三菱重工業は29日午後4時25分、南種子町の種子島宇宙センターから、政府の情報収集衛星「データ中継衛星」を搭載したH2Aロケット43号機を打ち上げました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の光データ中継衛星も搭載しています。
約30分後、予定の軌道で衛星を分離する見込みです。
H2Aの打ち上げ成功は37回連続で、成功率は97・7%となっています。赤道上空約3万6千キロの静止軌道には十数日かけて到達します。
光データ中継衛星は、地球観測衛星のデータを光通信で地上局へ送る中継衛星。地上局にデータを送れる時間がこれまでの4倍になり、伝送速度も、以前の中継衛星「こだま」の7倍になるといいます。
H2Aは2023年度に退役する見通し。来年度には後継となるH3の初打ち上げが計画されています。
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