2022年1月30日米ユタ州パークシティで開催されました「サンダンス映画祭」で、観客賞とフェスティバル・フェイバリット賞の2部門を受賞、3月12日「第95回アカデミー賞」で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ナワリヌイ』(監督:ダニエル・ロアー)が、京都シネマで3月17日から1週間限定再上映が行われているのに続き、東京でも3月24日より渋谷のBunkamuraル・シネマで上映されます。そのほかの地域でも、配給会社と劇場の間で上映の調整が進んでおり、今後もドキュメンタリー作品としては異例の再上映が多くの都市で行われることになりそうです。
同映画の主人公は、ロシアの弁護士で政治活動家の<アレクセイ・ナワリヌイ>です。彼は、インターネット上での<プーチン>政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を得ています。やがて政権の最大の敵となった彼は、不当な逮捕を繰り返され、徐々に見えない巨大な力に追い詰められてゆきます。
そして、2020年8月、彼は移動中の飛行機内で毒物によって昏睡状態に陥いりました。機体は緊急着陸し、搬送された病院でも<ナワリヌイ>は意識不明となっていましたが、やがて病院側の反対を振り切ってドイツの病院へ移送され、そこで奇跡的に回復を遂げています。
さまざまな憶測が飛び交う中、体調が戻り始めた彼は、自ら調査チームを結成。自分に毒を盛ったのは一体何者なのか? 暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていくのでした。
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