ファルコン植物記(2159)【パパイア】
Nov
18
原産地はメキシコ南部やコスタリカとされ、日本には19世紀ごろに入ってきました。鉢植えのものは2.5メートルくらいまで成長するようですが、地植えのものは7~8メートルの高さになります。枝分かれせず幹はすくっと直立し、葉の軸が長いヤツデのような切り込みの深い葉を頂点付近に茂らせます。
花は幹と葉の軸をつないでいる付け根の部分に咲きます。パパイアは雄花のみを咲かせる「雄株」、雌花のみを咲かせる「雌株」、一株で両方の花や両性花を咲かせる「両性株」3つのつの個体があり性質は安定しません。
学名(属名)の「Carica /カリカ」は、ラテン語のカリカ(Carica:イチジク)に由来し、深く切れ込んだパパイアの葉っぱの形が、イチジクの葉っぱの形に似ているからだとされています。また、果実などを傷つけると乳液が出てくるので「チチウリ(乳瓜)」の別名があります。