新型コロナウイルスの感染が再拡大してきています。厚生労働省によりますと、新規感染者数は9週連続で増え、流行の「第10波」が来たとの見方もあります。感染力が高い新たな変異株も広がりつつあるようです。
新型コロナは昨年5月8日、感染症法上の位置付けがインフルエンザと同じ5類に移行されました。そのため患者数の把握方法は、全患者情報の収集から全国約5000の定点医療機関による報告に変わっています。
背景としては、海外で昨年秋ごろから急拡大する新たな変異株が国内でも増えていることが指摘されています。オミクロン株の一系統「BA・2・86」がさらに変異した「JN・1」という新株です。
世界保健機関(WHO)によりますと、「JN・1」が他の変異株より重症化しやすくなったとの報告はない。ただ、(WHO)や東大医科学研究所などの発表によりますと、変異によって免疫を回避する能力が高まり、感染が拡大しやすくなった恐れがあります。
国内では、「JN・1」への置き換わりが急速に進んでいます。国立感染症研究所によりますと、民間検査機関が_(1月1~1月7日)に調べた194検体のうち最多の約2割を「JN・1」が占めています。来月初めには(43%)に上ると推計されています。
「JN・1」は免疫をすり抜ける能力が上がっているとみられる。現在は流行の『第10波』とも言える状況ですが、「JN・1」の拡大で感染者数はさらに増える恐れがあります。