17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比25銭円安・ドル高の「1ドル=155円60〜70銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=155円88銭」、高値は「1ドル=155円25銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)高官が根強いインフレに懸念を示し、円売り・ドル買いが出ています。米株高が進んだのも低リスク通貨とされる円の売りを促しました。
(FRB)の<ボウマン理事>は17日の講演で、インフレの鈍化について「今年はまだ一段の進展が見られない」と述べ、その上で、今後の経済指標で物価高が鈍化する流れが停滞していることがわかれば「将来の会合で政策金利を引き上げるのをいとわない」と話しています。(FRB)が年後半に利下げに動くとの観測が後退し、円売り・ドル買いにつながりました。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は前日比「134ドル21セント」上昇し、
終値で初めて4万ドル台に乗せています。米経済が大幅な景気悪化を避けられるとの見方からこのところ株高が加速しており、円の重荷となりました。