本日<13:00>より「NHK-BSプレミア」にて、1971年イタリア・フランス合作製作の『原題:Morte a Venezia』が、邦題『ベニスに死す』として1971年10月2日に日本初公開され、2011年10月1日より〈製作40周年/ビスコンティ没後35周年/マーラー生誕150周年〉を記念して、ニュープリント版でリバイバル上映された作品の放送があります。
巨匠<ルキノ・ビスコンティ>の『山猫』(1963年)と並ぶ代表作で、ノーベル賞作家<トーマス・マン>の同名小説を原作に、作曲家「グスタフ」の美少年への心酔と老いの苦しみを描いています。
静養のためベニスを訪れた老作曲家「アッシェンバッハ」(ダーク・ボガード)は、ふと出会ったポーランド貴族の美少年「タジオ」に理想の美を見い出します。以来、彼は浜に続く回廊を「タジオ」を求めて彷徨うようになります。
ある日、ベニスの街中で消毒が始まります。誰も真実を語らない中、疫病コレラが流行していることをようやく聞きつけますが、それでも彼はベニスを去りません。
白粉と口紅、白髪染めを施して若作りをし、死臭漂うベニスを彼は「タジオ」の姿を追い求め歩き続けますが、ついに彼は倒れ込み、ひとり力なく笑い声を上げた翌日、疲れきった体を海辺のデッキチェアに横たえ、波光がきらめく中、彼方を指差す「タジオ」の姿を見つめながら彼は死んでいきます。
全編に流れるのは、「アッシェンバッハ」のモデルになった<グスタフ・マーラー>の『交響曲第3番、5番』です。
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