24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比1円70銭円高・ドル安の「1ドル=153円80〜90銭」で取引を終えています。一時『1ドル=153円11銭」近辺と、5月上旬以来およそ2カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付けています。円の安値は『1ドル=154円22銭でした。
日米の金融政策の転機が近づいているとの見方から、円売り・ドル買いの持ち高を解消する動きが進んでいます。
24日、ロイター通信は30〜31日の日銀金融政策決定会合について「追加利上げの要否について議論する」と報じ、22日には自民党の<茂木敏充幹事長>が段階的な利上げに言及するなど政府・与党関係者から日銀の金融政策の正常化を求める声が増えています。市場では、来週の日銀会合で国債購入の減額と利上げを決めるとの思惑が浮上しており、目先の円相場は底堅く推移しそうだとみられています。
一方、米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げを始めるとの見方が根強くあります。日米の金融政策の方向性の違いが意識され、これまで積み上がっていた円売りの持ち高を解消するための円買い・ドル売りが入っています。