神戸・三宮の神戸国際会館にある映画館「神戸国際松竹」は来年3月17日で閉館し、65年の歴史に幕を閉じることが、運営会社により発表されています。
別会社が4スクリーン計520席の上映施設を引き継ぎ、「kino cinema(キノシネマ)神戸国際」として、来年4月1日の開業を目指すようです。
「神戸国際松竹」は1956年10月、進駐軍のイーストキャンプ跡地に建った旧・神戸国際会館内で開業しました。旧会館は1995年1月17日の阪神・淡路大震災で全壊し、映画館は休館。新会館再建後の1999年4月、「震災復興のシンボル」として再オープンしています。
シネコンではない映画館として、近年は海外のオペラや歌舞伎を収録した映像の上映などで差別化を図ってきました。運営する松竹マルチプレックスシアターズ(東京)は、閉館の理由を「賃貸借契約の満了」と説明しています。
新たな運営会社は工務店事業などを展開する「木下グループ」の系列企業で、「キノシネマ」は、横浜・「kino cinema 横浜みなとみらい」、6月に開業した東京・「kino cinema 立川高島屋S.C.館」、2020年6月に開業した福岡・「kino cinema 天神」に次ぐ神戸が4館目になり、関西は初進出です。映画製作・配給会社「キノフィルムズ」とも連携するようです。
松竹系列館として<山田洋次>の『寅さん』シリーズを楽しませていただき、神戸が舞台の映画『繕い裁つ人』や『スパイの妻』などの上映が懐かしい映画館です。
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