新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が、下げ止まりしていた感染者が7月に入り増加の兆しを見せている兵庫県では、明日12日に解除されます。感染力の強い「変異株(デルタ株)」の拡大も進んでいるようで、感染拡大の「第5波」が懸念されています。
兵庫県は8日、まん延防止措置の延長を政府に要請せず、12日から土日祝日の酒類提供を県内全域で解禁することなどを決定。酒類提供時間や営業時短で県独自の措置は7月末まで続けられますが、現行よりは緩和されます。
兵庫県内では3月1日に2度目の緊急事態宣言が解除された後、(3月11日)に30人台だった1週間平均の新規感染者が、その18日後には100人台に。(4月27日)には約500人に達しています。
一方、6月21日に3度目の「緊急事態宣言」が解除された直後は感染者が減少していましたが、その後下げ止まり、7月に入り徐々に増えてきています。増加は、「緊急事態宣言」から「まん延防止等重点措置」に移行した影響が出るタイミングと重なるようです。
兵庫県内では1週間平均の新規感染者数が、7月に入り増加に転じ、10日は1・5倍に。1日当たりの新規感染者も(7月8日)には、約1カ月ぶりに50人に達しています。
規制が緩くなれば感染者が増加するという過去の事例を今回もなぞることになるのか、再度の「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」が出ないことを期待するばかりです。
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