2日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落しました。12時時点は「1ドル=161円62〜63銭」と前日17時時点と比べて61銭の円安・ドル高でした。
前日に米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢でした。輸入企業などの国内実需筋による円売り・ドル買い観測も相場を下押しし、一時「1ドル=161円66銭」近辺まで下落しています。
11月の月の米大統領選に向けた前週のテレビ討論会などを受け、<トランプ前大統領>が再選する可能性が意識されています。拡張的な財政政策などがインフレ圧力を高めるとの思惑から1日に米長期金利は一時(4.49%)と約1カ月ぶりの水準に上昇し、円売り・ドル買いにつながりました。
フランスの政治情勢を巡る過度な警戒が後退したとして前日は欧米で株式相場が上昇しています。2日午前は東証株価指数(TOPIX)が約34年ぶりの高値圏で推移しており、投資家心理が強気に傾くとの見方も「低リスク通貨」とされる円の売りを促しました。
円は対ユーロでも下落でした。12時時点は「1ユーロ=173円50〜52銭」と、同34銭の円安・ユーロ高でした。