2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に4須堯日続伸し、前日比2円90銭円高・ドル安の「1ドル=146円45〜55銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=146円42銭」と、2月上旬以来半年ぶりの円高・ドル安水準を付けています。円の安値は「1ドル=149円11銭」でした。
2日朝方発表の7月の米雇用統計が市場予想を下回りました。米国の景気懸念が強まり、円買い・ドル売りに傾いています。米長期金利の大幅な低下や株安も、円相場の上昇につながりました。
雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比11万4000人増と、市場予想(18万5000人増)ほど伸びませんでした。6月分は下方修正され、失業率は(4.3%)と2021年10月以来の高水準となりました。市場予想は6月と同じ(4.1%)でした。
景気悪化への懸念が増すなか「米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遅れている可能性を意識させています。米金利先物市場では9月に(0.5%)の利下げに動く確率が約7割と、前日の2割強から大幅に切り上がっています。
雇用統計を受け、米長期金利は前日比(0.19%)低い(3.78%)と、2023年12月下旬以来の低水準を付ける場面がありました。米国では年内の利下げ幅が想定よりも拡大するとの観測が強まる一方、日銀は今週の金融政策決定会合で利上げを決め、<植田和男総裁>は追加利上げの可能性を否定しませんでした。日米金利差の縮小観測も円買い・ドル売りにつながっています。