ウクライナの<シュミハリ>首相は17日、南東部の要衝マリウポリでロシア軍への抵抗を続けるウクライナ部隊は「最後まで戦う」と述べ、投降を求めるロシア軍の最後通告を拒否しています。
<シュミハリ>首相は「マリウポリはまだ陥落していない。われわれの部隊がいる」と強調。「一部地区はウクライナが掌握しており、ロシア側は全体を支配していない」と語っています。
通告拒否を受け、ロシア軍はウクライナ軍部隊が立てこもる製鉄所への強行突入を図る可能性があります。ウクライナ軍は17日の声明で、ロシア軍がマリウポリで「製鉄所などへの襲撃作戦」を試みたほか、上空からの爆撃も続けていると指摘しています。
ウクライナの<クレバ>外相も、マリウポリの戦況について「都市はもはや存在していない。残存の(ウクライナ)軍や市民は戦っているが、ロシア軍は完全に破壊するつもりのようだ」と非難しています。
ロシア側との交渉に関しては「ハイレベルの接触はなく、交渉団が実務的なやりとりをしているだけ」と説明。交渉の継続には、マリウポリの行方が「レッドライン(譲れない一線)になる」と改めて訴えています。
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