦の9月13日の月見をさします。昔は両方をセットで祝って初めて「両見月」とされ、お月見を完遂したことになりました。また十三夜は満月の一歩手前の月であり、不完全に美意識をもつ日本人独特の風習でもあります。
ということで本日のお茶菓子は、和菓子として<漉し餡>が包まれた黄色い月が描かれ<兎>の焼き印が施された「月見団子」をいただきました。
Posted at 2020-10-01 02:57
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Posted at 2020-10-01 04:08
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