神戸残像(149)売却「舞子ホテル」@山陽電気鉄道
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「舞子ホテル」は、もとは大正の海運王<日下部久太郎>が、海外からの賓客を迎える宿泊・接待所として1919(大正8)年ごろに建設しました。白れんが造りの洋館、入母屋屋根と書院造りの和館で構成され、1942年(昭和17年)に「舞子ホテル」として営業を開始。1963年、山陽電気鉄道の子会社が営業を引き継ぎました。
戦後、GHQに接収されてアメリカ軍将校用宿舎として使用されています。阪神・淡路大震災で洋館の煙突が折れ大広間棟の屋根瓦が全損するなどの危機を乗り越え現在まで開業当時の構成を維持しています。
明石海峡と淡路島を望む立地から華やかな社交場として歴史を刻み、結婚式場やレストランとしても人気でした。山陽電気鉄道によりますと、目の前に高層のマンションができて眺望が失われたことや、婚礼の多様化などを背景に利用が減少。近年は債務超過に陥り、営業を休止していました。