ダウ平均株価(10月12日)@終値3万3631ドル14セント
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9月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回りました。米長期金利が上昇し、株式相場の重荷となっています。半面、エネルギー・食品を除くコア指数の前年同月比の伸びは鈍化し、相場の支えとなり、ダウ平均は上昇する場面もありました。
(CPI)は前年同月比で8月と同じ(3.7%上昇)となり、市場予想(3.6%上昇)を上回りました。食品やガソリンなどエネルギー関連の伸びが目立っています。一方、コア指数は前年同月比(4.1%上昇)と8月(4.3%上昇)から伸びが鈍化し、市場予想と一致しています。(CPI)発表を受けて米長期金利は前日終値(4.55%)から上昇し、(4.6%)台で推移しています。米金利先物市場では年内の利上げ予想確率が上がり、株式市場の投資家心理を冷やしています。
一方、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを慎重に判断するとの見方は相場を支えています。11日に公表されました9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で一部参加者が今後の会合で「利上げしないことが正当化されるかもしれない」との見解を示していました。(FRB)高官からも前週以降、追加利上げに慎重な姿勢を示す発言が目立っています。
終値は5営業日ぶりに反落し、前日比173ドル73セント(0.51%)安の3万3631ドル14セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落し、前日比85.458ポイント(0.63%)安の1万3574.219でした。S&P500種は、前日比27.34 ポイント(0.62%)安の4349.61でした。