ダウ平均株価(12月8日)@終値3万6247ドル87セント
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11月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月に比べ19万9000人増え、市場予想(19万人増)を上回りました。失業率は(3.7%)と前月の(3.9%)から低下。平均時給は前月比の上昇率が(0.4%)と、市場予想(0.3%)より高くなっています。10月からも伸びが加速し、総じて労働市場の過熱感が解消する動きに一服感があることを示しています。
8日朝の米債券市場では雇用統計の発表後に長期金利が前日終値(4.15%)を上回る(4.2%台)に上昇(長期債価格は下落)しています。金利の上昇で相対的な割高感が意識されたハイテク株を中心に売りが出ています。
来週は12日に11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されます。13日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や米連邦準備理事会(FRB)の<パウエル議長>の記者会見が控えています。週末でもあり、持ち高を一方向に傾ける動きは限られています。
ミシガン大学が8日発表しました12月の消費者態度指数(速報値)は前月から改善しています。1年後の予想インフレ率は(3.1%)と前月(4.5%)を下回り、2021年3月以来の低水準となっています。消費者マインドが上向き、期待インフレが下がったことも、株式相場には追い風となっています。
終値は続伸し、前日比130ドル49セント(0.36%)高の3万6247ドル87セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日末比63.98ポイント(0.45%)高の1万4403.97でした。
S&P500種は、前日比18.87ポイント (0.41%)高の4604.37でした。