「1ドル=149円39銭」
Aug
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1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比55銭円高・ドル安の「1ドル=149円35〜45銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=149円29銭」、安値は「1ドル=150円88銭」でした。
同日発表の米経済指標が市場予想を下回り、米景気の減速感を示したことから円買い・ドル売りに流れています。米債券市場では長期金利が一時6カ月ぶりの水準まで低下し、日米金利差の縮小も円相場を支えました。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表しました7月の製造業景況感指数は(46.8)と市場予想(48.9)を下回りました。項目別では「製造」や「雇用」の鈍化が目立っています。朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は24万9000件と市場予想(23万5000件)を上回りました。4〜6月期の米労働生産性(速報値)では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが前期比年率で(0.9%上昇)し、市場予想(1.7%上昇)を下回っています。
米景気が市場の想定以上に鈍化しているとの見方や労働市場が減速しているとの受け止めから、米長期金利は一時前日比(0.07%)低い、債券価格は高くなる(3.96%)と2月上旬以来の低水準を付けています。日米金利差の縮小から円買い・ドル売りが広がりました。
2日には米経済指標となる7月の米雇用統計の発表を控えています。