「1ドル=156円45銭」
May
14
14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続落し、前日比20銭円安・ドル高の「1ドル=156円40〜50銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=156円24銭」でした。
14日発表の4月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、一時は「1ドル=156円80銭」の円安・ドル高水準を付けています。日米金利差が開いた状態が長く続くとの見方が円の重荷でした。
(PPI)は前月比(0.5%上昇)と、市場予想(0.3%上昇)を上回りました。エネルギーと食品を除くコアでも市場予想以上の伸びとなっています。(PPI)発表直後に米長期金利が前日比(0.05%)高い(債券価格は安い)(4.53%)に上昇し、円はこの日の安値を付けています。
円売り一巡後には前日終値近辺まで下げ渋る場面がありました。米長期金利が(4.4%台半ば)に低下し、円の下値を支えています。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は14日の討論会で足元の物価指標の上振れなどを指摘し、金融引き締め政策の効果が現れるまで「忍耐強くなる必要がある」と語っています。半面、中期的な物価目標の達成には自信を示し、次の政策変更が利上げとなる可能性は低いとの見解も繰り返しました。内容に目新しさを欠いた面もあり、米国債相場同様、為替相場の反応もありませんでした。