<トレイシー・ディア>監督『Beans』グランプリ受賞@第39回バンクーバー国際映画祭
Oct
11
オープニング作品『Monkey Beach』(ロレッタ・サラ・トッド監督、カナダ)を皮切りに、長編102本、短編98本が揃い、トーク/イベントは19本が行われました。
カナダ国外からのラインナップとしては、今年2月末に開催された第70回ベルリン映画祭金熊賞を受賞したイラン生まれの<モハマド・ラスロフ>監督作『There Is No Evil』(ドイツ)のカナダプレミアをはじめ、カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭でも上映された<フランソワ・オゾン>監督の新作『Summer of 85』(フランス)、<ヴィゴ・モーテンセン>が初の監督を務めた『Falling』(カナダ)などが出品されています。
日本からは、現在上映中の 『人数の町』 (荒木伸二監督)のカナダプレミアをはじめ、 『スペシャルアクターズ』 (上田慎一郎監督)、 『酔うと化け物になる父がつらい』 (片桐健滋監督)、『ダンシング・マリー』(SABU監督)の4本が正式招待作品として参加しました。
最終日に発表された観客賞のグランプリは、1990年にカナダのケベック州で実際に起きた抗議活動を監督の実体験を基にして描かれた<トレイシー・ディア>監督による長編初監督作『Beans』が受賞。現地5日に発表された同映画祭でベスト・カナダ映画賞も受賞している本作は、10月頭に実施された北米最大級の国際映画祭であるトロント国際映画祭でも観客賞3位につけていた注目作でした。