今年の読書(76)『文藝別冊 深作欣二』春日太一(文藝春秋)
Sep
18
<菅原文太>主演の『仁義なき戦い』(1973年~)シリーズをはじめ、『柳生一族の陰謀』(1978年) ・ 『復活の日』(1980年) ・ 『蒲田行進曲』(1982年) ・『バトル・ロワイアル』(2000年)など数々の映画を世に送り出し、ドラマ『キイハンター』 ・ 『傷だらけの天使』 ・ 『必殺』シリーズなどの演出を手がけた<深作欣二>でした。
時代劇・映画史研究家の<春日太一>が責任編集を務めた本書では、深作組のスタッフやゆかりの俳優(千葉真一・志穂美悦子・八名信夫・風間杜夫・藤真利子・石橋蓮司・佐藤浩市)たち総勢27人の関係者が登場して、その実像と作品世界の魅力に迫ります。
インタビューでは、各作品の製作背景や当時の撮影、<深作欣二>の魅力と人柄が語られています。
初主演映画が<深作欣二>の監督デビュー作『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』であった故<千葉真一>の生前最後となるロングインタビューも収録されています。そのほかエッセイ『死は御破算、それが核となって』や論考、全作品リストも収録されています。