20日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落し、午前終値は前日比31円74銭(0.08%)安の3万8438円64銭でした。一時は上げ幅を270円ほどに広げ「3万8742円33銭」の高値を付けていましたが、ほどなく伸び悩んで再び下落に転じています。
19日の米株式市場が<Washington’s Birthday>で休場で手がかりに乏しいなか、値がさの主力株の一角に利益確定売りが出ています。
21日に米半導体大手のエヌビディアの決算発表を控え、アドテストなどこのところの相場上昇をけん引してきた関連銘柄には利益確定売りが優勢となりました。トヨタや三菱UFJなど割安(バリュー)株の一角が朝方に高値を更新した後に下落に転じたことも投資家心理を冷やしています。
日経平均は10時過ぎから騰勢を強め、上げ幅を急拡大しています。中国人民銀行(中央銀行)が住宅ローン向け指標金利の引き下げ〈最優遇貸出金利(LPR)5年物を0.25%引き下げ、3.95%にした〉を発表し、景気刺激策が日本株の好材料となるとの思惑から短期筋が先物主導で買いを入れたようですが、買いの勢いは続きませんでした。
終値は続落し、前日比106円77銭(0.28%)安の3万8363円61銭で取引を終えています。