20日、将棋の第9期叡王戦五番勝負第2局が、石川県加賀市「アパリゾート佳水郷」で指され、後手の<藤井聡太叡王>(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖との八冠)が挑戦者の<伊藤匠七段>に敗れています。
八冠制覇後のタイトル戦では初黒星となりました。タイトル戦での連勝記録は16で止まり、故<大山康晴十五世名人>が持つ歴代最多記録17には届きませんでした。
今年度のテーマを「これまであまり指していない形も指すこと」とする<藤井聡太叡王>が新戦法を繰り出した本局でした。<藤井聡太叡王>は10手目で<伊藤匠七段>の角を取らず、一度自陣で角を上がってワンクッション。公式戦438局目にして初めて「3三金型早繰り銀」を選択しましたが、勝利には結び付きませんでした。
<伊藤匠七段>にとっては対藤井聡太13戦目、タイトル戦では10戦目にして初の白星となりました。
第3局は5月2日、名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われます。